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ピンゴルフジャパン、2020年モデルの発表会が開催!

渋野日向子プロ、鈴木愛プロもスペシャルゲストとして登場!

2020/01/21 ゴルフサプリ編集部

ピンゴルフジャパンが、東京・千代田区のベルサール秋葉原で2020年春の新製品発表会を行なった。今回の新製品は「G710アイアン」とニューモデルパター「HEPPLER(ヘプラー)」。スペシャルゲストには、2019年全英女子オープン女王の渋野日向子プロ、2019JLPGAツアー賞金女王、鈴木愛プロが登場。多くの報道陣が会場を埋め尽くした。

ピンゴルフジャパンの岡田健二副社長から報告されたPINGの業績は、昨年同様「絶好調」だ!!

発表された、2020年ピンのNEWモデルは「G710アイアン」と「ヘプラーシリーズ(パター)」で、ウッド類の新製品は発表されなかった。ウッドのG410リーズが売り上げ絶好調なのだから、当然と言えば当然だが、もしかしたらG410MAXドライバーが出るのではという期待は裏切られた。

発表された新製品の特長は次の通りだ。

ズルいほど飛んで曲がらない!? 『G710アイアン』

  • 大きなたわみを生み出す中空構造が 最大飛距離と高弾道を実現

  • 最大限の初速を生むことで高さと飛びを両立させたマレージングC300フェースを採用。PING史上最も高いMOIを誇り、前作比約5%向上

中空構造を持つ飛び系アイアンがG710。
前作となるG700も構造的には同様なのだが、モデルチェンジで3つの進化が行われている。
一つ目は、慣性モーメントの拡大。中空構造のメリットを生かし、トゥ側のウェイトの重量増とヘッド内部設計の見直しで、ピンのアイアン史上最大の慣性モーメントを達成している。さらに、フェースの裏側のポリマー素材とバックフェース側内部3本のリブを持たせることで、不要な振動を抑えて打感と打音を向上させている。ヘッドの慣性モーメントを高めることでミスヒットに対する高い許容性で、7番アイアンで28度のストロング設計ながら、安定した飛距離と方向性が得られるヘッドに仕上げられている。

「飛び系なのにズルい!」というのが、このアイアンのキャッチフレーズ。アマチユアゴルファーが多少ミスしても、遠くに正確に飛ばせて、しかも、高弾道でグリーンにぴたりと止まる。そんなズルいアイアンなのだという。

標準装着されたアーコスキャディ搭載グリップで、ラウンド中の全てのショットを自動で記録。

二つ目の進化ポイントは、グリップエンドに装着された「アーコスキャディ」。スマホのアプリと連動させることで、番手毎のショットの飛距離や、成否をデータとして見ることができるトラッキングシステムだ。自分の番手毎の飛距離や、得意・不得意な番手、ミスの傾向等も把握することが可能となる。スマホアプリの利用料年間99.99ドルが別途必要となるが。初回登録後90日間は無料で利用することが出る。また、G710アイアンを5本以上購入した人を対象に、アイアン以外の番手をカバーするために、アーコスキャディのトラッキングセンサーを9個無料でもらえるキャンペーンも実施される。

3つ目の進化はヘッドの仕上げ。疎水性にすぐれ、ヘッドの汚れを防ぎ、さらに雨天のプレーでも水の付着によるボールのスリップを防ぐ、パールクローム仕上げは従来から施されていたが、G710ではパールクローム仕上げの上にブラックPVD仕上げが追加され、精悍なブラックに仕上げられている。見た目のカッコよさはもちろん中空&ミッドサイズヘッドでも引き締まった印象が得られ、アイアンに重要な構えやすさの向上に貢献している。

ピンのクラブは、豊富なシャフトバリエーションも魅力の一つだが、G710にも多くのシャフトが純正で用意されている。特にG710には40グラム台のカーボンシャフトが追加され、より幅広いゴルファーが、ズルい機能を利用できるラインナップとなっている。

