ドライバーの平均飛距離は?男性・女性・プロの目安と飛ばしの3大要素

みんな大好きドライバー!飛距離を求めてフルスイング!ゴルフの爽快感極まるのがドライバーがバシッとあたって飛んだ時、空に向かって吸い込まれるように飛んでいくあの光景ですよね。「今日イチ」なんてドライバー用語があるくらい、みんな楽しみにしているのがドライバーでのナイスショット。
スコアより飛ばしだなんて公言する人もいるくらいですし、他には代えがたい魅力があります。確かに、ラウンドでドライバーが飛んで曲がらなければスコアも確実にアップしますのでドライバーの飛ばし要素とスイングについてレッスンをしていきましょう。
ドライバーの平均飛距離・目安

ドライバーの平均飛距離は、男性アマチュアゴルファーで180〜220ヤード、女性アマチュアゴルファーで160〜190ヤードです。
またプロゴルファーのドライバーの平均飛距離は、男子プロで260〜290ヤード、女子プロで210〜240ヤードが目安となります。
プレイヤー | 平均ヘッドスピード | 平均飛距離 |
---|---|---|
男子プロ | 46〜52m/s | 253〜286ヤード |
女子プロ | 39〜43m/s | 214〜236ヤード |
一般男性 | 34〜40m/s | 187〜220ヤード |
一般女性 | 30〜35m/s | 165〜192ヤード |
ドライバーは主にパー4やパー5ホールのティショットで使われるクラブです。そして、キャディバッグに入れることができる14本のなかで以下の特徴があります。
- もっとも長い
- もっとも軽い
- もっともロフト角が少ない
男女ともに上記の平均値より飛ぶ人もいれば、飛ばない人もいます。使っているクラブが違ったり、ジャストミートする確率が違ったり、体力差があったりすれば、当然、飛距離に違いがでます。そのためあくまでも目安としてみてください。
一般的に飛距離は「ヘッドスピード×5.5」で算出できると言われていて、例えばヘッドスピードが45m/sならば「45×5.5=247.5ヤード」ということに計算上はなります。
- 年代別のドライバーの平均飛距離・目安
- ゴルフ初心者のドライバーの平均飛距離・目安
年代別のドライバーの平均飛距離・目安
ここでは年代別のドライバーの平均飛距離についてお話しします。年代別とはいえ、体力、ゴルフ歴、技術レベル、使用クラブ、使用ボールなどによって違いがでるため、あくまでも参考としてご覧ください。
下記の表には参考値を記してありますが、平均ヘッドスピードも平均飛距離も幅があります。前記した体力や使用クラブ等によって、かなり違いがでるため、このような数値になります。
年代/性別 | 平均ヘッドスピード | 平均飛距離 |
---|---|---|
20〜30代の一般男性 | 34〜43m/s | 187〜235ヤード |
40〜50代の一般男性 | 33〜42m/s | 181〜231ヤード |
60代〜の一般男性 | 30〜39m/s | 165〜214ヤード |
20〜30代の一般女性 | 28〜34m/s | 154〜187ヤード |
40〜50代の一般女性 | 25〜32m/s | 137〜176ヤード |
60代〜の一般女性 | 20〜25m/s | 110〜137ヤード |
ゴルフは飛距離が出るほど有利にゲームを進めることができますが、それはあくまでも方向性の良さを加味した場合です。仮にキャリー230ヤード打てたとしても、2打目が林から出すだけとか崖下からフェアウェイに戻すだけというケースが多々あると、スコアをまとめることはできません。したがってアベレージゴルファーを含めて、アマチュアゴルファーがまずやるべきことは方向性のよいショットを打つことになります。
ゴルフ初心者のドライバーの平均飛距離・目安
初心者ゴルファーの場合、男性はキャリーの平均が130ヤード、女性はキャリーの平均が100ヤードを安定して打てるようになりましょう。
安定というのはダフってチョロしたり、打ち損じてトップしたり、いきなり右や左に打ち出したりしないということです(シャンクのような打ち損ないをしない)。
多少、左右に曲がってもいいので、ある程度の高さの弾道で、前方にボールが飛ぶように練習しましょう。これをクリアできるようになることが、今後の飛距離アップにつながります。
ドライバーの飛距離の3大要素とは

