今回は前回に引き続き、クラブ選びで結果を変える方法をお話します。応急処置的に選ぶのか?長い目で見て上手くなるクラブ選びをするのか? です。
ドライバー
応急処置の場合
もっとも多いスライサーの場合、アップライトにする、シャフトを柔らかいものにするなどが効果てきめんです!
これらは基本的に左に飛ぶように工夫されたクラブですので、一時的にスライスが止まる可能性があり、結果的に飛んでいるようにもなるでしょう。
しかしながらご注意が必要です! もともとスライスで悩んでいる人は、コースでの結果を求める際には基本的には左を狙う方も多いと思います。
その狙いのまま、このスライス防止クラブを使っていくと、結果的に左のラフに飛んで行ったり、下手をすると逆球で左OBなったりなんてこともあり得るでしょう。
そうなってしまうと、どうしたくなるか?というと、そのスライス防止クラブでさらにスライスを打ちたくなる方が多く見られます。
結果的に、自身のクセを助長してしまい、他のクラブにまで影響がでることになっていまいますから危険です!
長い目で見た場合
振りやすさを追求すると、短くしたり、シャフトを硬くしたりする方が良い方が多いです。
しかしながら、こちらの方は一時的に飛ばなくなる方が多いでしょう。
そうなった時に、どう考えるかはご自身次第というところですね。
あくまでも、飛ばすのは自分の能力であり、それを発揮するためのクラブを選んで使っていくこと
で、徐々に自身のパフォーマンスを上げられるようにしていくという覚悟ができるか?ということになります。
数か月くらい我慢して使っていると飛距離が元に戻るという方もたくさんお見受けしています。
アイアン
応急処置の場合
アイアンでもよくいらっしゃるのが7番アイアンでの150ヤードの距離の死守的なものでしょうか?
もちろん、あくまでも効率よく飛ばして、その150ヤードを目指すのであればそれは問題ありません。
ですが、もともとドライバーのヘッドスピードが40m未満の方では、なかなか実現できるものではありません。
そうなると、それに対しての対処方法はストロングロフトとなります。
1番手、2番手、立っているロフトにすることで、結果的に7番で150ヤードを確保できる可能性はあります。
ですが、ここでも注意が必要です!
ストロングロフトの一つ目のデメリットは、球が上がりきらずにグリーン上で止まりにくくなるというものですね!
簡単に言えば、5番アイアンでグリーンを狙っていくようなイメージでしょうか?
ストロングロフトの7番で150ヤードを目指す方のヘッドスピードでは、なかなかしっかり止まる高い球は実現しにくいでしょう。
そうなってくると、さらにデメリットがあります。
高い球を打ちたくなることで、アッパー軌道のスイングにもなりやすくなります。
最新のアイアンはそうならなくても上がるような重心位置などを装備していますが、どうしても見た目の影響から打ち込むよりも払い打ちやさらにはアッパーブローに入れたくなるのは必然で、これが他のクラブ、特にウェッジなどの打ち方につながってしまうのはご理解ただけると思います。
長い目で見た場合
アイアンはやはりキャリーの出るロフトできちんと止まる球を打てることを基本に考えていただき、かつ、それで番手ごとのキャリー差がキチンと出る物を選んでいきたいです。
そうなると、ストロングロフトではなくノーマルロフト(7番で35度前後)がよいでしょう。
しかしながら、これらはやはり最初は飛ばなく感じることでしょう。
キャリーが伸びる方も少なくはないですが、基本的には7番としては飛ばなくなる方がほとんどだと思います。
ただし、実際にはこれは飛ばなくなったのではなく、ロフト通りの結果とも言えます。
そしてこれもドライバーを短くしたりして振りやすくした時と同様に効果は後からやってきます。
アイアンの場合、ストロングロフトは飛距離を伸ばせるというのがヒントであり、きちんとハンドファーストに入れてダウンブローに打っていき、インパクトのロフトを立てることができれば、かなり距離を伸ばすことができるようになります。
その方がデメリットの少ないクラブ選びとなることをご理解いただけると嬉しいです。
ウェッジ
応急処置の場合
悩みの対象にもよりますがたいていの場合はバウンスを増やしていくことで解決することが多いです。
ただし! 上述しましたように、アッパーブロー軌道の方は要注意です!
