芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第3回(2/2)
カップに入れるという欲を一度捨てよう!!
センスを磨くにはカップに入れるという欲を一度捨てよう!!
●芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方 第3回
(1/2):1mのパットにあなたの性格が一番現れる
(2/2):カップに惑わされない2つの練習法
ジャンボ尾崎が命名
世界一パーパットが上手い男
(TSIグルーヴアンドスポーツ)
芹澤信雄(せりざわのぶお)
1959年11月10日生まれ。173㎝、72㎏。静岡県出身。レギュラー5勝、シニア1勝。「ゴルフは楽しく真剣に」をモットーにチームセリザワを牽引。藤田寛之、宮本勝昌らをトッププロに育て上げた。ツアーで指折りの理論派であり、パターの名手としても知られる。人工股関節を埋め込む手術を経て見事に復活。
[ポイント1]1球目はカップの横を通過させて、わざと30センチオーバーに
カップインさせてはいけません!
カップインさせると強弱がわからない
カップのすぐ横を通過させることで、「視野の中にカップがあっても惑わされずに打つ」というトレーニングになる。ボールをカップインさせると強弱がわからず、感覚が養えない。
カップの真横と、その前後30センチの所にティペグを刺す。
2メートル前後の距離から、1球目は30センチオーバー、2球目はジャストタッチ、3球目は30センチショートさせる。ボールが当たらないようにラインをずらして、ランダムに打ってもOK。
[ポイント2]ラインの途中にゲート(門)を設定する
カップへの過剰な意識がなくなる
真っすぐ打ち出すことに集中できる
カップよりゲートに意識が向くため、カップに入れるという欲がなくなる。ボールを真っすぐ打ち出すことに集中できるのが最大のメリット。ゲートを狭くするほど効果的。
練習グリーンでストレートなラインを探し、2本のティペグでゲートを作る。
距離は1~2メートル、ゲートはボールの先30~40センチの所に設定する。フェースが真っすぐ出るため、プッシュやヒッカケに悩んでいる人にもオススメだ。
センスを磨くにはカップに入れるという欲を一度捨てよう!!
繊細なタッチとシンプルな動きが身につく
パットは「カップに入れる」という欲が、心と体を狂わせ、五感を鈍くします。そこで次のような練習をしてみましょう。
一つは、カップの真横とその前後30センチにティペグを刺します。そして2メートルくらいの距離からそれらを狙い、1球目は30センチオーバー、2球目はカップの真横、3球目は30センチショートするように打ちます。あえてカップインさせないのが秘訣。こうするとカップが視野の中にあっても、カップに惑わされることなく、繊細なタッチを養うことができます。
もう一つは、ラインの途中に2本のティペグでゲート(門)を設定します。ゲートは最初は広めに、慣れてきたら徐々に狭くしてください。これはカップを狙いますが、カップよりゲートに意識が向くため、「ボールを真っすぐ打ち出す」というシンプルな思考と動きになり、打感や打球音をより感じながらストロークできます。
インパクトでの手に伝わる感触や、芯でとらえたときの打球音など、感覚を重視しながら練習しよう。
取材協力/太平洋クラブ御殿場コース、チームセリザワゴルフアカデミー
GOLF TODAY本誌 No.569 84〜85ページより
【シリーズ一覧】
●第1回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第1回(1/2)
●第2回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第1回(2/2)
●第3回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第2回(1/2)
●第4回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第2回(2/2)
●第5回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第3回(1/2)
●第6回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第3回(2/2)
●第7回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第4回
●第8回:芹澤信雄 もう悩まない!絶対入れたい!「パーパット」の決め方|第5回
【関連】
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