ドライバーの飛距離は、以下の3つの要素によって決まります。
- ボール初速
- 打ち出し角
- スピン量
各要素が、ドライバーの飛距離にどのように影響しているか解説します。
- ボール初速が早ければ早いほど飛距離は出ます
- ボールを飛ばす理想的な打ち出し角が飛距離を生む
- スピン量に注目すると飛距離の違いが良くわかる
ボール初速が早ければ早いほど飛距離は出ます
ボール初速とは、ゴルフクラブがゴルフボールに衝突するインパクトの瞬間にゴルフボールが打ち出される速度のことです。
クラブヘッドがボールに衝突した瞬間に、止まっていたボールが初速を持って飛び出します。その時、クラブヘッドはボールにエネルギーと運動量を渡して、自身の速度は遅くなります。エネルギーが、ある形態から他の形態へ変換する前後でエネルギーの総量は常に一定不変であるというエネルギー保存の法則があります。
いかにボールにスイングのスピードを落とさずボールに力を伝えられるかでボール初速が変わってきます。そのためにはヘッドの芯でボールを捉えて、ボールとヘッドが厚いインパクトをすればいいんですね。
速く振ることよりも、シッカリ厚い当たりがどういう軌道だと作りやすいのかを練習で覚えることで初速を上げられます。
ボールを飛ばす理想的な打ち出し角が飛距離を生む
打出し角というのは、クラブでボールを打った際にボールが地面から何度の角度で上昇していくかというのを測った数値になります。
仮に地面と垂直の角度で、真横からクラブがボールに当たったとしましょう。ドライバーには10度前後の角度が付いているので、その角度で上がっていくという理屈になるのですが現実はそう簡単にはいきません。どうしても上からボールを見ているから上から打ち込んでしまう人も多いですね。
上から斜めにクラブがボールに当たると、フェース面が下向きなら打出し角は低めになり、フェースが上向きだと打出し角がやたら高くなってしまう事があります。
打出し角が適正になるには、ティーアップしたボールを真横からよりちょっと下からアッパーブローで打つのが最も効率よくボールにエネルギーが伝わって飛距離がUPします。角度的には13~15度が最も適正と言われています。ドライバーには10度前後の角度が付いていますから、そこに3~5度だけ角度をつけてあげればちょうどいいという事ですね。
分度器で見てみて欲しいのですが3〜5度ってほんの少しです。でも、そのほんの少しの角度が付くかつかないかで全然変わるのがゴルフ。人間の感覚は凄くて、その数度を感覚でコントロールできるようにもなるのが面白さでもあります。
シミュレーターなどが付いている練習場では、打出し角度に注目して練習してみてください。わざとダウンブローで上からアタックしたり、思いっきりアッパーにしてみたりetc
極端な動きを試してみる事で自分の適正な動きが分かるようになります。
スピン量に注目すると飛距離の違いが良くわかる
ボールには『2重のスピン』がかかります(1)バックスピン(2)サイドスピンの2つです。
スピン量というのはボールがどの向きにどれだけ回転をしているかを測った数値です。
バックスピンによって、ボールには揚力が働きます。揚力があることで、ボールが落ちずに前に伸びるように進んでいきます。プロ野球の超一流ピッチャーのストレートボールが浮き上がってくるようになるのはバックスピンによる揚力の働きです。
バックスピンをかけ過ぎるとボールは「前に前に」ではなく「上に上に」というエネルギーが強くなり、ボールが高く上がってスピードも落ちます。テニスでスライス回転をかけたロブショットを打ったようなイメージですね。前から風を受けるとボールがふけ上がるような感じになり、飛距離を損することになります。
バックスピンが少なすぎると、揚力が足りなくてボールがドロップしてしまいます。ロースピンのボールが飛ぶというのは、ある程度飛距離を出せる人(250ヤード以上が目安)の話で、普通はバックスピンがある程度あることで横に曲がる量も減り、弾道が安定してくれます。
サイドスピンは、フック(ドロー)が左曲がり・スライス(フェード)が右曲がりの度合いがどれだけかという事です。フック回転がかかると、ボールは地面に着弾してからも前に転がりやすいので総飛距離が出やすくなります。スライス回転がかかると、ボールは地面に着弾してから前に転がりにくいので飛距離は出にくいです。
飛距離ではフックに分がある訳ですが、その分コントロールはしにくいので、ミスした時の曲がり幅が非常に大きくなります。スライスは飛距離は出なくてもコントロールしやすいので確実性が高くなります。
上級者になれば、ドロー・フェードの打ち分けも出来るし、ロースピン・ハイスピンの打ち分けも出来ます。スピン量をコントロールしてどういうボールを打つか、わざとスピンをかけて飛ばさない事もありますし、ロースピンのボールを打って転がす事もあります。そういった技を使うことで、パワーだけではなくスピンで飛距離を出す事が出来るのもゴルフの醍醐味です。ゴルフ中継でもスピン量に注目して見てみると面白いですよ。
ドライバーの飛距離の3大要素を向上・改善する方法

