2020年の渋野は昨年より攻める! 渋野がリモートで語った3kg増とお尻強化
TEE-UP WORLD WIDE TOPICS & NEWS|今月の1枚
今季初戦となる「アース・モンダミンカップ」の2週間前に、リモート会見に応じた渋野日向子。会見には青木翔コーチも同席。自粛中の練習やプライベートについて、リモートであっても渋野らしく本音で語ってくれた。
渋野日向子
1998年11月15日生まれ。昨年は「AIG全英女子オープン」で日本人として42年振りの海外メジャー制覇を達成。国内女子ツアーでも4勝を挙げて渋野フィーバーを起こした。
青木 翔
1983年3月28日生まれ。福岡大学ゴルフ部では主将を務める。2012年に青木翔ゴルフアカデミーを設立し、2017年から渋野日向子を指導。今年から三ヶ島かなが弟子入り。
久しぶりに取材した渋野日向子は何もブレていなかった。出場予定だった海外の試合が中止になり、国内ツアーの開幕も遅れ、オリンピックも延期になるという想定外のことが起きるなか、渋野日向子は目標に向かって進み続ける日々を過ごしていたようだ。約30分のリモート会見で、最も強い言葉だったのは
「この期間でゴルフに対する気持ちや目標に変化はありましたか?」という質問に対して、
「何も変わっていません!」
と即答したときだった。変わっていないのは目標に向かう姿勢であり、飛距離や体はパワーアップしてアプローチにも自信をつけていた。
「体重は3、4㎏くらい増えました。トレーニングメニューは鬼だったので、写真で見てもビフォーとアフターは全然違います」(渋野)
練習について渋野は、
「99%、アプローチをやらされていました(笑)。転がしもやりましたし、ロブ系も」
青木コーチも進化について、
「ロブショットは上手くなったと思います。ただし、ロブやアプローチの練習は攻撃的なゴルフをしたときにダブルボギーの回数を減らすためです」
渋野もプレースタイルについては、
「昨年以上に攻めのゴルフができるかなと思っていますし、ドライバーの飛距離が伸びたところも見せたい」
昨年、多くのゴルフファンを魅了した攻めのゴルフ。今年はそれがさらに進化していそうだ。リモート会見の画面越しに伝わってきたのはパワーアップした渋野だった
Q.試合がない期間、どんな練習をしていましたか?
A.99%、アプローチです!
練習のうち、99%はアプローチです。去年は1年で3、4回しか52度のウェッジを使っていないのですが、今年は52度とかPWをもうちょっと使えるようになるかも……。
Q.今の仕上がりは?
A.うーん、5%ですね(笑)
練習は今までよりすごくやっていますが、試合をしないと仕上がっていかないと思います。だから5%!あと95%もあるので、初戦までには間に合わない(笑)
Q.将来の目標とかに変化はありましたか?
A.何も変わっていません
米国ツアーとか、世界で戦いたいという気持ちは何も変わりません。トレーニング方法とかも、特に変更はなく、アプローチばかりやらされています(笑)。
Q.青木コーチから見て成長したことは?
A.ロブショットと飛距離です
ラウンドを見ていても、ロブショットは上手くなったなと思いますね。飛距離もキャリーで250ヤードとか飛ぶときがあります。
Q.自粛中にゴルフ以外にしたことは?
A.料理、ワンちゃん、あとはゲーム
料理をしたり、ワンちゃんとたわむれたり、あとはゲームをしていました。料理は教えてもらいながらですけど、ミートソーススパゲッティとかホウレンソウのおひたしを作りました。
Q.初戦が終わると、また空きが続きますが…
A.練習あるのみ! やることいっぱいです
6月の初戦が終わったら、また何も変わらず練習したり、トレーニングをする毎日です。休んでいる暇はありません。
Q.オリンピックの延期について
A.ショックでしたけど、今は前向きです
最初はショックでしたけど、今は前向きに、来年までにもっと世界ランキングを上げてオリンピックに出場したいと思っています。
※写真は全て事務所提供。
GOLF TODAY本誌 No.578 10〜11ページより
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