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ゼクシオイレブン/エックス 〜ゼクシオらしくゼクシオを変えるRe: XXIOの真相〜

~No.1ブランドとして歩んだ20年、そして21年目へ~

2020/01/21 ゴルフサプリ 編集部

ロゴが変わり、2モデル展開となり、新製品発表会では“Reブランディング”という、メッセージも伝えられた11代目のゼクシオ。長年、変わらないブランドと言われていたゼクシオだが、Re:XXIOの真相とは?

それは11代目か、初代かーーー。

歴代のゼクシオはナンバーワンクラブの系譜でもある。2000年モデルとして発売された初代ゼクシオから、19年連続でシリーズ売上げナンバーワンを記録。日本のゴルフクラブの歴史を遡っても、そんなクラブはゼクシオだけだろう。

なぜ、約20年間もナンバーワンを継続できたのか?ゼクシオにはリピーターが多い。ゼクシオ愛用者は次のゼクシオに乗り換える。そんな人からは「ゼクシオは変わらない。だから安心して次のモデルを購入できる」という声が多いのも事実である。

ではゼクシオは本当に変わっていないのか?企画担当の井口甲太郎は、「ゼクシオには変えてはいけないところと、変えなくてはいけないところがあり、それを継承してきました」

と語る。また長年、開発に携わってきた杉本靖司は、「初代から飛んで、打ちやすく、爽快な打球音というコンセプトは変えていません。ただし研究と開発は常に続けていますし、最新モデルにはその時点で最新のテクノロジーを搭載してきました」
 
11代目のゼクシオは変わったのか、変わっていないのか、実はそこにナンバーワンを継続してきた真相があった。

11代目のゼクシオには、明らかに変わったところがある。それはシャフト最後部にウェイトをつける新テクノロジーだが、その発想は7代目の『ゼクシオセブン』から継承されているアイデアでもあった。

「シャフトを自社生産しているから スイングを意識した開発ができる」

住友ゴム工業㈱
スポーツ事業本部
商品開発部 課長

杉本靖司
93年に入社し、初代から11代目まで歴代ゼクシオの開発、設計に携わってきた。スイングに着眼した分岐点となった『ゼクシオセブン』ではドライバーの設計を担当した。

セブンから続く“あなたのスイング”を進化させる道。

トップを深く、さらに安定させるウェイトプラステクノロジー
ウェイトプラステクノロジーの素材は金属と樹脂を混合したシリコンラバーブッシュ。杉本は「このウェイトだけでも何グラムにするか、どのポジションにするかを何度も試し、ヒューマンテストを繰り返して完成した」と語る。

「すでに12代目への開発ははじまっています」そう語るのは、初代ゼクシオから約20年にわたって開発に携わる商品開発部の杉本だった。今回の取材は11月上旬で、11代目の発売まで1カ月はある。しかし2年周期で新モデルが発売されてきたゼクシオは、歴代モデルでも発売前から次モデルの開発ははじまっている。それはゼクシオが常に進化し、変わり続けてきた証でもある。しかし、杉本はゼクシオの開発において、変わらない哲学があることを教えてくれた。

「初代から、ゴルファーが1球目からドローでナイスショットが打てることを意識しています。1球目はすごく大切。そこでゴルファーが打ちやすいクラブになっていないと2球目には力が入ったり、スイングを調整してしまう。設計段階からゴルファーの1球目を想定していました」

杉本だけでなく、歴代のゼクシオシリーズの開発者は常に『ゴルファー』を主語にしている。だからこそ、ゼクシオにはプレーヤー目線で新しいテクノロジーが搭載されてきたのだ。
 
11代目の『ゼクシオイレブン』と『ゼクシオエックス』にはウェイトプラステクノロジーが採用されたが、これは歴代モデルで開発してきた技術の延長線上にあると語った。

「初代から飛距離、打ちやすさ、打球音にはこだわっていましたが、明確にゴルファーのスイングに注目したのは『ゼクシオセブン』からです。『セブン』ではゴルファーが振りやすいと感じるクラブでヘッドスピードアップを狙いました。次の『エイト』ではゴルファーの動きを分析した結果、スイング半径を小さくすることで、より力強く、スピーディな軌道でヘッドが動くことがわかりました」