ドライバー飛距離の3大要素をどのように見て行けばいいか、どのように向上・改善していけばいいかを解説していきます。
実際にレッスンを行っている際に、多種多様なゴルファーの数値を見ているのですがこの3大要素にしっかり注目すると課題が明確になりますから、その人に合った練習メニュー提案がしやすくなるんです。
- ボール初速はミート率を上げていくことで改善します
- 打ち出し角は低すぎず高過ぎず
- スピン量=バックスピン+サイドスピンの合計を見てみよう
ボール初速はミート率を上げていくことで改善します
ボールの初速を上げるには、スイングスピードを上げる必要があるのはイメージしやすいと思いますが、実はそれだけでは初速は上がりません。ボールにいかに効率的に力を伝えるかがとても大事なので、スイングが速くてもボールとフェースが斜めに当たっていたら余計なサイドスピンがはいってしまい“前に飛ぶ力=ボール初速”が上がりません。
ボールとクラブがいかに芯を喰った良いインパクトをするかを考えると、基本的にはどのクラブでも真っ直ぐボールに当たって前に押し出すインパクトが出来るとミート率が上がってくれますね。
打ち出し角は低すぎず高過ぎず
打ち出し角はボールが打ち出された時の弾道と地面の間にできる角度のことです。ボールを飛ばすのに、打ち出し角が低すぎるとキャリー(ボールが着地するまでの距離)が出ず、逆に高すぎるとラン(ボールが着地してから転がる距離)が出ず、いずれも総飛距離(キャリー&ランの合計)をロスしてしまいます。
最新のゴルフ科学によると、高い打ち出し角と低スピンが飛ばしの条件と言われています。ロフト角に2~4度をプラスした角度が最適というのが定説です。ただ、これはトッププロの話。一般のゴルファーはさらに2~3度プラスした方が安定して飛距離が出るようになるでしょう。
ヘッドスピード40m/sなら、打ち出し角度は15〜18度。35m/sなら17〜20度位を目安にしてください。具体的な数値を知るには計測機器が付いている練習場に行ったり、持ち運びできる計測器を使ってください。計測器で自分のスイングを知ることは打ち出し角だけにとどまらず上達に繋がります。
最近のドライバーはカチャカチャでロフトも調整ができる機能が付いたものも多いので、球が低い・高いと周りから指摘される人はぜひ試してみてください。
スピン量=バックスピン+サイドスピンの合計を見てみよう
スピン量というと大体の方はバックスピン量をイメージしますが、ここにサイドスピンの量もプラスしてチェックしましょう。バックスピン量はトッププロだと2,000〜2,500回転程度が一番飛ぶといわれています。ただ、それはそもそも飛距離が凄い人達の話です。一般的にはバックスピンは少なすぎると球筋が安定しません。
バックスピンがかかることで、ボールは揚力を得て伸び上がるように進みます。野球のピッチャーが投げるストレートはバックスピンが多ければ多いほど、のびやかにまっすぐ進むんです。バックスピン量の多いピッチャーランキング上位はタイトルを取るピッチャーばかりです。バックスピンはボールの伸びを生んでくれます。
レッスンで毎日計測しているスピン量を見ると、概ね3,000~3,300回転くらいが一般的なゴルファーの適正スピンだと思われます。そして、さらに言えばバックスピン+サイドスピンが上記の範囲内だと凄く良い球が出ます。例えばバックスピン2,800回転+サイドスピン200回転(フック)くらいの数値が一番よく飛びます。
これがバックスピン3,500回転+サイドスピン800回転(スライス)となっているときは、大概アウトサイドインで力んだスイングの結果。ボールスピードも出ず、飛距離はベストの時より20~30ヤードは落ちています。
ドライバーの飛距離につながるスイングのコツ

