パター練習はゴルフ上達に効果絶大!自宅でおすすめの練習ドリル5選
打ちっ放し練習場へ出かけて、ショットの練習には皆一生懸命ですが、パターの練習は自宅でわずか数分…。こんなアベレージゴルファーは意外と多いものです。しかし、どんなによいショットが打てても、パッティングが決まらないとスコアをまとめるのは難しいものです。そこでこの記事ではパター練習についていろいろとお話しします。ぜひ参考にしてください。
パター練習がゴルフ上達に効果絶大な理由
「ふだん行く練習場にパター練習の設備がなくて…」。このような環境面の不備によって、パッティング練習をおろそかにしている人もいるかもしれません。しかし「パット イズ マネー」という言葉があるように、パッティングが決まらないと、スコアをまとめるのはとても難しくなります。
よいショットが続きパーオンやボギーオンができても、そこからスリーパットをすると、簡単にダブルボギーやトリプルボギーになってしまいます。
このことからも、スコアアップのためにはパッティングがいかに大切かは理解できるはず。
パッティングの練習は地味で退屈かもしれませんが、それをガマンしなければ、目標スコア到達はなかなかできないでしょう。
パター練習で上達したい2つのポイント
パッティングの練習をするうえで欠かせないのが距離感と方向性でしょう。ミスを減らし、できるだけ安定してカップインさせるためには、このふたつのレベルアップが欠かせません。
- パッティングの距離感
- パッティングの方向性
パッティングの距離感
パッティングの距離感をよくすることは、スコアメイクをするうえでとても重要です。
仮にグリーンを狙うショットが成功し、ピンまで1メートルのところにボールが止まったとしても、そこからのパッティングの距離感がまったく合わずショートしたり、逆にオーバーしたりすると、スコアをまとめられません。
特に初心者や初級者でラウンド回数が少ない人は、ボールが芝の上をコロがって行くスピードを想像できないため、距離感がまったくつかめない傾向があります。
パッティングの方向性
パッティングの方向性を磨くことは、スコアアップするうえでとても大切です。
セカンドショットやサードショットがいつも30センチ以内につけば特に方向性を気にすることはありませんが、そうならないことがほとんどなので、パッティングの方向性を安定させることは必要不可欠と言えます。
初心者や初級者をはじめ、パッティングに苦手意識がある人は、ストロークが不安定といえ、そのためにボールを思ったところへ打ち出すことができない傾向があります。
パターの基本的な練習項目
この項ではパターを上達させるためには、どんな練習をしたらよいのか、基本的なものを紹介します。パッティングが苦手、うまくいかない、そんな人は試してみてください。きっと効果があるはずです。
- 構え方の練習
- 距離感の練習
- 方向性の練習
- ストローク(打ち方)の練習
構え方の練習
構え方=アドレスはいつも一定にすることが大切です。鏡を見ながら練習すると効果的です。
グリップの握り方はどんなスタイルでもかまいません。レギュラーハンドでもクロスハンドでも、クロウグリップでもOKです。あなたが握りやすいスタイルをまずは探しましょう。
そして、ボールとツマ先までの距離をいつも一定にしましょう。またボールは左目の真下に置くのがもっともポピュラーなので、まずはその位置に置いて練習しましょう。
ショット同様によいアドレスが、よいストロークにつながります。
距離感の練習
距離感を身につける練習ですが、まずは自分なりの振り幅を決めて、その振り幅でどれくらいボールがコロがるのかをつかみましょう。
例えばボール2個分バックスイングして、ボール2個分フォローを出した場合の振り幅だと、どれくらいコロがるかをチェックします。そして3個分なら、どれくらいか。4個分だとどれくらいか。
このようにして少しずつ振り幅を変えてチェックし、自分なりの距離感の目安を作りましょう。初心者や初級者は、感覚よりも振り幅で距離感の目安をつかむほうが簡単です。
方向性の練習
パッティングはほぼ100パーセント、インパクト時のフェースの向きにボールが打ち出されます。そのため狙ったところに対して、いかにフェース面を真っすぐにしてインパクトするかが大切です。
仮にこれらができたとしても、芝目や傾斜の影響で狙ったところへ必ずコロがって行くかは不明。ですが、まずはこれができないと、話になりません。
方向性をよくするには市販の練習器具を使うのが、もっとも効果的でしょう。例えばパッティング練習用のレールなどは、方向性アップが期待できます。
