1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. 小柄でも飛ばせる!ドライバー飛距離アップの工夫を女子プロゴルファー5人が解説

小柄でも飛ばせる!ドライバー飛距離アップの工夫を女子プロゴルファー5人が解説

2021/07/19 ゴルフサプリ 編集部

ドライバー,飛距離アップ

日本の成人男性平均身長(※)は170cm。それに比べて今回レッスンしてくれた女子プロ5人の平均身長は156cmと約14cm低いが、ドライバーの飛距離は一般男性のアマチュアゴルファーには負けてない。なぜ、身長が低くて非力でもドライバーで飛距離を出せるのか。その秘密を聞いてきた!

※2018年6月20日現在。ゴルフトゥデイ調べ。
GOLF TODAY本誌 No.554 42〜49ページより

[目次]

ドライバーの平均飛距離・目安は?

ドライバーの平均飛距離・目安
ドライバーの平均飛距離・目安

さて、ドライバーの飛距離アップに効果的な女子プロのレッスンをご紹介する前に、改めてドライバーの平均飛距離についてお話ししておきましょう。

まず、アマチュアゴルファー男女別のドライバーの平均飛距離を「男性:230ヤード前後」「女性:175ヤード前後」とするデータがありますが、これは少々“盛った数値”ととらえたほうがいいでしょう。

編集部の調べでは、現実的なアマチュアゴルファーのドライバーの平均飛距離は、以下のようになっています。

アマチュアのドライバー平均飛距離

  • 男性:200ヤード前後
  • 女性:150ヤード前後

それから、ヘッドスピードから飛距離を推測する簡単な計算式をご紹介します。一般的に言われているのが「ヘッドスピード×6」というものです。これはキャリーとランを含めた最大値としての計算式として知られています。

ですが、ランはフェアウェイのライや状況によって変化するので、現実的にはキャリーのみを算出する「ヘッドスピード×5.5」の計算式で考えるのがおすすめです。
このことを踏まえて、ドライバーのヘッドスピードが40m/sの場合、理想的なキャリーの距離は220ヤードということになります。

「ヘッドスピードが40m/s前後だけど、ドライバーの飛距離が220ヤードに届いていない!!」

そんな方は、ミート率の低さが原因です。身長が低くてもしっかり飛ばしている女子プロたちのレッスンを、ぜひチェックしてみてください。

体の上下動をなくしてドライバーのミート率と飛距離アップ!

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、ミート率の向上が何よりも大事と話す青木瀬令奈。ドライバー飛距離アップのために、普段からどんな練習をしているのか教えてもらった。

青木瀬令奈
青木瀬令奈

ドライバーのミート率アップのポイント

  • スイング中の上下動を小さくしよう
  • 上下動を小さくするには前傾角をキープする
  • 前傾角をキープするには、お腹にキュッと力を入れてスイング

ドライバーのミート率&飛距離アップ レッスン1:お腹をキュッで前傾角キープ

ドライバー,前傾角キープ

ドライバーのミート率を上げるためには、 もちろん理想的なスイングができればそれに越したことはありませんが、何もスイングを変える必要はありません。

まず手始めに、スイング中の上下動を小さくしてみましょう。上下動を小さくするには、 スイング中の前傾角をキープすることが効果的です。

前傾角をキープするちょっとしたコツとしては、スイング中はお腹をユルめないということがあります。お腹がユルんでいると、前傾角というのは変化しやすくなります。

そこで、スイング中に少しお腹にキュッと力を入れて、せめてトップまではお腹がユルまないように意識を集中しておきましょう。それだけでも、前傾角は変化しにくくなります。

ドライバーのミート率アップのために2つのミスに注意!

《ミス1. ヘッドの遠心力で、体が伸び上がる》

ドライバー,NG例

前傾角キープ|ここに注意!!
お腹がユルんだまま、勢いよくテークバックし過ぎると、クラブに発生した遠心力に引っ張られて体が伸び上がってしまいます。

■バックスイングで体が伸び上がると、ボールとの距離はアドレス時よりも遠くなってしまう。そうなれば、ボールにヘッドを届かせるために体をボールに近づける動きが生じてしまう。ミート率を低下させる「上下動」をすることになり、ミート率が著しく低下する。

《ミス2. トップから力んで上から入る》

ドライバー,NG例

前傾角キープ|ここに注意!!
ドライバーで飛距離を出そうと思ってトップから上半身に力が加わり右肩が下がったり、前に出てヘッドが上から入り過ぎるミスになります。最初からお腹に力を入れてリキみをなくしましょう。

■ボールに当てにいく意識が強かったり、バックスイングで上体が伸び上がってしまうと、ダウンスイングでリキんだり、右肩が体の前に出たりする原因になる。

ドライバーのミート率&飛距離アップ レッスン2:直ドラでミスの傾向をチェック!

