ゴルフクラブ「本間ゴルフ TW747」開発ストーリー秘話(3/3)|ギアモノ語り
世界のHONMAになれた分岐点。〜酒田工場で感じた新しい進化〜 後編
そのニュースは日本だけでなく米国や欧州のゴルフ界でも話題になった。世界ランク1位のジャスティン・ローズがHONMAと契約。なぜ、世界のトップ選手がメイド イン ジャパンのHONMAを選んだのか?
今回、酒田工場を取材するとそこには匠の技だけでなく最先端の進化があった。
世界のHONMAになれた分岐点。〜酒田工場で感じた新しい進化〜
前編:ジャスティン・ローズが選んだのもSAKATAのシャフト。
中編:世界で最も薄く軽いカーボンにリブがある理由。
後編:酒田工場はみんなのツアーバン。
酒田工場はみんなのツアーバン。
実はローズとの最初のテストで言われたのが、アイアンに対する「ビューティフル!」という言葉だったそうだ。
そのアイアンについて佐藤は、
「ローズ選手はすごく形状へのこだわりが強いです。だから、こちらも設計、開発からローズ専用の金型を作りはじめたのですが、本人も長いプロゴルファー生活の中で、ヘッドもシャフトもイチから自分のためだけのモデルを作ってもらったことはなかったみたいで、“HONMAはすごい”と言ってくれました」
そして、3月にはローズ用だったアイアンが『TW‐MBROSEPROTO』という名前で発売された。すると、予想を超える注文が殺到したそうだ。
「このアイアンは、市販品でも設計、形状は同じで限りなくローズ選手が使っているアイアンに近い。当社としては『TW727』シリーズ以来のマッスルバックとなりましたが、予想を上回る反響となっております」
ただし、佐藤は世界のトップ選手が認めるクラブを作れるようになったことだけが、酒田工場そしてHONMAの進化ではないと語る。
「多くのプロからのフィードバックで感じたことは、一人一人リクエストが違うということです。女子プロもいれば、男子プロもいて、海外のプロもいます。逆に熱意系以前はシニアゴルファーや女性から評価の高いクラブを作っていた。そういう幅広いターゲットに向けて、それぞれにベストなクラブを作ることができるのが酒田工場の強みになっていると思います」
酒田工場は決してプロのための拠点ではない。アマチュアを含めた、すべてのゴルファーに理想の本を開発できる“みんなのツアーバン”になっているのだ。
プロ、アスリートから 初心者、女性まで理想のクラブを!
《TW-MB ROSE PROTO》
- ロフト角/34度(7I)
- 価格/13万2000円+税
《TW747 P》
- ロフト角/28.5度(7I)
- 価格/12万+税~
《TW747 V》
- ロフト角/32度(7I)
- 価格/13万2000円+税~
《TW747 Vx》
- ロフト角/30度(7I)
- 価格/13万2000円+税~
GOLF TODAY本誌 No.564 105〜109ページより
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