『ゼクシオイレブン』も『ゼクシオエックス』もシャフトは宮崎県都城市にあるダンロップゴルフクラブで開発・生産されている。宮崎工場でクラブの組み立ても行っている。

ちなみに8代目の『ゼクシオエイト』は世界市場においてシリーズ累計200万本を超えるセールスを記録。さらに、9代目以降もスイングの解析が進み、11代目ではスイングの“前半”に着眼したと語る。

「前作の『テン』や『ナイン』ではダウンスイングに重点をおき、フェースの芯に当たる軌道を目指しました。しかし、ゴルファーのスイングを分析したり、意見を聞くなかで、そもそもバックスイングからトップまでのスイング軌道やトップの位置にバラツキがあることがわかったのです」

その背景から生まれたのがシャフトの最後方にウェイトを搭載する11代目のウェイトプラステクノロジーだった。

「アマチュアゴルファーにはテークバックでヘッドが遠回りしたりして、バックスイングの軌道が安定しない人がいます。そんな人でもトップのポジションを安定させるには、グリップ部分に重さをつけることが最も効果がありました。トップのポジションは約40%も安定させる結果が得られました。さらにウェイトをプラスしたことは、コックが深くなり飛距離アップにもつながります」『ゼクシオイレブン』には10グラム、若い世代をターゲットにした『ゼクシオエックス』には6グラムのウェイトをプラスさせているが、実はその重量をプラスすることは容易ではない。

「シャフトは1グラム軽量化するだけでも、耐久性を保つための研究開発は大変です。その中で今回の『イレブン』ではウェイトプラステクノロジーを搭載するためにシャフトを3グラム軽量化しています。実はこれができるのもゼクシオの強みです。当社はシャフトを自社開発しているので、短期間で軽量シャフトの開発ができるのです」
 
7代目の『セブン』からはシャフトを手元重心にして、そしてヘッドを重くしてきたが、その重量や重心を開発できるのもシャフトを軽量化してきたからである。

「ゼクシオの歴史は軽量化の歴史でもあります。それはゼクシオを使い続けてくださったユーザーにとって、年齢を重ねても打ちやすいクラブを追求していくなかで、軽量化してきたと言えます。前作までの手元重心、重いヘッドに加えて、11代目でグリップ部分を重くすることができたのもシャフトの軽量化によるものです」

初代ゼクシオが発売されたとき40歳だったゴルファーは60歳になろうとしている。45歳で『ゼクシオセブン』を購入した人も50歳を超えている。

それでもゼクシオを「変わらない」と感じるのは、ユーザーの年齢に合わせてゼクシオが飛距離やスイングを進化させてきたからでもある。だからナンバーワンを継続できたのだ。

手元側に重量があることで、テコの原理のようにヘッドを支える力を軽減でき、ラクに安定した深いトップを作れる。

11代目のゼクシオが変わったと言われるのは、『ゼクシオテン』の後継である『ゼクシオイレブン』だけでなく、新カテゴリーの『ゼクシオエックス』が誕生したからだ。しかし、そこにもゼクシオの魅力は継承されている。

「まだゼクシオは早いかなと思う人に『エックス』を打ってほしい」

住友ゴム工業㈱
スポーツ事業本部
ゴルフビジネス部 課長

井口 甲太郎
92年に入社し、初代ゼクシオには宣伝担当として参画。その後は米国、上海に駐在し、現在はゴルフビジネス部の課長としてゼクシオの企画に携わる。

ゼクシオサウンドを継承させるカーボンに。

カーボンの裏にはサウンドリブを!
『ゼクシオ イレブン』(写真上)はヘッド内部の中央部分にサウンドリブがついているが、『ゼクシオエックス』(写真下)もカーボン部分の後ろにサウンドリブをつけることでゼクシオサウンドを実現している。
2019ゼクシオ イレブン
ヘッド体積/460㎤
クラブ長/45.75インチ
クラブ総重量/280g(R)
価格/8万円+税

フェースは一般的な6-4チタンではない
一般的なドライバーのフェース素材でよく使われる6-4チタン。しかし、ゼクシオのフェースは4代目から日本製鉄と共同で開発し、11代目でもチタン(Super-TIX®51AF)を使用。11代目はゼクシオシリーズ最高の反発性能を実現(SLEルール適合外を除く)。
2019ゼクシオ エックス
ヘッド体積/460㎤
クラブ長/45.5インチ
クラブ総重量/299g(S)
価格/8万円+税

