一流プロの要望を超える打感と黄金比率
ジャンボ尾崎、丸山茂樹、宮里藍の時代から高く評価され続けてきたブリヂストンのアイアン。現役プロからも「このままでいい」「何も変えなくていい」という声があるが、新シリーズ『B-FORGED』はどのように開発を進めたのか?

「今のままでいいという評価はありがたいのですが、完成度を高めるためには常に進化が必要だと考えています。開発ではプロの声に耳を傾けて、変える部分・変えない部分を大切にしています」
そう語るのはクラブ開発室の高橋博さん。長年、ブリヂストンは打感、顔、抜けという3大要素にこだわってきた。そのなかで変える部分・変えない部分とは?
「例えば“顔”についてはヘッドサイズを変えてはいけないと思っていますが、構えやすさは改善の余地がある。前作はショートアイアンが大きく見えるという声があったので、『B‐FORGED』は9番とPWのヒールの高さを下げてサイズ感を改善しました」
前作『241CB』では打感、抜けが桑木志帆をはじめとするプロから高く評価された。
「この打感を損なわないでほしいと多くのプロから言われたので、同じ方向性のままさらに良くするために、『100CB』では打点部分を約20%も厚くしたインパクトコアを搭載しました。抜けは従来の『ツアーコンタクトソール』にプラスしてトゥ側とヒール側を少し削ることで様々なライで安定して振り抜けるようになりました」
一方、『200CB+』の進化は?
「1番こだわったのはキレと寛容性の黄金比率です。やさしすぎるとツアーアイアンにはならないし、キレだけだと『100CB』に近くなる。『200CB+』ではヘッドのサイズ感を大きく変えることなく、内部構造でやさしさを追求した。それがインナーポケットです」
インナーポケットとはヘッド内部に空洞部分を作った『200CB+』の革新的テクノロジー。前作『242CB+』の大ヒットにつながった要因のひとつ。
「インナーポケットはミスヒットしたときの初速低下を抑制してくれます。『200CB+』ではインナーポケットの開口部を20%以上拡大して、さらにその効果を高めました」
ブリヂストンでは2010年代から「接点の科学」にもとづく独自のスピンテクノロジーを追求している。
「今作は仕上げを変更しフェース面を粗くしたことによってロングアイアンではスピン量が安定、ショートアイアンではスピン量を高めています。またスコアラインを少し下げたことで構えやすさが向上しスピン量を最適化。PWはウェッジとのつながりを良くするためにスコアラインの間にミーリングを搭載しました」
神は細部に宿る。ブリヂストンのフォージドアイアンは、プロのフィードバックに耳を傾け、細部まで性能を突き詰めながら、プロの要望を超えてきた。その一歩一歩の積み重ねが名器をつくっている。

100CB+

SPEC
●素材/軟鉄(S20C)
●製法/♯4~9:鍛造、
PW:鍛造、レーザー加工
●ロフト角/32度(♯7)
●シャフト/N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DUAL FLOWなど
●価格/15万8400円(6本セット・♯5~PW)、2万6400円(♯4)
200CB+

SPEC
●素材/軟鉄(S20C)
※♯4、♯5はタングステンウェイトあり
●製法/♯4~9:鍛造、CNC加工
PW:鍛造、CNC加工、レーザー加工
●ロフト角/31度(♯7)
●シャフト/N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DUAL FLOWなど
●価格/15万8400円(6本セット・♯5~PW)、2万6400円(♯4)
「打感の軟らかさは予想以上! 今年のアイアンで1番、球が揃った」
2018年にYouTubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」をはじめた石井良介は1年間にアイアンだけでも100モデル近く打つ試打職人。今回は「100CB」「200CB+」を打った印象とトラックマンによる弾道結果、さらにはラウンドに投入した感想を聞いた。今年も各メーカーのアイアンを打ってきた石井が今年1番だと語った性能は?





















