400ヤード男 ドラコンプロのドライバー飛距離アップの裏技|フックグリップの利点
【連載】第6回
禁断の飛ばしを知ったらゴルフは病みつきだ!
スコアも大事だけど、やっぱりゴルフは「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」。その夢を400ヤード超えの記録を誇るドラコンプロが叶えます!
ドライバーの飛距離を伸ばしたいゴルファーは是非参考に!
●第1回:ダウンスイング
●第2回:グリップ
●第3回:下半身
●第4回:ダウンスイング2
●第5回:スイング軸
●第6回:フックグリップの利点
●第7回:テークバック
●第8回:風のある日のティアップ
●最終回:ドラコン打法のまとめ
左手だけをフック!右手はスクエアのまま
飛ばしには、テークバックからインパクトまでの予備動作で、エネルギーを最大限に作ることがもっとも大切です。そのためには、クラブをなるべく遠く、高く上げて助走を長くし、タメを作って一気に下ろすことが必要です(これらの動きについては次回以降に説明します)。その動きを実現させるためには、第2回にお話ししたユルユルグリップに加え、フックグリップが絶対条件。
理由は、左手首の角度にあります。方向性を重視したいストロークプレーでは、スクエアグリップがよく用いられますが、スクエアに握ると左手首に角度をつけることができずトップが浅くなり、助走の短いコンパクトなスイングになってしまいます。
その逆で、フックで握ると左手首が曲がって角度をつけられるので、トップの深い、助走の長いスイングが作れるのです。
また、フックグリップはインパクトでチョップするようにボールを叩けるため、加速するエネルギーを伝達できます。
フックの度合いは3ナックルが見えるくらいでいいでしょう。ただし、右手もフックに握ってしまうと、トップでフェースが下を向いてしまうので注意。右手はスクエアに握りましょう。
ドラコン流の技がコレ!左手だけフックはトップが高くなる最強の飛びグリップ!
右手はスクエアのまま、左手はナックル部分が3個くらい見える角度で握るのが理想的なフックグリップ。
左手首が折れるので角度をつけられる
フックグリップなら左手に角度をつけることができるため、スイングアークを大きくなる深いトップがつくれる。
スクエアだとトップが小さくなり飛距離が出ない
スクエアグリップの左手のカタチでは、手を親指側に曲げにくくなり、トップが浅くなり、飛ぶパワーが生まれない。
ボールをチョップするイメージ
なにかを叩くとき、手の甲よりチョップの方がスピードが出る。グリップも同じで、フックに握るとチョップのカタチでインパクトできる。
フックグリップでコッキングが完成!再現性が高くなる
アドレスでフックグリップにしておくと、その握り方のままテークバックに入ったときには、すでに手首がコッキングしている状態になる。スクエアグリップだと、テークバックしながら手首を折ることになるので、スイングの再現性を考えたときにフックグリップよりも不安定になる。
巽 英樹 | Hideki Tatsumi
1968年12月21日生まれ。176㎝、85㎏。18歳でゴルフを始め、ツアープロを目指しロイヤルメドウゴルフ倶楽部の研修生に。2009年にPGAプロ入会。現在は、飛距離を追求するドラコンプロとして活躍。
自己最高記録 412ヤード
取材協力/ロイヤルメドウゴルフ倶楽部
GOLF TODAY本誌 No.559 114〜115ページより
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