開発だけでなく、企画はさらに発売前からはじまっていたようだ。企画担当者の井口は、

「11代目の企画は『ゼクシオテン』発売の、かなり前からミーティングや調査をはじめていました。今回、リブランディングという言葉を使ったのは節目でもありますし、今までゼクシオを使ってきた人だけでなく、ゼクシオを使ってこなかった人にもゼクシオの良さを体感できるブランドを目指したからです」

そんな背景から誕生した『ゼクシオエックス』。ヘッド形状はややディープで、フェース角もスクエアに近い。クラブの長さは45・5インチで、重さは『イレブン』より約20グラムも重い。そのターゲットについて井口は、

「それは『イレブン』のユーザーより体力があり、40歳から50歳代までの『まだ自分にはゼクシオは早いかな』と思っているゴルファーです」

今回の『ゼクシオエックス』はシリーズ初となるカーボン素材を複合したヘッドになっている。それが「変わった」と言われる理由でもあるが、開発の杉本は、

「新しい『エックス』も飛ぶ、打ちやすい、爽快な打球音というコンセプトは変わりません。このカーボン素材もヘッドの余剰重量を生んで高慣性モーメントにする狙いとともに爽快なゼクシオサウンドを継承するためのものでもあります」

一般的にカーボン複合ヘッドは打球音が低い印象がある。しかし、杉本は『エックス』は違うと語る。

「実は『イレブン』も『エックス』も音の高さ(周波数)はほぼ同じです。でもヘッドスピードが早いゴルファーは音が大きく、残響音が長いサウンドを好まない傾向にあります。だから、音を小さく残響音を短くするためにヘッドのトゥ側にカーボンをつけたのです」

ゼクシオと言えば爽快な打球音であり、ヘッド内部にサウンドリブがあることでも有名。しかし、実はサウンドリブの位置やゼクシオサウンドの音も新しくなる毎に変わっていたのだ。

「初代ゼクシオドライバーのヘッド体積は305㎤です。そこから5代目まではモデルチェンジのたびに30〜50㎤くらいヘッドが大型化している時代でした。ヘッドが大きくなると打球音は低くなります。それでも爽快な打球音にするためにサウンドリブの位置、高さ、形状を変えてきました。またゴルファー自身の変化や市場のニーズに合わせて、ゼクシオサウンドも変えています」

多くのゴルファーはゼクシオサウンドは変わらないと思ってきたのではないだろうか?そう感じるのはゴルファーが年齢を重ねたり、時代のニーズが変わっても、ゼクシオがゴルファーの好みに合わせて変えていたからだ。企画担当の井口はゼクシオが変わらないと言われることについて、

「1代目と11代目を並べて見ると、全然違うんですよね。それでも“変わらない”と言われるのはゼクシオが、ゼクシオユーザーに合わせて飛距離も、振りやすさも、打球音も変えながら進化することができたということなので、素直にうれしいです」

10年かけて開発したアイアンの新ボディ構造
~ボディを2ピースにしたことで、 たわみ力が大幅に向上~

ボディの2ピース化だけでなく、レーザー溶接によって溶接部分も薄くしたことも飛距離アップにつながった。またフェース素材(チタン-Super-TIX®51AF)もドライバー同様に日本製鉄との共同開発で比重が軽く、反発性能が高い素材。

歴代ゼクシオのウッドに関しても開発や設計を担当していた杉本だが、実は社内ではアイアンのスペシャリストと呼ばれている。初めて設計を担当したのが2代目のゼクシオアイアンだと言う杉本に、今回の『ゼクシオイレブン』のアイアンについて話を聞くと、

「個人的にはイチオシです。長年、アイアンの開発をやってきたなかで、今回の『イレブン』では10年前から目指していた設計を実現できました。それが、ボディを2ピースにわけて、フェースパーツ、ウェイトの4ピースにした構造です」