伝統を引き継いだ正常進化【ヘプラー】シリーズ・パター

今回の発表会で発表されたもう一つの製品は「ヘプラーパター」。変わったネーミングだが、ピン社創業当初から創始者であるカーステン・ソルハイムと共に、ピンの創業、発展に尽力したヘプラー氏の名前をシリーズ名として使用したのだという。
そんな「ヘプラーシリーズ」を見ると、近年のピンのパターに採用されていた、TR溝が搭載されていないことに気が付く。ミスヒットした時にも安定したコロガリを生むことがTR溝の機能なのだが、なぜあえて機能性を落とすような仕様となっているのかという疑問が湧くが、どうやら必要なかったということらしい。

視覚的要素にこだわった新ヘッドデザイン

ヘプラーシリーズは、ステンレスとアルミの複合構造で、ソリッドな打感と球の弾きを追求している。しかしそれだけなら、TR溝を排除する理由にはならない。この複合構造とヘッドデザインで、TR溝を用いなくても同等の機能が得られ、さらに、伸びのある球のコロガリと“弾き”を感じる打感が得られるということのようだ。比重の重いステンレスをヘッドの外周に用い、比重の軽いアルミをヘッドの中心部に用いる複合構造とすることで、慣性モーメントを高め、ミスヒット時にも安定した球のコロガリが得られる設計が採用されている。慣性モーメントを拡大してミスヒット時にも安定した球のコロガリが得られるというのはピンが初めて世に送り出した「1Aパター」から一貫した設計。その最新作もまた、慣性モーメントの拡大で安定したコロガリを追求したということだ。

さらに、高いアライメント性能もヘプラーシリーズの特徴。全10モデルがラインナップされているが、すべてのモデルがカッパーとブラックのツートンに仕上げられ、さらにモデル形状に応じて異なるサイトラインとサイトドットが施されている。ブレードタイプは、カッパーとブラックのコントラストでアライメントを追求。大型マレットは素材色のコントラストとサイトラインとサイトドットのパターンを変え、ヘッドタイプ毎にマッチするストロークタイプに合わせたパターンが採用されている。
ヘッドの高い慣性モーメントとアライメントの組み合わせでTR溝に頼らずに、高い安定性を発揮しながら、ソリッドな打感と伸びのあるコロガリが得られるのが、へプラーシリーズの特長だ。

ヘプラーシリーズ パターのラインアップ

発表会には、豪華ゲスト!! 2019賞金女王の“鈴木愛”と全英メジャー勝者“渋野日向子”!!

スペシャルゲストとして登場した渋野日向子プロと鈴木愛プロ。司会の薬師寺広さんが2人にそれぞれ気になる「ヘプラー」のモデルを聞くと、鈴木プロはセンターシャフトの「パイパー C」をチョイスし、渋野プロはこのモデルから初めて発売となった大型マレット「トムキャット14」を選んだ。

その後、全英女子オープンの最終ホールのグリーンを再現したという人工芝のグリーンで、その気になったモデルを試打。鈴木プロは「カッパーとブラックの2色使いですごく構えやすいし、硬めの打感ですが、フェースにくっつく感じも得られるので、狙いやすい」とコメント。

一方の渋野プロは「アライメントのおかげで本当に構えやすいです」とコメントした後、何の練習もなしにパッティングをし、見事にカップイン。その後「私は打感がやわらかい方が好きなので、これだとちょっと転がりが良すぎるかな? ただ小さいストロークで転がるので、ブレは少ないですね。パッティングをショートする人におススメです」とも。

一方のG710アイアンについては「飛び系で見た目も黒でシャープでカッコいいですね。安定して飛距離が出ます」と鈴木プロ。渋野プロは「構えた感じも難しいイメージがなくて、構えやすいですね。ヘッドが大きく見えるので、芯をはずしても飛びそうです」その後、試打ブースでデモンストレーションショットを見せたが、ナイスショットを見せて喜ぶ鈴木プロに対し、渋野プロは2球続けてダフってしまったが、「ダフっても飛びます(笑)」と製品性能をアピール。その後はナイスショットを見せ、7番アイアンで160ヤード以上飛ばし「飛距離を求める人におすすめですね」と笑顔を見せた。

プロ2人も絶賛するピンゴルジャパンの新製品。今年のピンも多くのアマチュアの人気を集めそうだ。

取材・文:下山江美・大塚賢二

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