こういった方は、まずは、その軌道の修正が必須になります。
そのまま打てば、バウンスが邪魔になり、本来の使い方ができずに、さらに悩みが深まってしまうことになります。
とはいえ、ローバウンスのものでダウンブローを覚えようとしても、最初は地面に刺さってしまいますので、なかなか習得できないと思いますから、やはりハイバウンスにして改善していくことをオススメします。
長い目で見た場合
ウェッジの場合、応急処置としてハイバウンスにさせていただいた上でも、その先で良いことも多くあります。
バウンスの大きいもので慣れていき、ソールの当たり具合など、バウンスの効果的な活用法を習得できるようになると、次の段階でローバウンスのウェッジも使いこなせるようになります。
パター
応急処置の場合
やはり中尺(長尺)や、大型マレットなどがこれに当たるでしょうか?
技術的な要素になりますが、握り方をクロスハンドやクローグリップにするなどもその一種と考えています。
プロのように目先の賞金を稼がなければならない方は、背に腹は代えられないですから多少仕方のない部分もありますが、アマチュアの場合そこまで悩む前に、いろいろと対処方法があると考えています。
大型マレットなども同様で、どんどん鈍感なパターを使い続けると、より鈍感になってしまう可能性もあります。
重さも同じですね!中尺(長尺)のように究極的に重くすることで、感性が鈍くなる方向の物は、一瞬良くなる可能性もありますが、どんどん悪くなっていく可能性もあります。
長い目で見た場合
大半の人が、重いパターを一生懸命動かそうとして、力が入りすぎているように見えますので、やはりパターも軽めを目指した方が良いと考えています。
ご自身がコントロールできる重さの方が感性も磨けると思います。
グリップなどもそうですね! 適正な太さがあるので太くしてはいけないということではないですが、太すぎるグリップほど、余計な力が入りすぎてしまいストロークがに鈍ってしまったり、逆にしっかり握れずにクラブ自体をコントロールできていなかったりという方を多く見かけます。
適度に細いグリップにすることで、力がうまく分散し、右手に力が入りすぎて、パンチが入ってしまった!が減ることでしょう。
パターの場合、いきなり軽くしても良い場合が多いです。
往年の名パターは軽いものが多いです。押し入れに眠っている年代物のパターを今一度呼び起こしてみてはいかがでしょうか?
FW・UT
これらのクラブは、入手の時点でそれなりに目的があって選ばれる方が多いと思います。
例えば、特定の距離が欲しい場合や、ティショットで刻む時、セカンドショットでグリーンを狙うものなどなど、使い道が限定されていることでしょう。
また、ドライバーやアイアンのスペックに左右されますので、ここまでの選択の仕方や考え方を踏襲していただければと考えています。
結果を出すには努力が必要!
総論させていただければ、目的に対してのゴルフクラブ選びとなった場合に、どの程度の変化を期待しているのかで、大きく変わりますし、また、即効性のあるものほど、その効果は短く、多少遠回りに見えたクラブ選びも、使い続けることでその効果が何倍にもなるものがあるということをご理解いただけると嬉しいです。
そして、最も重要なのは、結果を出すためにはご自身の努力も求められるということです。
フィッティングをして、しっかりとフィットしたクラブを手に入れることで、クラブ起因のミスが減り、かつ自身のパフォーマンスを発揮できるようにしておくのが、スタート地点になります。
クラブが整ってはじめて練習が実るようになる! そんな風に考えていただけると嬉しいです!
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。