ドライバー,直ドラ

青木瀬令奈は直ドラでミスの傾向をチェックする

私が直ドラを練習する目的も、スイング中の体の上下動をなくすため。地面にあるボールをドライバーで打つには、前傾角が保たれていなければいけません。

もちろんそれは、ティアップされたボールを打つ際にも大切なことですが、直ドラはちょっとした前傾角の変化でトップやダフリになってしまうので、練習で自分の体が浮いているのか、突っ込んでいるのか、確認することができます。

チェックポイント

  • 【ダフリ】ダウンスイングで前傾角が深くなっている
  • 【トップ】インパクト前に体が伸び上がって前傾角が浅くなっている

前傾角キープのポイント:振りすぎないでリラックスして打つ

ドライバー,スイング

大きく振りすぎると、そのぶん体が上に引っ張られて、前傾角度が保ちにくくなります。飛ばしたいからと言って、大きく振りかぶるのはダメです。

前傾角キープに効く練習:スタンスを広げたアイアンショットで下半身を使う

ドライバー,前傾角キープ,練習方法

スタンスをワイドにすると、上体が回りにくくなります。そのぶん、下半身を使ってスイングしないといけません。極端に上半身を使って、前傾角キープがしにくくなっている方におすすめの練習方法です。

前傾角が崩れない青木瀬令奈の229Yドライバーショット

青木瀬令奈,ドライバーショット
変わらない前傾角度に注目。アドレスからインパクトまで、前傾角度を変えないようにする。

ドライバー飛距離アップのためにはヘッドスピードが大切!

ヘッドを速く振ることができれば、ヘッドスピードも上がってドライバーの飛距離も伸びる!ということで、永峰咲希と大出瑞月にその方法を聞いた!

ヘッドを速く振るポイント

  • インパクトまで左ヒザを動かさない!
  • 切り返しで左カカトをグッと地面に押し込んでヘッドスピードアップ!

永峰咲希は「インパクトまで左ヒザを動かさない!」

永峰咲希
永峰咲希

私は遠心力をフルに使ってスイングしたいので、軸に対する意識を強く持って、「その場で回転する」ことを大事にしています。左腰がスエーしたり、上半身が左サイドに突っ込んでしまうとボールに伝わるべき力が抜けてしまいます。

左腰のスエーや左サイドへ流れる(スライド)のを防ぐポイントは、左ヒザです。

左ヒザの向きを変えずにダウンスイングすれば、左足の内側でダウンスイングの勢いを受け止めることができます。左腰が回り過ぎたり、左サイドに体が流れるのを防ぐことにもつながります。

ヘッドスピードアップのポイント

  • 遠心力をフル活用する
  • 遠心力アップには「その場で回転」が重要
  • 「その場で回転」には左サイドに体が流れたらダメ!
  • インパクトまで左ヒザの向きを変えない

永峰咲希の左ヒザをチェック!

永峰咲希,ドライバースイング,左ヒザ
前後左右に動かない左ヒザに注目。左ヒザに溜まった力を逃すことなくインパクトまで向かっている。

左足の内側でダウンスイングの勢いを受け止めて「その場で回転」

ドライバー,ダウンスイング
体(腰)が左右どちらにスエーしたとしても、スイングの力が逃げてしまい、エネルギーのロス、ヘッドスピードが減速する原因となる。

左腰が回り過ぎたり、左サイドへ体がスライドしてしまうとインパクトゾーンでヘッドスピードが減速する原因になります。

これを防ぐためのポイントが、左ヒザの向きをキープしたままインパクトすることです。

左ヒザの向きをキープすることで、左足の内側でダウンスイングの勢いを受け止めることができるので、左腰が回り過ぎたり、左サイドに体が流れるのを防ぐのです。

ポイント

  • 左ヒザの高さをキープする意識を持つと向きもキープしやすい
  • 「その場で回る」意識を持つだけでも、左ヒザの向きはキープしやすい

インパクトを過ぎたら動かしてOKです!

ドライバー,フィニッシュ

インパクト後はクラブの惰性とともに左ヒザが動いてもOKです。フィニッシュまで耐えようとすると左ヒザのケガにつながるので注意してくださいね。

大出瑞月は「切り返しで左カカトをグッと地面に押し込んでヘッドスピードアップ!」

大出瑞月

大出瑞月

下半身主導を強く意識しているということはないんですけど、私は上体が先に動かないようにしています。頭が突っ込んだりすると、下半身主導では動けなくなりますからね。

そもそも、私はアドレスでスタンスを少し広めにするタイプなので、体重移動を積極的にしていかないとボールに力が伝わらないんです。

そのために、トップからの切り返しで、左足カカトで一回踏み込んでから、ダウンスイングをしています。

そうすると、自然と下半身主導で振れますし、下半身で力を出しておいて、上体は力を抜いてクラブの遠心力をフルに使って飛ばすことができます。そうすることによって、ヘッドが走るようになりますよ。

