あなたのミスショット、原因はギアorテクどっち!? 第六回|アイアンのシャフト選び

フィッターおぐさんがあなたの悩みをイッキに解決!

2020/03/04 ゴルフサプリ編集部



[技術的Q]アイアンのミート率を向上させたい [フィッティングQ]アイアンを技術的リシャフトしたい

ミスショットは技術的なものとクラブが原因なものの2種類がある。一般的なミスをギアの観点からクラブフィッターとトップアマ編集者が考察する。そのミスは本当にアナタのせい?

あいり おぐさん! 私もともとアイアンが苦手でいざっていう時にミスをしてしまうことが多かったんですけど、ヘッドは気に入っているので思い切ってリシャフトしてみようと思うんです。

オグさん 良いじゃない。今はどんなシャフトを使っているんだっけ?

あいり 軽量のカーボンシャフトを使っています。

オグさん スチールシャフトも候補に入れて選んでる?

あいり スチールシャフトってなんか重くて飛ばない印象があるんですけど……。

オグさん 確かに昔は重いシャフトがスチール、軽いシャフトがカーボンという区分けになっていたけど、今では全く当てはまらないんだよ。ある程度振れる人なら女性だってスチールで飛んで曲がらなくなるってことも十分あり得るんだよ。

あいり そもそも、素材によってシャフトは何が変わるんですか?

オグさん それぞれに良さがあって、スチールは素材の特性を生かした、しなやかなしなりを作ったり、ねじれにくいシャフトを作りやすい。現在は、軽量化する技術も進んで、かなり軽いスチールも市販されているんだ。一方カーボンは、設計自由度が高いので、重量帯の幅の広さはもちろん、しなやかな特性から剛性の高い特性など幅広い性能のシャフトが作れるよ。

あいり じゃあカーボンの方がすぐれているってことですか?

オグさん カーボンでないとできないこともあるけれど、スチールの方がすぐれているシャフトだってあるから、素材によって甲乙つけるのはあまり意味がないね。例えば、50g以下の重量帯のアイアン用シャフトは現在のラインナップではカーボンシャフト一択だけど、60g以上のシャフトだったらどちらもラインナップはあるし、軽量のシャフトは強度を保つためにしなやかな動きを作るのが難しいんだけど、そういったシャフトは素材的にスチールの方が作りやすいんだ。その分カーボンの方が値段はちょっと高いしね。

あいり そう言われれば、何となくカーボンのほうが高性能って思いこんでいる部分はありますね。

オグさん アイアンに限ったことではないけどグリーンを狙うクラブで大切なのは最大飛距離よりも、タイミングの取りやすさと安定した飛距離だから、先入観で自ら選択肢を狭めない方が良いよ。

あいり なるほど! 早速同じ重量帯のスチールとカーボンが装着されたアイアンを打ち比べて、自分に合うものを探してきます!