ここではドライバーの飛距離を伸ばすためのスイングのコツについてお話しします。一生懸命振っているのに、なかなかボールが飛ばない…と悩んでいるアマチュアゴルファーは参考にしてみてください。
- フェースとボールをきちんと当てる
- ボールから目を離さない
- コンパクトなスイングをする
- 頭の位置を動かさない
- 体を左右に動かさない
フェースとボールをきちんと当てる

飛距離を伸ばすためにはフェースの真ん中(スイートスポット)できちんとボールをヒットすることがもっとも大切です。これができるとボールに効率よく力が伝わり、飛距離をアップすることができます。
きちんと当てるコツはクラブを短く握ること。握り拳1個程度短く持つのがおすすめです。グリップエンドいっぱいまで長く持つと、スイング中、クラブのヘッドが不安定になりがち…。短く持てばヘッドがグラグラしないので、ミート率がアップするはずです。
ボールから目を離さない

飛距離を伸ばすためには、スイング中にボールをよく見ることも非常に大切です。フェースとボールが当たる前にボールから目が離れるとヘッドアップするので、ダフったり、トップしたり、チョロしたりと、打ち損じることが増えてしまいます。
インパクトした後、自分の右肩が顎に触れるまで、下を向き続ける意識をもちましょう。こうすると目が離れてヘッドアップすることがなくなるので試してみてください。
多くの人がボールの行方が気になるためにヘッドアップしがち。これをなくすことが飛距離を伸ばすことにつながるので、繰り返し練習をしてください。
コンパクトなスイングをする

飛距離を伸ばすためには、コンパクトなスイングをすることが求められます。手や腕を必要以上に上に持ち上げてクラブを高い位置まで持っていくような動作は推奨できません。
グリップが右肩の高さまで来たら、そこがトップ。それ以上、グリップを上に上げる必要はありません。また左右の腕を深く曲げるのもNG。深く曲げるとオーバースイングになるためミート率が悪くなります。
したがって、グリップは右肩の位置まで、そして腕をできるだけ曲げないように注意すればコンパクトなスイングに近づくことができます。
頭の位置を動かさない

飛距離を伸ばすためには、アドレスしたときの頭の位置をキープしたままスイングしましょう。頭が動くと視線がブレてスイングの軌道も不安定になりがち。それに伴ってフェースの向きに狂いが生じ、フェースとボールがきちんと当たりません。
きちんと当たらないとボールに適切な力が伝わらないので飛距離アップできません。自分が打っている姿をスマホなどで動画撮影し、頭が動いていないかチェックしましょう。この方法がもっとも効果的なので、ぜひ試してみましょう。
体を左右に動かさない

飛距離を伸ばすためには、スイング中に体が左右に動かないようにすることがとても大切です(スエーをしないことが大切)。動かなければスイング軸がキープされるので、それだけフェースとボールがきちんと当たります。
きちんと当たる=スイートスポット(芯)で打つことが飛距離アップには何より大切。そのため体が不用意に動かないように必ず注意して練習しましょう。前項の頭と同様、スイングしている姿を動画撮影し、体が動いていないかチェックしましょう。
ドライバーの飛距離アップにはスイング軌道も重要

