フジクラ「スピーダーエボリューション6」シャフトの最新モデルを試打チェック!
毎年、多くのモデルが発売されるカスタムシャフト。それらを牽引するのはフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤの4大ゴルフシャフトメーカーだ。
第2回は、渋野日向子をはじめ、女子プロに使用者の多いフジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI(スピーダーエボリューション6)』の特徴を今野一哉プロに解説してもらった。
フジクラ「スピーダーエボリューション6」シャフトの最新モデルを今野プロが試打
【シリーズ一覧】
●第1回:4大シャフトメーカーの特徴を解説!
●第2回:フジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI』
●第3回:三菱ケミカル『Diamana ZF』
●第4回:グラファイトデザイン『TOUR AD XC』
●第5回:USTマミヤ『ATTAS11(ジャック)』
●第6回:スライスもヒッカケも出るなら、大胆なスペック選びを
●第7回:上級者には安定感のあるシャフトが合う
●第8回:しなり感のあるシャフトでタイミングをとる
フジクラといえばなんといっても『SPEEDER(スピーダー)』。シャフト先端部分の走る動きが特徴で、そのスピード感が飛距離につながります。過去20年以上、ゴルファーに愛用されてきたブランドですが、近年は『スピーダーエボリューション』シリーズを展開していて、今回はその6代目になります。
『スピーダーエボリューション』シリーズは、先端の走りをより強調したモデルと先端の剛性を高めて叩けるモデルが交互に発売されています。いずれも『スピーダー』特有の加速感は健在です。
2020年モデルの『スピーダーエボリューション6』は、同社の『Air SPEEDER(エアスピーダー)』や『SPEEDER TR(スピーダーTR)』でも採用されている「マルチフーププライ積層」を採用。シャフトの変形を抑えて、より叩けるシャフトになっています。
しなり戻りの速さと芯があるフィーリング
例えるなら、『スピーダー』はスポーツカーです。歴代モデルのすべてがしなり戻りが速く、今回の『スピーダーエボリューション6』もスイング中の加速感が味わえます。
シャフトのしなりを強く感じますが、一方で芯が硬くしっかりしたフィーリングがあります。しなりすぎてコントロールできない感じではなく、スピードが出るのに芯がある。だから、より振っていける挙動になっています。
どちらかというと、シャフトがスイングのタメを促すような動きはしないので、リストワークを使って、自分でタメが作れるゴルファーに向いていると言えそうです。
『スピーダーエボリューション6』は先端剛性の高さも特徴です。
強振してもつかまりすぎない、左へのヒッカケミスを徹底的に減らしたシャフトです。50g台のシャフトでもハードヒッターが使って、十分に耐えるだけの剛性感があります。
どんどんスピードを出したいゴルファーにおすすめ
出球の傾向は、高さが出しやすく、左にいきにくいこと。
フッカーにはメリットですが、スライサーでは、ヘッドが戻りきらない場合もあるかもしれません。その場合は、フレックスを軟らかくしたり、重量を軽くしたりする必要があるでしょう。
どの重量帯でもシャフトのしなり感と加速感があります。
『スピーダーエボリューション6』は豊富な重量帯とフレックスのバリエーションも特徴です。30g台から70g台で、フレックスも定番の「R」、「S」、「X」のほか、「R2」や「SR」をラインナップしている重量帯もあり、自分好みのしなり感を選ぶことが出来ます。
シャフトに芯を感じるパリッとした感触は、振れば振るほどしっかりとスイングしたくなります。ヘッドスピードを速めて初速を出したい人が、思い切って振るのに適したシャフトです。
フジクラ『スピーダーエボリューション6』
解説 今野一哉プロ
球筋を自在に打ち分ける異色の技巧派プレーヤーで、シャフトの繊細な挙動の違いも見極める目利きの持ち主。東京平井に子供向けスナッグゴルフスタジオ「キッズゴルフクラブ」主宰。1982年生まれ。
撮影協力:ゴルフ5 プレステージ広尾店
ゴルフ5プレステージ各店では、最新計測器を各試打ブースに設置。最新モデルを中心に発売中のゴルフシャフトのほとんどのスペックを実際に試打計測可能。専属の公認フィッターも在籍しているので、あたなにぴったりのシャフトが見つかります。
ゴルフ5 プレステージ広尾店
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