ヘッドスピードアップのポイント

  • スタンスが広い人は体重移動を積極的に!
  • 左足カカトで一回踏み込んでから、ダウンスイング
  • 上体は力を抜いて、下半身主導でスイング
  • 上体の力を抜いて、クラブの遠心力をフルに使う

大出瑞月の236Yドライバーショット

ドライバー,スイング,下半身主導
全く動かない頭の位置に注目。下半身主導にした安定感のあるスイング。

上体が先に動くと上半身が突っ込んで遠心力をフルに使えない

ドライバー,上半身

ヘッドスピードアップ|ここに注意!!

下半身よりも先に上体や腕の力でクラブを振ろうとすると、右肩が前に出てきて、上から叩きつけるスイングになってしまいます。

上体が先に動くと右に体重が残って力を乗せていけなくなる

ドライバー,上半身

ヘッドスピードアップ|ここに注意!!

それから、下半身よりも先に上体や腕の力でクラブを振ろうとすると、右肩が下がって、体重を左サイドに乗せていけなくなるということもあります。力を左サイドに乗せていけなくなるので、ヘッドスピードが上がらないだけでなく、フェースが開いてインパクトしやすくもなります。

下半身よりも上体が先に動かないように頭の位置をキープしましょう

ドライバースイング,頭の位置

「下半身主導って難しい・・・」という人は、上体が先に動かないようにするためにスイング中に「頭の位置」をキープする意識を持ってみましょう。頭の位置をキープすることで、上体が突っ込む動きを抑える効果があります。また、スタンスの幅の中で身体を回転しやすくなるという効果もあるので、軸がブレなくなります。

リキみをなくしてドライバーの飛距離アップ!

ドライバーで飛距離を出すためには、力を込めるとイメージしがちだけど、実はリキまないことが、飛距離アップにつながります。

ですが、リキむなと言われてもリキんでしまうのがアマチュアゴルファー。そこで、竹内美雪のリキまないための工夫を教えてもらった。

ポイント

  • リキまないために、自分が最も振りやすいボール位置を決めて常に確認!
  • リキまないために、トップは小さく!上げて下ろすだけ!

竹内美雪は「リキまないために、自分が最も振りやすいボール位置を決めて常に確認!」

竹内美雪
竹内美雪

一番大事なのはアドレスのボール位置です。私の場合、左カカト延長線上からボール1個分内側が定位置ですが、コースだと景色に惑わされて分からなくなるんです。ですから、ラウンドではキャディさんに見てもらう、正面に目標を見つけて立つなどして気をつけています。

スイングではアッパー軌道でボールをとらえる意識をもっています。飛ばそうとすると右サイドがかぶってヘッドが上から入るので、トップの頭の位置をキープして、そこからアッパーに振って行くイメージを大事にしています。

リキまないためのポイント

  • ボールとの距離感、ボール位置の定位置を覚えよう
  • 飛ばそうと思わないこと
  • アドレス時、違和感を感じたら仕切り直そう

ボールの定位置を決め常に同じ位置にセット

ドライバー,ボール位置

体のどの部位の正面にボールをセットアップしたら定位置なのかを覚えて置きましょう。自分で確認しやすいのでオススメです。それから、ボールとの距離感も大事です。これはドライバーだけでなく、全番手で言えることですが、ボールとの距離感がバラバラなのもヘッドスピードやミート率を落とす要因になります。

少しでも違和感があるとリキんでしまいミート率が下がります

ドライバー,アドレス

違和感を持ったままスイングをすると、上半身を使う動きが出てきてしまいがちです。そして、結果的にヘッドスピードやミート率を落としてしまうことに。少しでも違和感があった場合は、一度仕切り直して、いつものルーティンを行なってアドレスに入ることをオススメします。

「違和感だけで?」と思う方がいるかもしれませんが、いつもと違うボール位置で構えると、体はしっかりと反応するものです。これはプロ、アマ関係ありません。人間の感覚は鋭いので、ちょっとした違和感も動きに影響を及ぼすということを覚えておいてくださいね。

竹内美雪の229Yドライバーショット

竹内美雪,ドライバー画像
定位置からのアッパー起動に注目。ボールの位置、頭の位置をキープしてアッパー軌道で飛ばしている。

亀田愛里は「リキまないために、トップは小さく!上げて下ろすだけ!」

亀田愛里

亀田愛里

私が心がけているのは、力を入れて振らないことです。具体的にはバックスイングから切り返しのタイミングで絶対にリキまないようにしています。ここでリキむとグッと力が入って手が先に下りたり、右足に体重が残ったりしてインパクトでフェースが開きやすくなります。

