1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!? 第12回|グリップ交換は慎重に

あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!? 第12回|グリップ交換は慎重に

フィッターおぐさんがあなたの悩みをイッキに解決!

2020/12/08 ゴルフサプリ編集部

ミスショットは技術的なものとクラブが原因なものの2種類がある。一般的なミスをギアの観点からクラブフィッターとトップアマ編集者が考察する。そのミスは本当にアナタのせい?

オグさん
元ゴルフ雑誌編集者のクラブフィッター&クラフトマン。過去の経験で得た知識を武器にライター業も行っている。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68

あいり
学生時代からゴルフをはじめ、シングルプレーヤーの編集者。最近は取材が多く練習量が確保できないのが悩み。ドライバー飛距離は230ヤードで持ち球はドロー。ベストスコア68

グリップはスイングを変えずにバランスや球のつかまりを調整できる!

グリップ交換は元の重さをチェックしてから

あいり こんにちは〜。最近ドライバーが当たらないんですけど、何か心当たりありますか?

オグさん いらっしゃい~っていきなりわかるわけないでしょっ!どんな変化があったのかも聞いてないのに!

あいり それもそうかぁ〜。

オグさん でも、どんなクラブでもそこそこ打ちこなすあいりちゃんが調子悪いって言うからには、何かしら理由がありそうだね。クラブに何か変化はあったの?

あいり 先日取材したプロが使っていたグリップが凄く良さそうだったのでグリップ交換しました!

オグさん ……十中八九、それが原因だろうね。クラブ見せて。

あいり これです! 感触は最高なんですよっ! 凄く握りやすいんです。

オグさん やや太めの軟らかいグリップだね。前のグリップって純正だったよね?

あいり そうでした。

オグさん このクラブの純正グリップは、やや細めで軽量のモデルだったからだね。その違いから、ミート率が落ちちゃったんだろうね。太くなっているからリスト(手首)も使いづらくなっているだろうし……。最近は純正グリップに軽いモデルが採用されていることが多いんだ。

あいり でも、握り心地は最高で、すごく安心するんです。

オグさん もちろん使う本人のフィーリングは最も重要な点なんだけれども、あまりに形状や重さが元の状態からかけ離れていると、クラブとしてのバランスが崩れてしまうし、今まで上手く使えていた感覚が役に立たなくなっちゃうんだよ。

あいり そうなんですね……じゃあこのグリップは私には合わないってことなのかな〜。

オグさん あいりちゃんに合わないというより、前のグリップや他の使用しているクラブのグリップとの太さ重量差が、大きかったのが原因というべきかな。慣れればもう少しミート率は上がるだろうけど、その場合は、すべてのクラブを同じ仕様にしないとダメだね。フィーリングの違うグリップが混在すると、調子を崩す原因になるよ。これから今までと異なる仕様のグリップに交換する時は、今ついているグリップの重量を調べてから、それに近い重量のグリップを選ぶと、こういった失敗が少なくて済むよ。

あいり はーい気を付けまーす!

グリップの太さは、スイング中の操作性に大きく影響する。特に右打ちでいう右手部分の太さはヘッドターンのしやすさに大きく影響し、細いほどボールがつかまりやすく、太いほどつかまりにくくなる。
グリップの太さはモデルによって選ぶことができるが、装着時にグリップを固定するために巻く両面テープを2重にするなどの方法でも調整することができる。右手部分だけを太くするということも可能なので、工房などで相談してみよう。

GOLF TODAY本誌 No.579 79ページより


あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!?

 第十一回(前回)へ 第十三回(次回)へ

【シリーズ一覧】
第一回:パターグリップ
第二回:鉛の正しい使い方
第三回:フェアウェイウッドの選び方
第四回:カウンター バランス
第五回:ウェッジの形状①
第六回:アイアンのシャフト選び
第七回:鉛でテンプラを直す
第八回:有効的なショートウッドの使い方
第九回:ウェッジのザックリ解決法
第十回:グリップとストロークの関係
第十一回:短いクラブほど重くする必要がある
第十二回:グリップ交換は慎重に
第十三回:様々なUTの形
第十四回:UTとアイアンの境界線
第十五回:ヘッドの形と性能のつながり
最終回:クラブの選び方の重要性