フィニッシュがフラフラな人は打球もバラバラ!? ショットが不安定な人はアドレスの体重配分を見直そう!
スイング中のカラダの動きをよくするには アドレスしたときの重心位置に気をつける
フィニッシュがなかなか決まらずフラつく人をよく見かけます。そんな人はカラダの重心位置が不安定でスイング精度も低い傾向が。精度が低いと、当然、ショットも左右に散ってスコアにつながりません。重心位置が正しいか、再確認してみましょう。
重心位置が安定するとスイング精度が上がりショットにも良い影響が!
アドレスしたときの重心位置はとても大切です。人によって多少の違いはあるものの、正しい、もしくは理想的とされる位置に体重をかけてアドレスできると、ウエートシフトやカラダの回転など、スイング中のカラダの動きがよくなり、それに伴ってスイングの精度もよくなります。そして、当然のことながらショットにもよい影響がでてきます。
初心者は仕方がないこともありますが、それなりにゴルフ歴がある人でもアドレスしたときの重心位置がお世辞にもよいとはいえない人がたくさんいます。見るからにツマ先側に重心がかかり過ぎていたり、またはその逆にカカト側過ぎたり…。右や左へ傾き過ぎている人もけっこういます。そこで、以下に重心位置についてのポイントを紹介しましょう。
1. 体重は母指球の上に置く
アドレスしたとき、体重は両足裏の母指球にかけるのがもっとも一般的です。ここにかけているとウエートシフトを行う際、脚がスムーズに動きます。足裏のほぼ中央にある土踏まずにかけましょういう指導者や軽くジャンプして着地したときの位置をすすめする指導者もいます。どちらの場合も、安定してアドレスできる、ウエートシフトができるなら、そこでかまいません。注意点として、アドレスすると少なからず前傾姿勢になるため、ツマ先寄りに体重がかかるのが一般的。カカト寄りに体重をかけ過ぎると、アドレスが不安定になりかねないので気をつけましょう。
2. 体重は左右均等
アドレスしたとき、体重は左右の脚に均等にかけるのがもっとも一般的です。均等なら頭や背骨といったスイング軸が傾かないため、カラダをスムーズに回転させることが容易になります。打つクラブによって左右の脚への体重配分を変えましょうという考え方があります。ドライバーは右脚に55パーセント、左脚に45パーセントの配分。アイアンは左右均等配分。ウェッジは右脚に40パーセント、左脚に60パーセントの配分。このような考え方です。ドライバーはボールを上空へ高く打ち出したいので、右脚に多めにかける考え方です。ウェッジは方向性重視なので、ウエートシフトを抑えるために左脚へ多めにかける考え方です。このような考え方はある意味、普遍的といえるので、「クラブごとの体重配分はどうしたらいいのかな…?」と悩んでいるなら、試してみましょう。
3. 重心位置を確認する
鏡の前でアドレスし、重心位置が偏っていないか確認しましょう。アドレスした姿を後方から見たとき、右肩の中央、膝頭、足の指の付け根が一直線になっているのが理想といわれ、これを目安にするのがおすすめです。アドレスした姿を正面から見たとき、左右の脚に均等に体重が配分されているかも確認しましょう。どちらか一方に頭や背骨が傾き過ぎていないか、必ず気をつけましょう。
後方、正面と確認ができたら、アドレスした状態で軽くカラダを前後左右に揺すってみましょう。そのとき、バランスを崩してよろけてしまったら重心位置が不適切といえます。安定してアドレスできる重心位置を探し、常にその位置に重心を置いてアドレスすることを意識しましょう。意識してもなかなかバランスよくアドレスできない…。そんな人はバランスディスクに乗ってアドレスする練習がおすすめです。バランスディスクの上でふらつかずにアドレスできれば、自然と重心位置が安定します。
正しい体重配分を意識することで、スイングの再現性とパフォーマンスが大きく向上します。焦らずに習得を目指しましょう。
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宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場とインドアスタジオでレッスンを行っている。