あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!? 第十回|グリップとストロークの関係
フィッターおぐさんがあなたの悩みをイッキに解決!
ミスショットは技術的なものとクラブが原因なものの2種類がある。一般的なミスをギアの観点からクラブフィッターとトップアマ編集者が考察する。そのミスは本当にアナタのせい?
オグさん
元ゴルフ雑誌編集者のクラブフィッター&クラフトマン。過去の経験で得た知識を武器にライター業も行っている。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68
あいり
学生時代からゴルフをはじめ、シングルプレーヤーの編集者。最近は取材が多く練習量が確保できないのが悩み。ドライバー飛距離は230ヤードで持ち球はドロー。ベストスコア68
パターのグリップの効能は意外と大きい!
グリップはヘッド性能と自分の個性を繋ぐ重要アイテム
あいりなんか最近パターがしっくりこないなぁ。練習不足かなぁ?
オグさん珍しいね。あいりちゃんがパターで悩むなんて。
あいりそうなんですよ。今までほとんど悩んだことなかったのに。
オグさん具体的にはどんな症状が出ているの?
あいりショート気味なんです。全部カップに届かない。グリップを変えたのがまずかったかなあ。握りやすくて気に入ってるんですけど。
オグさん前のグリップと今のグリップの違いは?
あいり少し太くなって、いわゆる寸胴グリップになりました。
オグさん重さの違いは?
あいり重さ? 重さまでは気にしなかったなぁ。重さでも性能変わるんですか?
オグさんかなり変わるよ。ショート気味の傾向はまず間違いなくグリップだろうね。太くなるとリストが使いにくくなるし、あいりちゃんは順手で握っているから寸胴グリップだと余計に右手の動きが抑制されるからね。
あいり手にしっくりくるだけじゃダメなんですか!?
オグさんもちろんそれも大切だけど、パッティングは反動やパワーを使わないから、ヘッドをスムーズに動かすために、それを支えてコントロールする部分のグリップはかなり重要な役割を持っているんだよ。今説明した通り、グリップは太いほど手の感覚や動きを良くも悪くもマイルドにするから、オートマチックに打ちやすいショルダーストロークや、大型マレットとマッチしやすい。半面、インパクトの強弱やリストを少しでも使って打っている人には、その動きが阻害されてしまうんだ。それと重さ。軽いほどヘッドの重さを感じやすいので振り子のようにゆったりとストロークしやすくなり、グリップが重いほどヘッドの重さを感じにくくなるので、サッサッとテンポ良く打ちやすくなるんだよ。
あいりなるほど〜。自分の打ち方に合わせて選ぶ必要があったんですね。ヘッドのタイプとグリップの相性ってありますか?
オグさん一般的にブレードタイプといった投影面積の小さいモデルには細め、マレットタイプには太めが合うと言われているけど、一概には言えないかな。使うゴルファーの打ち方やテンポによって選ぶと良いと思うよ。
太さだけでなく重さもにも気を付けよう!
GOLF TODAY本誌 No.577 79ページより
【シリーズ一覧】
第一回:パターグリップ
第二回:鉛の正しい使い方
第三回:フェアウェイウッドの選び方
第四回:カウンター バランス
第五回:ウェッジの形状①
第六回:アイアンのシャフト選び
第七回:鉛でテンプラを直す
第八回:有効的なショートウッドの使い方
第九回:ウェッジのザックリ解決法
第十回:グリップとストロークの関係
第十一回:短いクラブほど重くする必要がある
第十二回:グリップ交換は慎重に
第十三回:様々なUTの形
第十四回:UTとアイアンの境界線
第十五回:ヘッドの形と性能のつながり
最終回:クラブの選び方の重要性