ストローク(打ち方)の練習
パッティングのストロークをよくするには、よく言われるように、手首の動きをできるだけ抑えるようにしてボールを打つ練習をしましょう。
手首が動いてしまうとインパクト時のフェースの向きが狂ったり、インパクトの瞬間に強くボールをヒットしてしまうなど、推奨できない動きが起こりやすくなります。
手首の不要な動きを抑えるには両肩と両ひじ、グリップで作られる五角形を崩さずにストロークするといったものが、ポピュラーなので試してみてください。
自宅でできるパター練習ドリルおすすめ5選
この項では自宅でパッティングの練習をする際のおすすめドリルなどを紹介します。パッティング練習器具を持っているなら、それを使うのが効果的ですが、持っていない場合は身近なものを使って練習しましょう。
- 真っ直ぐ動かすスクエアインパクト
- フェースの芯でボールをとらえるレベルブロー
- 正しいインパクト軌道
- “体で打つ”ストロークの動き
- 距離の打ち分け
パター練習1. 真っ直ぐ動かすスクエアインパクト
-
2個のボールが同じ方向に打ち出されればOK
-
また、空き箱が真っすぐに飛び出せばOK
スクエアインパクトを身につけるためのドリルとしてとても簡単なのが、2個のボールを打つものです。
やり方はボールを2個並べて打つだけ。2個のボールが真っすぐ同じ方向へコロがって行けば、スクエアなインパクトになっています。2個のボールがバラバラにコロがって行くときはフェースが開いていたり、閉じたインパクトになっています。
小さな箱(例えばボールの空き箱など)を打つドリルも効果的です。箱が真っすぐ飛んでいけば、スクエアインパクトになっていますが、左右に曲がる場合はフェース向きが狂っています。
パター練習2. フェースの芯でボールをとらえるレベルブロー
レベルブローのインパクトを身につけるためのドリルは、ボールの後ろに硬貨を3枚重ねて置き、その硬貨にパターヘッドがあたらないように打つものです。
あたらずに打てるなら、パターヘッドの芯とボールの芯がぶつかっています。あたってしまうときはフェース面の上のほうでボールを打っています。
パターとボールの芯同士がぶつかると、ボールにはよい回転がかかるため、コロがりもよくなってラインに乗りやすく、芝目などの影響を受けにくいといわれます。
パター練習3. 正しいインパクト軌道
よいストローク軌道を身につけるためのドリルはペンを2本用意して、そのペンにパターヘッドがあたらないように打つものです。
あたらずに打てるなら、ヘッドは真っすぐに動いています。あたってしまうときはアウトサイド・イン軌道やインサイド・アウト軌道になっています。
ストロークの軌道が不安定だと、インパクト時のフェース面に狂いが生じやすくなります。それを防ぐためにはできるだけ真っすぐな軌道でストロークするように心がけることが大切です。
パター練習4. “体で打つ”ストロークの動き
ショット同様に、パッティングストロークも小手先で打つとよい結果を得ることが難しくなる傾向が。前記しましたが、例えば小手先で打つと手首が動いてしまい、その結果、ミスにつながったりします。
体幹などの大きな筋肉を使ってストロークするには、重い物を押すドリルがおすすめです。例えば水を入れたペットボトルを用意して、それをパターヘッドで押しましょう。
重量のある物を押すことで、体を使う感覚が養え、小手先で打つ感覚から抜け出すことができるでしょう。
パター練習5. 距離の打ち分け
距離感を身につける、距離を打ち分けるドリルは右足の内側、ツマ先、外側までバックスイングをしてボールを打ちましょう。
- いつも通りにスタンスしてアドレスする
- フェース面を右足内側まで来るようにバックスイングしてボールを打つ
- 次に右足のツマ先までバックスイングしてボールを打つ
- 最後に右足の外側までバックスイングしてボールを打つ
バックスイングの大きさを変えることで、コロがる距離が変わるため、自然と距離を打ち分けられるようになります。
自宅で使えるパター練習器具おすすめ5選
以下では、自宅での練習におすすめのパター練習器具を紹介します。
- ダイヤゴルフ ダイヤオートパットHD
- Wellputt(ウェルパット)マット3m
- ダンロップ スリクソン GGF-35206 ピンポンパット
- ダイヤゴルフ ダイヤパターグリーンHD3230
- タバタゴルフ パターマット F-2.2
ダイヤゴルフ ダイヤオートパットHD
ダイヤゴルフ ダイヤオートパットHD
ダイヤゴルフ ダイヤオートパットHDは、カップに入ったボールを元の位置まではじき返してくれる「静音オートリターン機能」がついています。