ドライバーのスイング軌道はアイアンとは少しイメージが違いますね。長いクラブなので多少ヨコ振りの要素が強くなります。ドライバーの飛距離アップにはスイング軌道も重要な要素です。長いものを振るのに必要なのは、途中で軌道が変わらないことです。
長いものは急な動きに対応しにくいので、向きを変えるのも時間がかかります。スイングの途中で急なターンをしようとしても間に合いません。
小さな団扇(うちわ)と、大きな団扇をイメージしてみてください。風を送る時に小さな団扇は手首だけでも風を送れますが、大きな団扇は手首を返さないようにして団扇自体の面をゆっくりワイパーのように動かしますよね。大きな団扇がドライバーショットと同じ感覚です。
ドライバーのフェースが団扇だと思ってゆっくり大きく振るスイングの練習をしてみてください。空気抵抗が大きいものを振るとそのイメージが強くなります。理想は竹ぼうきを振る練習です。今は同じ効果を得られる練習器具もあるので、ぜひトライしてみてください。
- ドライバーの飛距離アップにはインサイドイン軌道が重要
- ボールの高さを出すために適度なアッパーブローで打つ
ドライバーの飛距離アップにはインサイドイン軌道が重要
インサイドイン軌道でクラブを振ることができると、基本的にはドロー回転がかかります。また、バックスピン量も抑えることができます。テニスや卓球のトップスピン(スマッシュ)をイメージしてもらうと良いですね。
逆にスライス回転は、ボールの速度を落として繋ぎで使うカットボールと同じような原理です。スマッシュのように、ボールが接地してから加速したかのように進むのがドロー回転のボールです。そのためキャリー+ランで飛距離を稼ぐことができます。
インサイドインで打つためには、なるべく体を閉じてスイングをするのが必須。テニスのラケットなど、面が大きいものでスイングの確認をするとフェースの向きがどう動いているかがわかりやすいので、ぜひチャレンジしてみましょう。
ボールの高さを出すために適度なアッパーブローで打つ
ドライバーショットは、基本的に高さが出にくいものです。もちろんロフト角がそもそも小さいのでボールとクラブがド真っ直ぐ当たってロフト通り上がるとすれば10度前後の打ち出し角。それってほぼトップした弾道です。
他のクラブは、ボールを地面に置いて上から打ち込むように練習するので、体に染みついた動きはボールに直接クラブが向かっていく動きですが、ドライバーはティアップしているので打ち込むのではなく打ち上げる動きが必要です。これが難しい!
イメージを作るには素振りが一番です。素振りをした時にクラブが一番低く地面に近くなる場所よりも少し左側にボールをセットして「素振りの中にいつのまにかボールが置かれた」ような感覚でショットができれば、結果として適度なアッパーブローで打てるようになります。
ドライバー飛距離アップのためのクラブの選び方

ドライバーの飛距離アップを追求するとクラブの選び方も気になりますね。なんせ各メーカーが毎シーズンごとにこだわりの新作を発表するものだから「もっと飛ばせるんじゃないか」「もっと自分に合うのがみつかるんじゃないか」と期待をしてしまうのが人情です。実際、自分に合うものを見つければもっと飛ばすことは可能ですので、選び方についてお話してみたいと思います。
- ドライバーのロフト角はヘッドスピードに合った角度を選ぶ
- ドライバーシャフトは「長い/短い」どちらが飛ばしやすいか
- ドライバーの重量は「重い/軽い」どちらが飛ばしやすいか
ドライバーのロフト角はヘッドスピードに合った角度を選ぶ
飛びの3要素の1つ「打ち出し角」を決めるのはロフト角とヘッドスピードです。同じヘッドスピードなら、ロフト角が大きいと打ち出し角も大きくなり弾道が高くなります。よく飛ぶ理想の打ち出し角は通常12~18度とされています。飛距離を出すためには理想の打ち出し角にマッチしたロフト角を選ぶのがポイントとなります。
目安としては、38m/s以下のヘッドスピードの人はロフト角11度以上を、40m/s以上の方は10度以下のロフト角を選ぶといいでしょう。自分に合うロフト角に調整できる弾道調整機能付きモデルも発売されているので、チェックしてみてください。
ドライバーの重量は「重い/軽い」どちらが飛ばしやすいか
ドライバーの重量、特にヘッドの重量は飛ばしに影響します。同じヘッドスピードであれば、重いもので叩いた方がボールは飛びます。野球のホームランバッターのバットは重く、ヒット量産型バッターのバットは軽めなのと同じです。
飛ばしたいなら重い方!というわけでもなく、重い分ヘッドスピードが落ちたり、身体が重いクラブの衝撃を受け止められずにインパクト時にヘッドがブレブレではボールに力が伝わりません。
軽すぎてもスイング軌道が不安定になります。野球とは違い、ゴルフは止まったボールをうつので曲芸的なスイングは必要ありません。ある程度、できる動きが制限されるくらいの重さがちょうど良いです。左右の連続素振りで身体が揺さぶられないでも振れるクラブの重量を探してみてください。
【Q&A】ドライバーの飛距離に悩むゴルファーから多い質問

