カチ上げ系スライスに効く!フォローで人差し指が見えるように振るドリル【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.21
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己
右足に体重が残ったままのカチ上げ系スイングになっていませんか?
今回は100切りを目指しているMさんの例を紹介します。Mさんはゴルフを始めて2年あまりの29歳で、ベストスコアは103と目標達成は目前です。
スイング面でのお悩みを聞くと「基本的にショットはスライスでドライバーが飛ばず、アイアンでも右に飛ぶことが多い」ということ。「職場の先輩に“明治の大砲だね”と言われて、調べてみたらまさに自分のスイングにそっくりでした。年配の方に多いと聞いたのと、何よりカッコ悪いので直したいのですが、体が硬いのか、うまく回れない」と続けられました。
明治の大砲とは、最後まで右足に体重が残ったままになる“カチ上げ”系のスイングで、通常のフィニッシュがとれません。確かに年配の方に多いスタイルなので体の柔軟性に関連がありそうですが、まだお若いMさんには無関係でした。
原因はズバリ、フェースを開いたまま使っていること。Mさんは自分でボールを上げようとして、すくい打つ感じになっているのですが、そのせいもあり、インパクト前後でフェースが返りません。極端な話、フェース面を目標方向に向けたまま打っていたのです。この形ですくい打つと体重は右足に残ったままになります。フェースも返らずクラブもインサイドに抜けづらい。そのため明治の大砲になり、結果的にフェースが開いたままカットに当たってスライスが出ていたわけです。
フェースを返すにはどうすればいい?
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