返す時もマットの上をボールが転がるので、とても静かに練習できるのが特徴です。
また、カップ付近に傾斜がついていないので、グリーンと全く同じ感覚で練習できるというメリットもあります。
メーカー | ダイヤゴルフ |
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製品名 | ダイヤオートパットHD |
芝タイプ | 人工芝 |
素材 | 本体:ポリプロピレン・ABS樹脂 マット:ポリプロピレン |
寸法 | 本体:長さ約271cm×幅約29.5cm×高さ約6.5cm 芝部分:長さ約250cm×幅約25cm |
本体質量 | 約1.5kg |
電源 | USB電源駆動:USB-ACアダプタ使用(別売) 乾電池駆動:単3アルカリ乾電池x4本使用(別売) |
価格 | 14,300円 |
公式サイト | ダイヤゴルフ公式サイト |
Wellputt(ウェルパット)マット3m
Wellputt(ウェルパット)マット3m
カップを30cm〜40cmオーバーするパッテイングを身につける練習マット。傾斜や芝目に影響を受ける前にカップインを果たす練習を行えます。「Wellputtゾーン」がカップマークの奥に設けられているので、このゾーンに届くような強めのタッチを習得します。
打球方向によって転がる速さを選ぶことができるので、方向性と距離感を同時に覚えられます。PGAツアーのトッププロも練習で使用しているアイテムです。
メーカー | Wellputt(ウェルパット)/テックウインド |
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製品名 | Wellputt(ウェルパット)マット3m |
サイズ | 長さ300cm×幅50cm |
重量 | 1.8kg |
スティンプメーター速度 | 3~3.5m |
用法 | ・方向性とスピードコントロールのトレーニング ・50以上の練習セッション |
備考 | キャメロン・マコーミック(2015年PGAコーチ・オブ・ザ・イヤー)公認 |
価格(税込) | ー |
公式サイト | Wellputt(ウェルパット)/テックウインド公式サイト |
ダンロップ スリクソン GGF-35206 ピンポンパット
ダンロップ スリクソン GGF-35206 ピンポンパット
パットの距離感とタッチをゲーム感覚で身につける練習器具です。まっすぐ正確にパッティングをすると、器具に貼られたゴムストリングスの反発力でボールが戻ってきます。器具の前後でボールを通す幅に大小があり、狭い方はホールカップと同じサイズなので、集中力を養えます。
距離感は、ボールを置く位置を変えることで調整可能です。リズム良く反復練習をすることで効果が上がるので、ショートパットから始めて、毎回、元の位置に戻ってくるようになれば距離を伸ばして練習をするといいでしょう。
メーカー | ダンロップ(DUNLOP)/住友ゴム工業 |
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製品名 | スリクソン GGF-35206 ピンポンパット |
素材 | ABS、亜鉛合金、天然ゴム |
本体サイズ | 22cm×20cm×26cm |
価格 | 3,850円 |
公式サイト | ダンロップ(DUNLOP)/住友ゴム工業公式サイト |
ダイヤゴルフ ダイヤパターグリーンHD3230
ダイヤゴルフ ダイヤパターグリーンHD3230
高速ベントグリーンの転がりを再現した長さ約3mの練習マット。早いグリーンでのミドルパットが苦手な方が「タッチ」と「方向性」を習得できるマットです。
特徴は3つの練習ができる3ステップライン。1つは、カップと同じ幅のレーンでライン出しの練習。2つ目は、3cmの速く細いレーンで順回転のタッチを習得。3つ目は、ガイドラインのないフリーエリアでの実践練習です。
練習マットは、人工芝の下に厚めのラバーを接着してボールの転がる音がひびきにくい設計になっています。
メーカー | ダイヤゴルフ |
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製品名 | ダイヤゴルフ ダイヤパターグリーンHD3230 |
カラー | グリーン |
素材 | グリーン:ポリプロピレン ボールストッパー:NBR スポンジ ターゲットカップ:SBRスポンジ |
本体寸法 | 長さ約300cm×幅約32cm |
マット材質 | 人工芝 |
価格 | 7,700円 |
