腰を利かせて右アッパー!でダフリ・トップが治る!?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.09
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回のお悩みはダフりとトップ。ダフり、トップは体の上下動に起因することが多いが、上下動を引き起こす原因は人によって違う。今回の例は下半身が動かないことによる回転不足のために生じるもの。軸ブレを防ぐ意識が下半身の動きを抑制してしまうのはアマチュアにありがち。さて、どうやったら直るのか?
写真/相田克己
ダウンスイングで左ヒザが内向きになると腰が左に回らない
今回は50歳、Nさんの例。ゴルフ歴は12年で平均スコアは90台後半です。症状:的に多いのはダフりやトップ。左右への曲がりもありますが、スコアに影響するのは前者ということでした。
スイングを初見した時、まず気になったのはスエー。バックスイングで腰が回らずにスライドする動きです。クラブをインサイドに引くので右腰は多少回りますが、あくまで受動的な動きなので回転が足りていません。腰が回転不足のままクラブが上がるということは、手でクラブを引き上げているということ。そのためバックスイングからトップでは体の右サイドが伸びて、やや起き上がるような感じになる。正面から見ると逆Cの字のトップになります。
切り返しからダウンスイングでは上半身リードになりますが、ポイントは左ヒザ。ここが内側を向き、左足が内股の状態でインパクトに向かいます。そのせいもあって右足に体重が残り、フォローにかけてリバースピボットのような格好に。結局下半身が使えないまま打つことになってアッパー軌道のスイングにしかなりません。上半身から動くため、ヘッドが手前に落ちればダフり、アッパースイングになるとトップを招くことになります。
ガニ股でダウンスイングが、腰を回すコツ!?
次のページ