結果、右にプッシュアウトが出てしまいます。これを防ぐには、トップを大きくしすぎないこと。体を回そうとか、ボールを強く叩こうとすると大きくなりやすいので、シンプルにクラブを上げて下ろす、くらいの感じでスイングしています。

リキまないためのポイント

  • トップを大きくし過ぎないこと
  • 飛ばそうと思わないこと
  • 切り返しで力を入れないこと

シンプルに「小さく上げて、クラブの遠心力を感じて振る」

ドライバースイング

私は体格が小柄だからといって、あえて大きく振る必要はないと思っています。ですが、効率的な力の伝わり方やヘッドスピードアップするための工夫や練習は必要です。

その大前提として、まずはリキまないことが大事だと思います。リキんでしまうと、良い時の動きができなくなりますし、色々なミスにつながります。

強く叩こうとするとリキんでヒッカケやプッシュしやすい

ドライバースイング

大きく振ろうとすると、切り返しで上半身や腕に力を入れられる時間ができてしまいます。切り返しで、クラブに力が加わるとスイング軌道やタイミングの乱れにつながります。エネルギーをロスすることにもなるので、強く叩こうとしたり、大きく振りかぶるのは逆効果です。

亀田愛里の231Yドライバーショット

亀田愛里,ドライバー画像
大振りしないシンプルなスイングに注目。思い切り振るのではなく、シンプルに上げて下ろすを体現できている。

【Q&A】ドライバーの飛距離アップについて多い質問

《ゴルフサプリ 編集部スタッフが回答》

以下では、アマチュアゴルファーから多いドライバーの飛距離アップに関する疑問を【ゴルフサプリ 編集部スタッフ】がお答えします。

Q. 総重量が重いドライバーと軽いドライバーではどちらが飛ぶの?

ドライバーの総重量は、軽いほうが速く振れるのでヘッドスピードを出しやすく、その点で言えば総重量が軽いドライバーのほうが飛距離は出しやすくなります。ですが、そのドライバーが軽いか重いかは、ゴルファーの体力・筋力によって変わります。

そのため、一般的に軽いドライバーとされる総重量290g以下のドライバーが、誰にとっても「飛ぶドライバー」とは言えません。重量の合わないクラブは、振り遅れたりタイミングが合わなかったり、様々なデメリットが発生します。軽い=飛ぶとは考えず、試打やフィッティングで自分に適した重さを見つけることをおすすめします。

Q. ドライバーの飛距離アップに効果的な練習器具は?

近年、注目度の高い練習器具としては、素振り練習器具があります。

素振り練習器具にもいろいろなタイプがありますが、最近流行しているのは、3段階の重さがセットになっているタイプです。使い方は、まず重いものから振り始めて体全体で大きく振る動きを確認し、最後は軽いものでヘッドを走らせる感覚を呼び覚まします。

スイングを崩さず、自然にヘッドスピードが上げられる練習器具としておすすめです。

Q. ヘッドスピードやミート率はどこで測定できるの?

ヘッドスピードやミート率の測定は、以前は大型のゴルフショップなどでしかできませんでした。近年は測定器の普及が進み、多くのゴルフ練習場にも導入されています。特に、都心の室内型練習場には高精度な測定器が用意されていることが多いです。

測定器が導入されている練習場が近くにない方は、自分でヘッドスピードとミート率が測定できる電子機器(ユピテル:ゴルフスイングトレーナー等)も発売されています。

女子プロ5人のドライバー飛距離アップの工夫まとめ

まとめ
  • 青木瀬令奈:ミート率向上のためには、スイング中の上下動を小さくすることがポイント。上下動を小さくするには、お腹にキュッと力を入れてスイングして前傾角をキープする。
  • 永峰咲希:ヘッドを速く振るために遠心力をフル活用。遠心力をフル活用するためには「その場で回転」が重要。左腰のスエーや左サイドに体が流れるとボールに伝わるべき力が抜けてしまう。それを防ぐためには、インパクトまで左ヒザの向きを変えないことがポイント。
  • 大出瑞月:トップからの切り返しで、左足カカトで一回踏み込んでから、ダウンスイング。自然と下半身主導で振ることができ、下半身で力を出しておいて、上体は力を抜いてクラブの遠心力をフルに使って飛ばすことができる。その結果、ヘッドが走るようになる。
  • 竹内美雪:リキまないために、自分が最も振りやすいボール位置を決めて常に確認。スイングでは飛ばそうとせず、アッパー軌道でボールをとらえる意識を持っている。
  • 亀田愛里:バックスイングから切り返しのタイミングで絶対にリキまないようにしている。リキまないために、トップは小さく、上げて下ろすだけ。

関連記事