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USTマミヤ「ATTAS11（ジャック）」シャフトの最新モデルを試打チェック！

USTマミヤ「ATTAS11（ジャック）」シャフトの最新モデルを試打チェック！

2019/12/07　ゴルフサプリ編集部

毎年、多くのモデルが発売されるカスタムシャフト。それらを牽引するのはフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤの4大シャフトメーカーだ。

第5回は、なんと11代目に突入した、USTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』の特徴を今野一哉プロに解説してもらった。

USTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』シャフトの最新モデルを今野プロが試打

【シリーズ一覧】
●第１回：4大シャフトメーカーの特徴を解説！
●第２回：フジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI』
●第３回：三菱ケミカル『Diamana ZF』
●第４回：グラファイトデザイン『TOUR AD XC』
●第５回：USTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』
●第６回：スライスもヒッカケも出るなら、大胆なスペック選びを
●第７回：上級者には安定感のあるシャフトが合う
●第８回：しなり感のあるシャフトでタイミングをとる

11代目の『ATTAS』となる『ATTAS11（ジャック）』は、「デュアルトルクシステム」という新たなコンセプトが特徴です。中間部のねじれ剛性を高めて、先端と手元のねじれ剛性を抑えるというものです。切り返しではタメが生まれてタイミングが取りやすく、インパクトではヘッドが上を向きやすくなるため、高い打ち出し角が可能になります。『ATTAS』史上、最高の高弾道とキャリーを実現したとか。

似た挙動のものにいわゆるダブルキックというものがあります。これは中間剛性を高めて、先端と手元よりのしなりを感じられるシャフトです。しかし、『ATTAS11（ジャック）』の場合は、「キック」ではなく、あくまでも「トルク」。手元のしなり感はそれほどでもなく、先端しなりの大きなシャフトのようにスピン量が増えすぎないのも特徴です。

東レの新素材、「トレカRM40X」を先端部に採用し、先端の動きのあるシャフトながら、もうひと押しを生んでくれるのもいいですね。

とにかく高さが出る！伸びのある高弾道シャフト

実際に打ってみると、出球から打ち出し角が高いのが魅力です。試打した4モデルの中でもダントツで弾道は高くなります。その分、スピン量は比較すると多くなりますが、それほどスピンが入るというほどではありません。吹け上がることなく、伸びのある高弾道でキャリーが稼げるシャフトです。

打ち出し角を高くするために先端部の動きを大きくすると、ボールが左にいきがちになるものですが、『ATTAS11（ジャック）』は意外と左に巻き込むようなボールが出にくいのも特徴。これは軽い重量帯でも同様で、ボールがねじれにくい特性です。もっとも先端剛性が高いシャフトと比べると、やはりつかまりは大きいと言えるでしょう。

当たり前のことですが、軽くて軟らかいほど、シャフトの動きは大きくなります。70ｇ台やXフレックスのシャフトになると動きは抑えられ、特徴であるトルク感もあまり感じられなくなります。自分が振ってみて、心地よいトルクやしなりを感じられるスペックを選ぶのが大事です。

球筋を選ばない、守備範囲の広さ

先端の動きを感じられるシャフトは、高弾道になる反面、左へのミスが出やすくなりますが、『ATTAS11（ジャック）』はある程度、フッカーにも対応できるニュートラルな特性も魅力です。手元寄りのしなりを感じて、タイミングを取れるようになると、馴染むのは早いでしょう。

むしろ、フッカーは、プッシュ傾向が強くなるおそれもあります。手元寄りがしなりすぎないスペックを選びましょう。逆に、スライサーには好相性のシャフトです。しなやかなしなり戻りでボールをつかまえて、高弾道で打ち出すことが出来ます。

おすすめしたいのは、高い弾道をイメージしているゴルファー。空中戦が好きなキャリーで飛ばしたいゴルファーです。高い弾道は風の影響を受けやすいですが、適度なスピンで風に強い球が打てるでしょう。この打ち出しの高さは魅力です。『ATTAS』史上、最も高弾道のシャフトという触れ込みにも納得できます。

USTマミヤ『ATTAS 11』

解説　今野一哉プロ
球筋を自在に打ち分ける異色の技巧派プレーヤーで、シャフトの繊細な挙動の違いも見極める目利きの持ち主。東京平井に子供向けスナッグゴルフスタジオ「キッズゴルフクラブ」主宰。1982年生まれ。