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ゴルフシャフトの選び方｜しなり感のあるシャフトでタイミングをとる

ゴルフシャフトの選び方｜しなり感のあるシャフトでタイミングをとる

2019/12/19　ゴルフサプリ編集部

毎年、多くのモデルが発売されるカスタムシャフト。それらを牽引するのはフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤの4大シャフトメーカーだ。

実際にアマチュアテスターが試打を行い、今野一哉プロにシャフト選びのアドバイスをしてもらう企画。第8回はシャフト選びでさらに上を目指したい、平均スコア90の上達志向のゴルファーだ。

しなり感のあるシャフトでタイミングをとる【試打フィッティング】

【シリーズ一覧】
●第１回：4大シャフトメーカーの特徴を解説！
●第２回：フジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI』
●第３回：三菱ケミカル『Diamana ZF』
●第４回：グラファイトデザイン『TOUR AD XC』
●第５回：USTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』
●第６回：スライスもヒッカケも出るなら、大胆なスペック選びを
●第７回：上級者には安定感のあるシャフトが合う
●第８回：しなり感のあるシャフトでタイミングをとる

三人目のアマチュア試打は生野さん。
平均スコア90という中級者で、調子が良ければ80台が出るものの、ショットが安定しない日もあるということです。ある程度の腕前があるこのレベルのゴルファーは、パフォーマンスがシャフト選びで大きく向上します。

どちらかというと、持ち球はフェード。しかし、普段はヒッカケるミスも少なくないとのこと。右も左もあるだけに、タイミング良く打つことが出来て、スイングが安定することが重要になります。

そこで、しなりを感じながらスイングでき、なおかつ高さとつかまりをおぎなってくれそうなUSTマミヤ『ATTAS11（ジャック）』と、渋野日向子選手も愛用するフジクラ『SPEEDER EVOLUTION6』を試してもらいました。

同じ中調子でもしなりのタイミングが異なる

『ATTAS11（ジャック）』と『SPEEDER EVOLUTION6』は、ともに中調子のシャフトです。しかし、振ってみるとその挙動の違いが感じられます。
『ATTAS11（ジャック）』は、手元側のトルク感を感じつつ、先端部の動きが大きなシャフト。簡単に言うと、手元側と先端の動きに特徴があります。
一方、『SPEEDER EVOLUTION6』は、やや先端がしっかりしつつ、中間部のしなり戻りの速さを感じることが出来るシャフトです。つまり、同じ中調子でも、動きを感じるポイントが異なるのです。これは当然、スイング中のタイミングも変わります。

どちらのシャフトもまずまず上手く打っている生野さんですが、本人は『SPEEDER EVOLUTION6』の方がタイミングを取りやすいようです。高弾道で飛ばせる『ATTAS11（ジャック）』も捨てがたいですが、再現性と振りやすさを考えて、『SPEEDER EVOLUTION6』を選択します。

しなりを感じながら、振り切れる

スペックは50ｇ台の『SPEEDER EVOLUTION 6　569』のSフレックスを選択。50ｇ台は渋野日向子プロを始め、女子プロにも使用者が多い重量帯。一般的な男性アマチュアゴルファーは合う人が多いでしょう。

『SPEEDER EVOLUTION 6』は、叩きに入っても左にいきにくい仕様。しかし、『SPEEDER』らしいスピード感のあるシャフトの走り感は健在です。

「スイング中、特に切り返し以降でシャフトのしなりが感じられてタイミングを取りやすいです。しなり戻りの加速を感じながらフォローまで振り切れます。しっかり振っても左にいきにくいのがいいですね」（生野さん）

スイング中、タイミングが取りやすいしなり方をするシャフトを選ぶには、銘柄選びも大事ですが、スペックも大事です。重量帯やフレックスによって、しなり度合いが変わってくるからです。生野さんはSフレックスが良かったですが、もう少ししなりを感じたいならSRを選択したり、少し長めのシャフト長で使ってみるなど、自分に合わせるのが良いでしょう

ゴルフ5 プレステージ広尾店
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フジクラ『SPEEDER EVOLUTON6』

解説　今野一哉プロ
球筋を自在に打ち分ける異色の技巧派プレーヤーで、シャフトの繊細な挙動の違いも見極める目利きの持ち主。東京平井に子供向けスナッグゴルフスタジオ「キッズゴルフクラブ」主宰。1982年生まれ。