ボディの2ピース化にはインパクトで大きなメリットがあると語る。

「元々、ゼクシオのアイアンは飛距離性能が高いチタンフェースにこだわっていました。そのフェースをステンレスボディに圧入していたのですが、圧入する際にはすごい力がかかります。だから、耐久性の問題があってこれまではボディの下側を薄くできなかった。しかし、今回はボディを前方と後方にわけることによってフェースの受け側となる前方のボディに耐久性を持たせれば、後方のボディはバックフェースのギリギリまで薄くすることができました」

このバックフェースを薄くしたことで、『たわみ力』を二重にする効果がある。

「チタンフェース自体がインパクトでたわみやすい効果がありますが、ボディの下部を薄くしたことで、ボディ全体もたわみを大きくしています。特にアマチュアはミスヒットしたときにフェースの下側に当たる人が多いです。それでも飛距離が落ちない構造です。完成品を外側から見るとわからないですが、ヘッド内部は2世代分の進化と言えるくらいすごいです」

アイアン部門でも長年に渡り、ナンバーワンの売り上げを誇っているゼクシオだが、過去のモデルも内部には大きな変化があった。それでも、ゴルファーが構えたときにはいつもの“ゼクシオの顔”を継承している。そして年齢を重ねているのに、飛距離が落ちないアイアンであり続けてくれていたのだ。

フェースの下側に
当たったときの飛距離は
2世代分の進化です(杉本)

歴代ゼクシオ

ゼクシオ イレブン
ロフト角(7I)/28度
シャフト/①ゼクシオMP1100カーボン、
②N.S.PRO 860GH DST for XXIOスチール 
価格(5本セット)/①12万円+税、②9万5000円+税

ゼクシオ エックス
ロフト角(7I)/29度
シャフト/①MiyazakiAX-1カーボン、
②N.S.PRO920GH DST for XXIOスチール
価格(5本セット)/①12万円+税、②9万5000円+税

ゼクシオ テン
芯に当たるスイング軌道、芯を広げるカップフェース構造でシリーズ最大の飛距離を叶えた10代目。

ゼクシオ ナイン
9代目ではシリーズ史上最も重いヘッド、さらに手元重心のコンセプトでヘッドが加速するテクノロジーが進化。

ゼクシオ エイト
スイング慣性モーメントを小さくして、スピードアップを狙った8代目。グリップを約10グラムも軽量化。

ゼクシオ セブン
シャフトの重心を前作から約40㎜も手元側に移動し、スイング軌道の安定と振りやすさを追求。

新・ゼクシオ
多くの女子プロが使用した6代目はヘッドの重心を深くし、高く、強い弾道を追求。

The ゼクシオ
初のヘッド体積460㎤のフルサイズとなった5代目はつかまりの良いハイドローを追求。

ALL NEW ゼクシオ
08年からの高反発規制を前に高反発とルール適合の2モデルをラインナップ。中嶋常幸などトップ選手が愛用。

ゼクシオ(3代目)
3代目ではフェースに新素材『DAT55Gチタン』を使い、高反発化を追求。ヘッド体積は405㎤に。

ゼクシオ(2代目)
ヘッド体積が初代から45㎤も大きくなって350㎤になった2代目。初代を超える大ヒットを記録。

ゼクシオ(初代)
ヘッド体積が初代から45㎤も大きくなって350㎤になった2代目。初代を超える大ヒットを記録。

GOLF TODAY本誌 No.571 132〜138ページより

【シリーズ一覧】
ゼクシオイレブン/エックス:ゼクシオらしくゼクシオを変えるRe: XXIOの真相
ミズノプロ 120/520/920 アイアン:養老メイドはやさしき最高品質(1/2)
ミズノプロ 120/520/920 アイアン:養老メイドはやさしき最高品質(2/2)
ヤマハ RMX 120/220:世界に勝てる本物の技術を(1/2)
ヤマハ RMX 120/220:世界に勝てる本物の技術を(2/2)
本間ゴルフ TW747:世界のHONMAになれた分岐点。〜酒田工場で感じた新しい進化〜(1/3)
本間ゴルフ TW747:世界のHONMAになれた分岐点。〜酒田工場で感じた新しい進化〜(2/3)
本間ゴルフ TW747:世界のHONMAになれた分岐点。〜酒田工場で感じた新しい進化〜(3/3)
PING G410:60年の継承とプラス。(1/2)
PING G410:60年の継承とプラス。(2/2)
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