400ヤード男 ドラコンプロのドライバー飛距離アップの裏技|スイング軸
【連載】第5回
禁断の飛ばしを知ったらゴルフは病みつきだ!
スコアも大事だけど、やっぱりゴルフは「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」。その夢を400ヤード超えの記録を誇るドラコンプロが叶えます!
ドライバーの飛距離を伸ばしたいゴルファーは是非参考に!
●第1回:ダウンスイング
●第2回:グリップ
●第3回:下半身
●第4回:ダウンスイング2
●第5回:スイング軸
●第6回:フックグリップの利点
●第7回:テークバック
●第8回:風のある日のティアップ
●最終回:ドラコン打法のまとめ
お腹に支点があると、体が左右に動きやすい
飛ばそうとして、ドライバーを振ろうとすると、どうしても左右に動きたくなってしまいますよね。そうならないためのポイントは、動きの支点の意識を、胸の真ん中にすることです。
多くのアマチュアは、スイング中にお腹を支点にしていますが、この意識だと、上半身が左右に動きすぎてしまいます。これでは上半身の肩の入れ替え動作が十分にできず、インパクトでの瞬発力を発揮することができません。支点は胸。この意識で、過剰な体重移動を防ぎましょう。体の軸を考えたときに、物理的にも支点はお腹より胸にあるほうが、支点の位置が高くなるので、軸が安定します。
ゴルフスイングには、体重移動が必要です。ですが、“体重移動”というと、右足から左足へと体重を左右に移動させると思っている方が多いように思います。しかも“飛ばし”ともなれば、なおさら。しかし、上半身が大きく左右に動くほど体重移動を意識するのは大きなカン違いです。
ドラコン選手のスイングを見ると、じつは大きく動いているのは上下の方向で、左右の動きはほとんどありません。つまり、体重移動は連載第3回目の『下半身』の動きで説明したように、足をその場で上下に強く踏み込むだけでOK。カラダの幅を超える左右の動きは必要ないのです。
ドラコン流の技がコレ!スイングの支点はお腹ではない。胸の回転で飛ぶ!
胸を回すことで、上半身の回転スピードも上がり、力強いスイングになる。
お腹に力が入ると、左右にスエーする動きになりやすい。
体の上側に支点があれば、軸が安定する!
支点を体の上にあるように打つと、余計な体重移動が抑えられるので、フルショットしたときでもスイングの軸が安定する。
お腹が支点だと、下半身が動きやすい。
お腹に意識をもってカラダを回そうとすると、下半身の体重移動が大きくなりすぎる。軸が不安定になるのでヘッドスピードも上がらない。
支点は胸のセンターが正解
ドラコン選手の多くは、胸のセンターを中心に上半身を回転させて、飛距離を出している。
巽 英樹 | Hideki Tatsumi
1968年12月21日生まれ。176㎝、85㎏。18歳でゴルフを始め、ツアープロを目指しロイヤルメドウゴルフ倶楽部の研修生に。2009年にPGAプロ入会。現在は、飛距離を追求するドラコンプロとして活躍。
自己最高記録 412ヤード
取材協力/ロイヤルメドウゴルフ倶楽部
GOLF TODAY本誌 No.558 122〜123ページより
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