ゴルフシャフトの選び方|上級者には安定感のあるシャフトが合う
毎年、多くのモデルが発売されるカスタムシャフト。それらを牽引するのはフジクラ、三菱ケミカル、グラファイトデザイン、USTマミヤの4大シャフトメーカーだ。
実際にアマチュアテスターが試打を行い、今野一哉プロにシャフト選びのアドバイスをしてもらう企画。第7回はシングルハンデという上級者だ。
ゴルフ上級者には安定感のあるシャフトが合う【試打フィッティング】
【シリーズ一覧】
●第1回:4大シャフトメーカーの特徴を解説!
●第2回:フジクラ『SPEEDER EVOLUTION VI』
●第3回:三菱ケミカル『Diamana ZF』
●第4回:グラファイトデザイン『TOUR AD XC』
●第5回:USTマミヤ『ATTAS11(ジャック)』
●第6回:スライスもヒッカケも出るなら、大胆なスペック選びを
●第7回:上級者には安定感のあるシャフトが合う
●第8回:しなり感のあるシャフトでタイミングをとる
二人目のアマチュア試打は児山さん。
ハンディキャップが2という上級者です。スイングは安定し、シャフトの違いも感じられるだけに、シャフト選びもより繊細なものになります。
持ち球はドローということで、どちらかというと、フックが出やすいスイング。左に曲がりすぎたり、逆にそれを避けて右にすっぽ抜けるミスが出そうな雰囲気もあります。そのへんをシャフト選びで補いたいところです。
先端剛性がしっかりして、左へのミスが出にくいグラファイトデザイン『TOUR AD XC』を試してもらいました。
重量級シャフトでは、つかまりが不足する
上級者だけに、自身の好みもはっきりしているようです。「重めでどちらかというと軟らかめが好きです。重いほうが安定しやすいのと、硬いとしなりが感じられないので。スイング中にしなりを感じながら打ちたいタイプです」(児山さん)
そこで、70g台と80g台のSフレックスから試打スタート。タイミング良くミートしていますが、持ち球のドローではなく、つかまりきらずに右に切れるボールが出やすくなりました。『TOUR AD XC』は先端が硬めの特性で、重量が重くなると、さらに剛性が強くなるので、シャフトが戻りきらずに右に出やすくなったようです。
例えば、同じ60g台のSで中調子のシャフトであったとしても、そのシャフトの特性によって、硬さやしなり感が変わってきます。自分はこのスペックと決めず、そのモデルの特性に応じた選び方が必要です。
スピードが出るスペックで、左を気にせずに叩く
そこで、普段使っているスペックよりも少し軽い、60g台のSフレックスを試してもらいました。このスペックだと重量級シャフトに比べて、よりつかまりが出てきます。ストレートからドロー気味のボールになってきました。
「60g台だと手元のしなり感がしっかり感じられて、切り返しのタイミングが取りやすくなります。それでいて先端はしっかりしているので、フックのミスを怖がらずにしっかり振っていけますね」(児山さん)
さらに、50g台のSフレックスを試してもらいました。軽いシャフトを使うことでヘッドスピードが上がり、その結果、飛距離がのびてきました。『TOUR AD XC』なら軽量のシャフトでも左を恐れずに、よりスピードを出していけるでしょう。弾道を安定させるなら、60g台ですが、より飛距離を重視するなら50g台の選択もあると思います。
解説 今野一哉プロ
球筋を自在に打ち分ける異色の技巧派プレーヤーで、シャフトの繊細な挙動の違いも見極める目利きの持ち主。東京平井に子供向けスナッグゴルフスタジオ「キッズゴルフクラブ」主宰。1982年生まれ。
撮影協力:ゴルフ5 プレステージ広尾店
なお、ゴルフ5プレステージ各店では、最新計測器を各試打ブースに設置。最新モデルを中心に発売中のゴルフシャフトのほとんどのスペックを実際に試打計測可能。専属の公認フィッターも在籍しているので、あたなにぴったりのシャフトが見つかります。
ゴルフ5 プレステージ広尾店
〒150-0012 東京都渋谷区広尾5丁目7-35 広尾コンプレックス1階
営業時間:平日・土曜日/10:30~20:30 日曜日・祝日/10:00~20:00
電話番号:03-3446-5021