公式サイト | ダイヤゴルフ公式サイト |
タバタゴルフ パターマット F-2.2
タバタゴルフ パターマット F-2.2
特殊フォーミング素材を使用して、スムーズな転がりと打ち出し感を体現できる新感覚のパターマット。藤田プロ賞賛の共同開発商品です。「ラインに乗せる」「ゲートマークを通過させる」「大小二つのカップに入れる」など、様々なマットのマークを活用して苦手の課題を克服する練習ができます。
カップ手前に傾斜が付いているので、強めのパットでカップインを果たすタッチが身につきます。また、オートリターンで返球されるので、一つのボールでスムーズな反復練習ができます。2m以内のショートパットが苦手な方におすすめのマットです。
メーカー | タバタゴルフ |
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製品名 | パターマット F-2.2 |
サイズ・重量 | ベース部:52.5cm×38.8cm×9cm マット部:220cm×30cm カップ径(大):9cm カップ径(小):7cm |
素材 | マット部:PVC 台(ベース部):PP |
価格 | 5,940円 |
公式サイト | タバタゴルフ公式サイト |
パター練習を毎日行うことは効果的?
当たり前のことですが、毎日パッティングの練習をすれば技術は向上します。これは何もパッティングに限ったことではありません。ドライバーショットもアイアンショットもアプローチショットも同じです。
パッティングの練習は室内練習用のパターマットなどがあれば自宅でもできるため、毎日行うことが可能だと思われます。
練習用のアイテムがない場合は素振りをしましょう。これだけでも安定したストロークの助けになるはずです。
またいつも同じアドレスができるかどうかを、鏡の前でアドレスして確認することも大切です。パッティングの練習はとても地味なので、あまり楽しくありませんが、コツコツ続けることで今以上のストロークが身につくと思われます。
【Q&A】パター練習について多い質問
この項ではパター練習に関する質問に答えます。どんな練習をすればいいのかわからない人や、迷っている人は、ぜひ参考にしてください。またミスについてもアドバイスをしているので、そちらもチェックしてみてください。
- パターの練習は何メートルで行うのが効果的?
- ゴルフ場でラウンド前におすすめのパター練習は?
- パターがダフる人におすすめの練習方法は?
Q. パターの練習は何メートルで行うのが効果的?
自宅でパッティングの練習をする場合は、スペース的に限りがある場合は、1メートル程度のショートパットを中心に行えばよいと思います。スペース的に可能なら、少しずつ距離を伸ばして、3メートル程度まで練習できるとなおよいでしょう。
自宅では長い距離の練習が難しいと思われるので、ストローク動作を安定させて、方向性を重視した練習が適していると思われます。
Q. ゴルフ場でラウンド前におすすめのパター練習は?
5メートル以上のロングパットと1メートル程度のショートパットの練習はできるだけ行ったほうがよいと思います。
おわかりでしょうが、パッティングは距離感と方向性の両方が、ある程度整っていないとカップインすることが難しいものです。5メートル以上と1メートルほどの練習をすることで両方の感覚をつかみやすくなるため、スタート前に練習時間があるのなら行ってみてください。
Q. パターがダフる人におすすめの練習方法は?
パッティングの際にダフってしまう人は手首の動きを抑えてストロークする練習をしてみましょう。さらに頭や軸が動いてしまうとストローク軌道が不安定になり、ダフりはもちろん、スイートスポットでヒットすることが難しくなるため注意が必要です。
自宅の壁などに頭をつけてストロークする練習を繰り返し行うと、ムダなカラダの動きが少なくなって、ダフりなどが減ると思われます。
パター練習でゴルフ上達・スコアアップを目指そう
ティショットやセカンドショットがうまくいっても、パターが決まらないとスコアはなかなかまとまりません。
パター練習は自宅で簡単に行えるため、毎日のわずかな時間でかまいませんのでコツコツ続けてみましょう。そうすればきっとストロークが安定し、技術の向上につながるはず。その結果、目標スコアをクリアできると思います。
■解説者プロフィール
宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。
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