400ヤード男 ドラコンプロのドライバー飛距離アップの裏技|ドラコン打法のまとめ
【連載】第9回(最終回)
禁断の飛ばしを知ったらゴルフは病みつきだ!
スコアも大事だけど、やっぱりゴルフは「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」。その夢を400ヤード超えの記録を誇るドラコンプロが叶えます!
ドライバーの飛距離を伸ばしたいゴルファーは是非参考に!
●第1回:ダウンスイング
●第2回:グリップ
●第3回:下半身
●第4回:ダウンスイング2
●第5回:スイング軸
●第6回:フックグリップの利点
●第7回:テークバック
●第8回:風のある日のティアップ
●最終回:ドラコン打法のまとめ
インパクトまでの予備動作がすべて
飛ばすためのスイングは、最大限のパワーとスピードでインパクトの一瞬を迎えるためのもの。
「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」という、ゴルファーの皆さんが持つ夢を叶えるべく、さまざまなポイントをご紹介してきましたが、アドレスからインパクトまで、ドラコン流の技のすべては、インパクトの最高の一瞬のための予備動作です。
最後にお伝えしたいのは、それぞれの技を一連の動作ととらえ、7つの鉄則を守ってもらえれば、ドラコン流の飛ばし方をマスターできることです。
どれひとつとっても、いわゆるストロークプレーのスイングとはほぼ逆の動作ですが、常識にとらわれずに実践してみてください。
飛ばしはゴルフの最大の魅力のひとつ。みなさんの夢が叶えば光栄です。
ドラコン流の技がコレ!飛ばしに必要なのはインパクトの一瞬だけ
ドラコン選手は、インパクトの瞬間にパワーを出すことを重視している。左手はチョップの形を作ろう。
インパクトは、手の甲でなくて左手をチョップする形の方がスピードが出る。
7つの鉄則で最大パワーを!
鉄則1:超ゆるゆるグリップ
握る強さは、誰かにクラブを引っぱられたときに、スポッと抜けるくらいの超ゆるゆるが正解。肩、ヒジ、手首をやわらかく使えるので可動域が広がるうえ、シャフトのしなり性能も生かせる。
鉄則2:フックに握って深いトップをつくる
飛ばしのグリップはフック。テークバックで手首が折れて角度をつけられるので、トップの深い、助走の長いスイングになる。
鉄則3:支点はお腹ではなく胸
お腹を支点にすると、カラダが左右に動きすぎる。支点は胸の真ん中という意識なら、過剰な体重移動を防ぐことができる。
鉄則4:シャットに上げて下半身を右→左に踏み込む
ヒール側を意識してシャットに始動する。テークバックからトップにかけては、右脚が完全に伸び切るくらいに股関節を上に上げる。腰を回転させると、上半身が左右に動いてしまい捻転差が少なくなりパワーが生まれない。
鉄則5:右ヒジの角度をキープして、ダウンスイングへ!
クラブを遠く、高く上げたら超タテ振りで一気に振り下ろすことで、重力が大きくなる。グリップエンドを地面に突き刺すイメージ。
鉄則6:ジャンプするくらい左足を強く踏み込む
インパクトの寸前で左足を一気に突き上げる。ジャンプするくらい地面をけるイメージ。
鉄則7:フォローは意識しない
ドラコンスイングでは、インパクト以降を意識するのはムダ。フォローを意識すると、右ヒジが早くほどけてタメができず、カラダも流れてヘッドスピードが上がらない。
巽 英樹 | Hideki Tatsumi
1968年12月21日生まれ。176㎝、85㎏。18歳でゴルフを始め、ツアープロを目指しロイヤルメドウゴルフ倶楽部の研修生に。2009年にPGAプロ入会。現在は、飛距離を追求するドラコンプロとして活躍。
自己最高記録 412ヤード
取材協力/ロイヤルメドウゴルフ倶楽部
GOLF TODAY本誌 No.563 98〜99ページより
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