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ディボット跡に埋まった状態で150ヤード先のグリーンに乗せるアプローチ|the プロテク 小田孔明プロ

2018/10/22 ゴルフトゥデイ 編集部

今回のテーマはショット。ティショットをフェアウェイに運んだもののボールはディボット跡の上。ボール下3分の1ほどが沈んだ難しいライから150ヤード先のグリーンを狙ってもらう。さすがにピン絡みはキツいのでターゲットはグリーンセンター。さて、プロはどうやって打つのか?

【小田孔明(プレナス)】
1978年6月7日生まれ。176㎝、85㎏。福岡県出身。ツアー通算8勝。2014年に2勝を挙げて賞金王に。

ダフりはもちろんハーフトップもNG。低い球でライン出し。

長いディボット跡の先端部分にボールがハマっている

ディボット跡からは普通に打てることもありますが、これは最悪の部類。ボールがディボット跡の先端にひっかかる感じで止まり、しかもちょっと沈んでいます。

これを普通に打つとダフりやすいし、ヘッドがボールのちょっと手前に入っただけでもリーディングエッジが刺さる可能性があります。かといってバンカーショットのように打ったのでは飛ばない……。いずれにしてもダフりは絶対禁物なので普通に打つのは無理ですね。

とはいえ、ハーフトップを打つにはボールが沈み過ぎている。それにハーフトップではグリーンに乗るイメージも湧きません。

となると打ち方はただひとつ。ロフトを立てた構えでボールを上から打ち、低い球でラインを出していくこと。距離感が出しづらいので、手前からコロがって乗れば成功でしょう。

超ハンドファーストに構えてボールを叩き潰して終わり

インパクトの惰性でヘッドを低い位置にキープしておく。
かなりハンドファーストのアドレスなので、そのまま振ればヘッドが上から入ります。ただ、ダフるのは怖いので、自信のない人はハンドファーストの体勢からダウンブローに打つイメージをもつといいでしょう。そうするとボールを上から叩き潰す感じになります。大きな番手で150ヤードのランニングアプローチをする、といったところです。

また、このスイングではヘッドがかなり上から入り、ボールの先のターフが深くとれます。そのため打ったら終わりでフォローは必要なし。振り抜こうとすると手首を傷める可能性があるので要注意です。

もちろん、打って終わりといえども、ヘッドを無理やり止めなくてもいい。打った惰性でヘッドを低い位置にキープしておけばOKです。

アドレス:すくい打つ人は左足体重でハンドファーストに構える

ボールの位置は両足の真ん中。ボールを上げようとする動きを防ぐため、左足に多めに体重を乗せる。ボールを叩き潰すようなインパクトをイメージしてハンドファーストに構える。

ハンドファーストに構えてヘッドが上から入る態勢を作っておく。体重配分は左右均等かやや左足体重。すくい打つクセがあったら左足に乗せる。

沈んだボールの上から真ん中を打つイメージをもってアドレスする。

【NG例】ボールを上げようとすると体の左サイドが高いアドレスになるので注意。

スイング:ボールの真ん中くらいを打ったらそこで終わり

ボールの真ん中あたりを狙って、上からバンッと叩き潰すように打ち込む。インパクトしたら、そこでスイングは終わり。

ボールに対して上からフェースをかぶせるようなイメージで打つ。

ボールを上げようとしなければ、打ったあとヘッドが低い位置に抜ける。

打ったあとはざっくりと深いターフがとれる。

ディボット跡に埋まった状態で150ヤード先のグリーンに乗せるアプローチ(一連の流れ)

【今回の結果:95点】
打ったボールはラインが出てグリーン方向へ一直線。花道に落下してコロがりグリーンに乗ったところでストップ。グリーンセンターまでは届かなかった。

GOLF TODAY本誌 No.548 86〜89ページより