中古おすすめ！ヘッド構造が違うブリヂストンのアイアン3モデルを比較試打

中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。
今回は、ブリヂストンのアイアンについてお話します。

もう30年前になりますが、ブリヂストン「MTN-Ⅲ プロモデル」、ミズノ「TN-87」、ダンロップ　「DP-201」と、各メーカーが軟鉄鍛造のプロモデルを発売して大ヒットしていました。各メーカー、ヘッドのデザインに特徴があり、ブリヂストンはトップブレードが厚く角張った形状で、ダンロップはトップブレードが丸く厚め、ミズノはトップブレードが薄めでした。

そして、30年経った現在ではマッスルバックだけでなく、キャビティバックにポケットキャビティ、中空構造と様々なヘッド構造のアイアンが市場に溢れています。素材も単一ではなくカーボンといった金属以外の素材も使用され、異素材複合構造が一般的です。

さて、今回はそんなアイアンの中から、ブリヂストンのアイアンにフォーカスして紹介します。

ブリヂストンのアイアン（発売年順）

2020年／ツアーB 200MB　#7／33度　軟鉄モデル（S20C）　中古販売相場：￥84,000～￥52,800

マッスルバック、キャビティバック、中空、複合など構造・形状が多数あります。#7のロフト設定を見ていくと、対象ターゲットが分かりますので確認してみてください。ロフト角が多いほど上級者向け、少ないほどアベレージ向けです。

ヘッド構造が違うブリヂストンのアイアン3モデルを比較試打

今回は、2021年／213HF（中空）、2022年／222CB+（ポケットキャビティ）、2020年ツアーB 201CB　（キャビティバック）の3モデルを比較しました。

2020年のツアーB 201CBは、オフセットが少なくストレートに近いネック形状です。難しそうに見えるかもしれませんが、3本の中で一番構えやすく、打感・打音・操作性どれも抜群です。「MTN-Ⅲ」や「クラシカルエディション」を思い出します。アベレージゴルファーでも十分使えると思います。

2022年の222CB+は、201CBよりも少しオフセットがあります。スコアラインが広くフェースに安心感があります。打感は、201CBよりもぼやけた感じです。イメージしていたよりも、操作性はそこまで高くありません。中級者向けです。

2021年の213HFは、201CBと222CB+とは別物で、ブリヂストンのアイアンとしては大型ヘッドで面長シャローです。中空モデルでボールが上がりやすく、飛距離は出ますが打感・打音は、好みが分かれるかもしれません。初心者の入門モデルとしても良いと思います。

今回は、難しいように見えて扱いやすいツアーB 201CBがイチ推しだと感じました。強い弾道で操作性も高いので、ワンランク上のアイアンを探している方は検討の余地ありです。

それでは、あなたのゴルフライフに！
Good luck！

中山功一（ナカヤマコウイチ）
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。