日本が世界に誇る4大シャフトメーカーの2018年最新モデルをトーナメントプロがテスト!! その特性をわかりやすく解説します。

いよいよシャフト4大メーカーの新作が発売開始となりましたね。ドライバーを含むウッド系シャフトはヘッド性能はもとより、シャフトの性能が飛距離と方向性の8割が決まるとまで言われる重要なパーツ。
スイングは人それぞれ。10人10色ですが、あなたのスイングにピッタリのシャフトが見つかれば、OBの数は激減し、フェアウェイキープ率もうなぎ登り。当然最短のスコアアップにはベストマッチするシャフト選びが重要な要素とも言えます。
今回、トーナメントを戦う100戦練磨のプロ2名が最新シャフトを試打して、その特性やマッチするスイングタイプを解説してくれます。
あなたのシャフト選びの参考にしてみてください。

Diamana DF 60（三菱ケミカル）

高橋良明プロの試打インプレッション
全般的にパワーがあるゴルファーに向いているシャフトですね。特に球が吹け上がってしまう人向けです。中元調子なのですが、シャフト先端の剛性がが極めて高いので、かなり思い切って叩きに行ってもボールが暴れない。
弾道はロースピンで、叩いても左へのチーピンがないので本気で振っていけます。

Speeder Evo V（藤倉ゴム工業）

伊東和栄プロの試打インプレッション
このシャフトはかなりヘッドが走る特性です。ボール初速がやたら早いのには驚きました。球がつかまる系なので、スライスやプッシュアウトが多いなど、ボールが捕まらなくてお悩みの人には最適なシャフトです。
シャフト全体の剛性が高いので、コントロール性能は同社の過去モデルと比較するとかなり上がっていると思います。
タメがしっかり作れるスイングタイプの方には、想像以上の弾道が生まれます。
60g台と70g台ではスピード感が相当変化します。70g台はかなり硬さと重さを感じるのでパワーヒッターには最適です。

The ATTAS（UST Mamiya）

高橋良明プロの試打インプレッション
今回のアッタスシリーズは全体にしなる感があって面白いです。他社のシャフトとは全く異なる独自性が高いシャフトですね。
弾道には適度なスピン量があるので好印象です。叩きにいくというより、リズムでスイングする人には好相性ではないでしょうか。
最近のクラブヘッドは低スピン仕様が多いので、シャフトで適度なスピンを生んでくれる方がヘッドの走り感と最適なボールの打ち出し角が得られるので、飛距離性能に大きく貢献してくれるはずです。
フレックスSとXでは球の高さに大きな違いが出ます。特に６Sと７Xでは相当球の高さが変わってきます。７シリーズでもハード感がないので振りやすい。
全体的にスピード感を持って早く振っていける特徴があります。
HS45mpsほどの方は高さを確保しつつスピン量が少なめで飛距離を出せるバランスに優れたシャフトです。

TOUR AD VR（グラファイトデザイン）

伊東和栄プロの試打インプレッション
第一印象は「すごくバランスが良いシャフトだなー」と感じました。
とても振りやすく、軽く感じるのでヘッドスピードを出せます。
グラファイトデザインのシャフトは全体に固めに感じるんですが、先が走る系の中でも暴れづらいよく出来た設計ですね。
HS40mpsほどの方でも、60シリーズはスイングスピードが出せます。また70g台になると手元が硬く感じるので、ヘッドスピード43以上の方には安定した球筋が出せると思います。日頃使っているシャフトよりも、ワンランク重量帯をあげたスペックをチョイスしてみると飛距離と方向性の安定感がアップするはずです。

高橋良明（たかはしよしあき）サザンヤードCC所属
1983年生まれ、33歳、東京都出身、2013年プロ入会。身長167センチ、体重72キロ。ツアーにチャレンジする傍ら、アマチュアゴルファーに対するレッスンも行う。やさしく丁寧なレッスンはすべてのレベル、性別、年齢の生徒から好評を博し、特にショートゲームのレベルアップには定評がある。

伊東和栄（いとうかずまさ）コンバインドプレーンゴルフアカデミー所属。
1986年3月5日生まれ。静岡県富士市出身のプロゴルファー。
幼少期から父親の勧めでゴルフを始め、静岡県・星稜高等学校ゴルフ部、神奈川大学を経て、2013年にプロテストに合格。過去12年間、OB数ゼロという驚異的なコントロールショットの持ち主。
現在QTからレギュラーツアーを目指しつつ、ゴルフアカデミーでのレッスンにも従事。ゴルフスクールの生徒とは、先生と生徒という関係よりもプロの友達がアドバイスする様なレッスンスタイルが人気を呼び、フレンドリーで個々のスタイルに合ったアドバイスに定評がある。