ダウンスイングで左ヒザが内向きになると腰が左に回らない
今回は50歳、Nさんの例。ゴルフ歴は12年で平均スコアは90台後半です。症状:的に多いのはダフりやトップ。左右への曲がりもありますが、スコアに影響するのは前者ということでした。
スイングを初見した時、まず気になったのはスエー。バックスイングで腰が回らずにスライドする動きです。クラブをインサイドに引くので右腰は多少回りますが、あくまで受動的な動きなので回転が足りていません。腰が回転不足のままクラブが上がるということは、手でクラブを引き上げているということ。そのためバックスイングからトップでは体の右サイドが伸びて、やや起き上がるような感じになる。正面から見ると逆Cの字のトップになります。
切り返しからダウンスイングでは上半身リードになりますが、ポイントは左ヒザ。ここが内側を向き、左足が内股の状態でインパクトに向かいます。そのせいもあって右足に体重が残り、フォローにかけてリバースピボットのような格好に。結局下半身が使えないまま打つことになってアッパー軌道のスイングにしかなりません。上半身から動くため、ヘッドが手前に落ちればダフり、アッパースイングになるとトップを招くことになります。
ガニ股で切り返し&ダウンスイングすれば腰が回ってパワーも乗る
最初にやっていただいたのはバックスイングで腰を右に回すことですが、Nさんは右足に体重が移動できていたので、クラブを高い位置に引っ張り上げようとせずに体を右に回していただくことで解消しました。
問題はダウンスイングからインパクトでブレーキになっている左ヒザを解放すること。左ヒザが内側を向いたまま切り返すと腰が左に回らないので、ガニ股にするイメージで切り返していただきました。
それにあたって取り入れたのは、ダウンスイングでクラブを引っ張るドリルです。Nさんにダウンスイングでクラブが地面と平行になる直前あたりの形を作っていただいたら、私がクラブヘッドを握って引っ張られないように抵抗します。この力に負けないようにクラブを下ろすには、左ヒザを外側に向ける必要があるので、自然と内股スタイルが改善されます。このイメージで切り返せば左ヒザがブレーキにならず、ダウンスイング以降で腰が左に回るようになるわけです。
また、ボクシングで右アッパーを打つ動きも役立ちます。私の場合、かつてやっていた少林寺拳法なのですが、いずれにしても右手でパンチを繰り出す場合、左足を踏み込んで腰から回転させないとパワーが乗らないので、それと同じイメージでスイングすれば腰が回るのです。また、アドレスから飛球戦方向に踏み込んでから打つ練習も効果的です。左ツマ先を開いたアドレスにするだけで直る人もいますので、こちらも試していただくといいでしょう。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。