ドライバーの飛距離に悩むゴルファーは、恐らく全ゴルファーの半数以上。というか、もっと向上させたいと思う方は90%を超えるんじゃないでしょうか?
日々色んな質問を頂きますが全員にピッタリ合うアドバイスって難しいですね。でも、今までやってなかったことをやってみれば必ず結果はついてきます。やるかやらないかだけです!
- 飛距離アップのためにミート率を向上させるには?
- 飛距離アップのためにヘッドスピードを向上させるには?
- ドライバーの飛距離アップに効果的な練習器具は?
Q. 飛距離アップのためにミート率を向上させるには?
ミート率向上にはライ角の調整がおすすめです。ドライバーに限らずですが、ライ角によってボールのつかまり方・振り感が大きく変化します。自分のスイングがある程度固まってきて”同じ傾向のミスが出る”ようになったら、クラブの調整等に目を向けるのが良いでしょう。右にも左にもミスが出る場合は、細かい調整の前にスイングをつくっていくこと。ライ角の解説はゴルフサプリに詳しい記事があるのでそちらにお任せしますね!
Q. 飛距離アップのためにヘッドスピードを向上させるには?
ヘッドスピード向上には、スクワットやランニング等での下半身強化が効果的です。クラブを振る動きは基本的に下半身で作っていくものです。ラジオ体操で腕を体に左右巻き付ける運動がありますね。腕を振る時に、下半身で一瞬踏み込んで骨盤を回転させる動きをすると、腕が後からビュンとついてきて巻きつくあの動きがスイングにも欲しいです。踏み込みの強さ、それを支える筋肉の強さを強化すればヘッドスピードは向上していきます。
Q. ドライバーの飛距離アップに効果的な練習器具は?
飛距離アップに効果的な練習器具は2タイプです。
①重い道具:正しい身体の使い方を覚える&筋力アップ
素振り用バットなど練習道具は探せばたくさんあります。私はパワフルスイングという素振りバットを使っています。グリップもゴルフクラブと同じサイズなのでイメージが湧きやすいです。たくさん振っているとグリップが滑りやすくなるので必ず定期的に交換しましょう。ゴルフクラブの2倍の重さなので手が滑って飛んで行ったら大変です!
②軽い道具:早いスイングスピードを体に覚えさせる
まず重い道具で正しい体の使い方を覚える方が飛距離アップには効果があると考えています。自分のスイングが無意識の素振りでもできるようになったら軽い道具を使ってみるという順番で良いですね。ドライバーを逆に持って素振りするだけもイメージは湧きますが、よりシャフトのしなりを感じやすい道具がたくさん出ていますので試してみると良いでしょう。
ドライバーの飛距離アップで重要なポイントをおさらい

ドライバーはゴルフの象徴ともいえるクラブです。ラウンド中、思いっきり良い球が出ると「今日はもうこの1球でいいや」なんて言う方がいらっしゃいます。これこそがドライバーの魅力を表していますね。
一般ゴルファーがドライバーで飛距離を出すには効率的なクラブの使い方をするに越したことはありません。逆にパワーのあるアスリート出身の方はパワーに頼りがちなことも散見されますが、そういう方が効率の良いスイングを覚えたら更にとんでもない飛距離を得られることもあります。
トッププロと同じだけの練習をすることは現実難しいのですから、知識と経験をこういった記事から学んで、自分に合うものをまずしばらくは続けてみることです。テーマは絞れば絞るほどわかりやすいので何か一つでも自分に合うかもしれないと思う練習を直感でもかまいませんし、誰かのアドバイスをもらうでも良いですし、道具を買っちゃうでも良いので試してみてください。
必ず「おぉっ!ナイスショット!」とコースでみんな笑顔になる瞬間が作れます。頑張って練習しましょう!
ドライバーおすすめ人気ランキングはコチラ!
▶︎ ドライバーおすすめ人気ランキング
ゴルフサプリでは、毎月ゴルファーから人気のドライバーおすすめ製品をランキング形式で紹介しています。
テーラーメイドやタイトリスト、キャロウェイなど人気ドライバーのクラブ特徴やスペックもあわせて解説中。
ドライバーの買い替えや購入をお考え中の方は、ぜひチェックしてみてください。
解説者プロフィール
名取 確
逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
宮川岳也
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場でレッスンを行うとともに、フリーランスのゴルフライターとしても活動している。