あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!? 第四回|カウンターバランス
フィッターおぐさんがあなたの悩みをイッキに解決!
[技術的Q]飛距離に有効な重たいヘッドを何とか振り切りたい! [フィッティングQ]無理せず飛距離を伸ばしたい!
ミスショットは技術的なものとクラブが原因なものの2種類がある。一般的なミスをギアの観点からクラブフィッターとトップアマ編集者が考察する。そのミスは本当にアナタのせい?
オグさん
元ゴルフ雑誌編集者のクラブフィッター&クラフトマン。過去の経験で得た知識を武器にライター業も行っている。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68
あいり
学生時代からゴルフをはじめ、シングルプレーヤーの編集者。最近は取材が多く練習量が確保できないのが悩み。ドライバー飛距離は230ヤードで持ち球はドロー。ベストスコア68
カウンターバランスは飛ばしの効果的チューニング法のひとつ!
実は昔からあるカウンターバランス
あいり おぐさん!今回のテーマは誰もが常に考えているドライバーの飛距離アップです!
オグさん 永遠のテーマだねぇ。
あいり そこで、クラブで飛距離を追求するにはどうしたら良いのかを教えてくださいっ!
オグさん 飛距離に繋がる要素は、ボールスピード、打出し角、スピン量の三つで、このバランスが飛距離を大きく左右するんだ。最大飛距離を伸ばす可能性を高めるにはまず、ボールスピードを追求したいところ。クラブで効果的にボールスピードを高めるには、クラブの長尺化、もしくはヘッドの重量を上げるといったあたりかな。
あいり 長尺にするのはヘッドスピードを高めるためと理解できますが、ヘッドを重くしてもボールスピードが上がるんですか?
オグさん 同じスピードでインパクトできれば、重い方が衝突エネルギーは大きくなるからね。しかしどちらも飛距離アップの可能性を高める効果はあるけど、デメリットもある。長尺はスイング半径が大きくなるためミート率の低下につながるし、重いヘッドはクラブとしてのバランスが悪くなるので、タイミングよく振れなくなる。でも進化した最近のクラブは、どちらのデメリットもかなり軽減してくれるようになっているんだよ。
あいり たとえばどんなクラブですか?
オグさん 長尺は、シャフトの進化などで市販品でも47インチなんてものもあるよ。重いヘッドは、重くて振れない!ってことを減らすために、グリップ側に重さを持ってくることでカウンターバランスになっているクラブだね。カウンターバランスは最新のゼクシオが採用しているよ。
あいり 私も打ちました。重さのわりに軽く振れた気がします。
オグさん ゼクシオは専用のウェートを装着しているけど、実はカウンターバランスは昔からあるクラブのチューニング方法なんだ。グリップの下に巻く専用の鉛が売っているぐらいだしね。この鉛は、ゴルフ量販店でも売っているよ。
あいり カウンターバランスで飛距離アップを追求してみますね!
最新のゼクシオはカウンターバランスを標準装備!
重いヘッドは正しくインパクトできれば飛距離アップが期待できるが、切り返しなどで抵抗が大きく、振り遅れるミスになりやすい。そこでカウンターバランスにすることでスイング中のヘッドの重さが軽減され、重たいままでも振り遅れにくくすることができる。
GOLF TODAY本誌 No.571 102ページより
【シリーズ一覧】
第一回:パターグリップ
第二回:鉛の正しい使い方
第三回:フェアウェイウッドの選び方
第四回:カウンター バランス
第五回:ウェッジの形状
第六回:アイアンのシャフト選び
第七回:鉛でテンプラを直す
第八回:有効的なショートウッドの使い方
第九回:ウェッジのザックリ解決法
第十回:グリップとストロークの関係
第十一回:短いクラブほど重くする必要がある
第十一回:短いクラブほど重くする必要がある
第十二回:グリップ交換は慎重に
第十三回:様々なUTの形
第十四回:UTとアイアンの境界線
第十五回:ヘッドの形と性能のつながり
最終回:クラブの選び方の重要性