男性ゴルファーの短パン問題【前編】やっぱりハイソックス?ツルツルなら許される?女性目線でその是非を問う
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第77回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
短パン問題は、ハイソックスのドレスコードだけじゃない!
この季節のゴルフ談義で時々出るのが、日本独特の「短パンにはハイソックス」、というドレスコードの是非です。令和のゴルフブームの中では、ごく一部のゴルフコースのみで生き続けている日本ゴルフ界の恥ずべき悪習という意見が多く聞かれます。
逆に、伝統を守っている正統派ゴルファーだとアピールするため、短パンにさり気なくハイソックスを合わせてゴルフを楽しんでいる人たちもいます。
最高気温が体温を超える日が、サラッとニュースなど流される時代です。昔の夏ゴルフとはレベルが違う暑さの中、プレーしているわけです。熱中症対策のため、夏ゴルフは短パンという男性ゴルファーも珍しくなくなりました。
トラブルの根源
「ドレスコードは事前に調べず、当日、知らなかったという感じで短パンでコースに行けば大丈夫だよ。そもそも、ハイソックスってどこで買えるのかわからないからね」
電車で移動中、隣に立っていた中高年のサラリーマンが自信満々に話していました。
見つからなければ犯罪ではない、という考え方は悪人の思考で、しかも電車の中で大声で話すのも恥ずべきことです。しかし、何事も都合良く自己中心に考えているゴルファーは、実際には増加しているように感じます。ゴルフコースでのトラブルの根っこには自分勝手があって、それらが大きなトラブルを生み出しているケースがが圧倒的多数だと思います。
百歩譲って、ドレスコードをクリアしていれば何でもいいのでしょうか?男性ゴルファーの短パン問題の最大のポイントは、短パンを履く男性ゴルファーの多くが、その問題に気が付いていない点なのです。
衝撃の事実!?女性ゴルファーの多くは「男性の短パンは不快」に感じている
「短パンにハイソックスって、実はわかっているなぁ、と思うんですよね」センスある女子ゴルファーを集めた座談会で、このひと言から一気に参加者の本音が爆発しました。かなり過激なので、短パン愛用者は覚悟して続きを読んでください。
一部の女性からすると男性の短パンは、すね毛だらけの足、日焼けしていない白さ、傷や湿疹もあったりして、多くの場合が見ていて気持ちの良いものではなく、それを無理矢理見せられるのは”視覚的な暴力”だというのです。
「レストランはお食事をする場所じゃないですか。そこに”見たくないモノ”を持ち込むのって、マナー的にもどうなの? って思います。真面目に食欲がなくなったり、美味しいものが不味く感じてしまう経験は多くの女子がしています」(見たくないモノとは、短パンから出た男性の足のことを指します)
「私たちもミニスカのウェアを着るときには、事前にちゃんとケアして、不快に感じさせないように努力しまくっています。それが礼儀だし、自分が楽しむためにも必要だと思うから。
だから脱毛しろ、とまでは言いませんけれど、なんにも努力していないとわかる剥き出しの足はだらしなくて不愉快なんです」
この手の話は、実は昔からありました。短パンを禁じるコースは、これを理由にしているところもあります。
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