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三菱ケミカル「ディアマナZF」シャフトの最新モデルを試打チェック！

三菱ケミカル「ディアマナZF」シャフトの最新モデルを試打チェック！

2019/11/30　ゴルフサプリ編集部

毎年、多くのモデルが発売されるカスタムシャフト。それらを牽引するのはフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤの4大ゴルフシャフトメーカーだ。

第3回は、新たに誕生した4番目の『Diamana（ディアマナ）』、三菱ケミカル『DiamanaZF（ディアマナZF）』の特徴を今野一哉プロに解説してもらった。

三菱ケミカル「Diamana ZF」シャフトの最新モデルを今野プロが試打

【シリーズ一覧】
●第１回：4大シャフトメーカーの特徴を解説！
●第２回：フジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI』
●第３回：三菱ケミカル『Diamana ZF』
●第４回：グラファイトデザイン『TOUR AD XC』
●第５回：USTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』
●第６回：スライスもヒッカケも出るなら、大胆なスペック選びを
●第７回：上級者には安定感のあるシャフトが合う
●第８回：しなり感のあるシャフトでタイミングをとる

『Diamana（ディアマナ）』といえば、青、赤、白の3種類がよく知られていて、第4世代となる現行シリーズでも、『BF』（青）、『RF』（赤）、『DF』（白）の3種がラインナップされています。青は中間しなり、赤は先しなり、白が手元よりのしなりが強調されているのも踏襲されています。

第4の『ディアマナ』として新たに登場した『ディアマナZF』はこれまでにないシャフトです。先端と手元寄りの剛性を高めつつ、中間部のスピード感のあるしなり戻りをもった、飛距離を優先したシャフトです。

そして、重量帯とフレックスのラインナップが豊富にあるのも大きな特徴です。重量は40g台から80g台まであり、フレックスもR2、R、SR、S、X、TXとラインナップされています。

最軽量の40g台でもXフレックスがあるほか、さらに硬いTXフレックスが50g台からラインナップされています。これらの軽くて硬いシャフトのラインナップは、よりスピードを出したいハードヒッターなどに、これまでにない新たな選択肢になるでしょう。

スピンを減らして、強弾道を生むシャフト

はっきりと特徴が分かれていた他の『ディアマナ』3モデル。新たに加わった『ディアマナZF』は、しなりの頂点がやや手元寄りにある中元調子です。先端の剛性は高く、スピンを減らして分厚いインパクトを生みます。

しなり戻りのスピード感は速いですが、しなりの量はフレックスによって変わります。RやSRだと大きめのしなりで、シャフトが仕事をしてくれる感じが強く出ます。先端がしっかりしているので、左のミスを恐れずに安心して、飛ばしにいけるシャフトです。

面白いと感じたのは、70g台や80g台の重量級シャフトと、Xよりもさらに硬いTXフレックスのラインナップです。重量がしっかりあると、自然とカラダ全体を使った重いスイングが促されます。これは軽いものを振るときは手でビュンビュン振るのと逆だと考えるとわかりやすいでしょう。TXフレックスは、低スピン性能が非常に高くなり、飛ばしのポテンシャルを感じます。

しっかり振って、飛ばしたいゴルファーに最適

弾道の傾向は、スピンを減らしやすいこと。左へのミスを抑制してくれることです。ヒッカケにくい特性なので、スピード感のあるしなり戻りを活かしながら、自分でボールをつかまえにいきたいシャフトです。

スイングなりに仕事をしてくれる感じがあり、その意味では正確性も十分で、自分の意図したボールを打ちやすいでしょう。しなりも感じやすいので、リズムが取りやすいのも特徴です。

超ハードスペックの80g台TXシャフトも試打してみましたが、意外にも打ちやすいので驚きました。重さでスイングが安定することと、挙動が鋭敏なので、インパクトで合わせることなく振り切る事ができます。低スピン性能が高いので、打ち出し角が確保できると飛距離も出せますね。

軽くしてスピードアップして飛ばすことも、重いシャフトで安定してパワーで飛ばすのもできる、幅広い活用が可能なラインナップになっているので、自分がどんなゴルフをしたいかで、選ぶスペックも変わって来ます。先入観なく、極端なスペックを試してみるのも面白いでしょう。

三菱ケミカル『ディアマナZF』

解説　今野一哉プロ
球筋を自在に打ち分ける異色の技巧派プレーヤーで、シャフトの繊細な挙動の違いも見極める目利きの持ち主。東京平井に子供向けスナッグゴルフスタジオ「キッズゴルフクラブ」主宰。1982年生まれ。