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電撃婚を発表!蟬川泰果のダイナミックに体を使っても“飛ばして曲げない”ドライバースイング解説

2024/11/05 ゴルフサプリ編集部 宮川岳也

自身のInstagramでタレントの久保葵さんと入籍したことを連名で報告した男子プロゴルファーの蟬川泰果。結婚という新たなステージに立つことでプレーにはどんな好影響が出るだろうか。これからの活躍がより楽しみになった蟬川泰果のドライバスイング連続写真を解説する。

シャットフェース+カラダの回転。これが飛距離と方向性を両立させています!

蟬川泰果選手のスイングでもっとも目を引く点といえば、スピーディーかつ力強いカラダの回転でしょう。腕を積極的に振るスイングではなく、あくまでもカラダの回転主導でクラブを振っています。

一般的に腕主導のスイングはフェースの開閉度合いが大きくなり、それが引き金となってミスするとボールが大きく曲がりやすいものです。このようなミスをできるだけ抑えるために、フェースの開閉度合いを必要最低限にするのが、いまの主流の振り方といえます。蟬川選手はまさにそれを体現しているプレーヤーで、だからこそすでにメジャー2勝(日本オープン、日本シリーズ)と、男子のトップ選手として活躍しているのです。

アベレージゴルファーをはじめとしたアマチュアゴルファーの多くは、手や腕のチカラだけに頼ったスイングが大半で、それがショットの不安定さを招いています。このようなスイングは前述したように、フェースの開閉が大きくなり過ぎることに加え、ダウンスイング時のスイング軌道が不安定になりやすい傾向があるのです。飛距離はもちろん、方向性も安定させたいのなら蟬川選手のように、手や腕に頼るのではなく、カラダの回転もしっかり使ったスイングを身につけるといいでしょう。

カラダの回転とともに、特徴的なところがあります。それはフェースを“シャット”に使う点です。写真2枚目のP2ポジションで、クラブフェースは真下を向いています。そして写真4枚目のP4ポジションでは、クラブフェースは真上を向いています。切り返し以降もクラブフェースを開くことなく、インパクトを迎えます。蟬川選手のようなフェース使いができると、スクエアインパクトの可能性は大きくアップし、ボールが曲がりにくくなります。

ボールがつかまらず右プッシュやコスリ球が多いなら、スイング中のフェース向きを確認しましょう。ハイハンデのアマチュアゴルファーほどフェースが開いていて、その主な原因は過度な腕の回旋とムダな手首の動きです。小手先でクラブを持ち上げるようなバックスイングはせず、カラダの回転を使って行いましょう。そうすると蟬川選手のようなフェースをシャットに使ったバックスイングになるはずです。

頭も背骨も右へ傾けず、真っすぐに立つアドレスはトップ選手の共通点。
三角形をキープしてカラダの回転でテークバック。このときフェース面は真下を向いている。
軸を保ったまましっかりとカラダを回転させて深いトップをつくる。
切り返しは当然、下半身から。左ひざを戻し、その動きを連動させて、フォローまで一気にカラダをターンさせて、振り抜く。
フォローの後半でも前傾角度はキープされ、グリップはカラダの正面から外れない。

蝉川泰果
せみかわ・たいが。2001年1月11日生まれ。泰果(たいが)という名前の由来はタイガー・ウッズ。大学4年時の2022年、「パナソニックオープン」で優勝、さらに同年の「日本オープン」も制した。23年には「関西オープン」「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で優勝。アマ時代も含めてツアー通算4勝。

解説:宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場とインドアスタジオでレッスンを行っている。