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実は慣性モーメント10k超え! 曲がらないから飛距離が伸びる「TW767」シリーズを野村タケオが試打!

野村タケオのゴルフ実験室

2024/11/27 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

TW767

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。本間ゴルフから「T//WORLD(ツアーワールド)TW767」という新しいシリーズが発売になります。「TW767」にはドライバーが3種類あるのですが、新しいテクノロジーの採用により、慣性モーメントがかなり高いモデルもあるとのこと。さっそくプロも使っていて、かなり飛距離を伸ばしているのだとか。これはめっちゃ気になりますね~。ってことで、発売前にお借りして、コースに持ち込んで打ってきました!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

カーボンパーツをチタンフェースとタングステンウェイトでサンドイッチ!

本間ゴルフの「TW767」ドライバーには「TW767」、「TW767 MAX」、「TW767 LS」という3種類のヘッドがあります。
3種類全てのモデルに共通して採用されているのが「カーボンロールテクノロジー」。これはクラウンからソールまで全体をシームレスな一体成型カーボンパーツにすることで、中間部の軽量化を実現。それにより生まれた余剰重量をチタン+タングステンウェイトとしてヘッド後方に配置することで、本間史上最大MOIを実現しています。またインパクト時にはバックウエイトがフェース側に押し出す力をボールにロスなく伝えることに成功しています。

TW767

フェースは偏肉をさらに進化させ、フェース面全領域で高反発を実現した「ニューバーチカルスリットフェース」を採用。フェース素材は高強度でたわみ戻り効果のあるβ系チタンを採用することで、反発エリアが拡大し、ボールスピードの高初速化に貢献しています。

そして本間ゴルフといえば「P-SAT 精密スパイン管理」です。シャフトには「スパイン」と呼ばれる、背骨のような少し硬くなると言われる部分があるのですが、そのスパインを全てのクラブにおいて6時方向に設定。シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

また、本間独自の「NON-ROTATING SYSTEM」により、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能となっています。ですから、カチャカチャで調整をしてもシャフトが回転しないので、スパインは常に6時方向にあるということですね。このシステム、本当によく考えられています。

TW767

まずはシリーズにおけるスタンダードモデル位置付けとなる「TW767」を打ってみました。このモデル、「カーボンロールテクノロジー」の採用により、なんと慣性モーメントは上下左右の合計が10Kを超えるとのこと。スタンダードモデルでも10Kを超えているとは驚きです。

TW767

ソールデザインはブルーのカラーがうまく使われていて、なかなかカッコいいです。モデル名はヒール側に小さく入っています。

構えてみると、これがかなりきれいな顔でめちゃ構えやすい。左も向いていないし、後ろに長すぎたりってこともない。慣性モーメント10K超えのヘッドには見えないですね。

TW767

僕が試打したのはロフト10.5度のヘッドで、シャフトは純正の「VIZARD EZ-C 」のSでした。このシャフトはSで51.5g、トルク5.8の中調子ということです。

TW767

打ってみると、打感はかなり柔らかく、一度フェースがたわむような感覚がありました。確かにヘッド後方のウェイトに少し押されているような感覚もあります。打音は少し短めの金属音が入る感じですが、なかなか気持ちのいい音です。

弾道は少し高めで、捕まりもそこそこいい感じ。僕が打って、ほぼ真っすぐの中高弾道の球が出やすかったです。シャフトはワッグルすると結構中間部分がしなるので、少ししなり大きめ。ただ打ってみると頼りなさなどはなく、しっかりとしなり戻りがあってボールを弾いてくれる感覚があります。

TW767

この「TW767」はやはりミスヒットに強くて曲がり幅が少ないですね。スピン量は少し少なめながら適度に入る感じで安定しています。飛距離性能も申し分なく、曲がらない分だけ平均飛距離は高くなりそうだし、スコアを作るのにはとてもいいドライバーだと思いました。

次に「TW767 MAX」を打ちました。これも当然ながら上下左右の合計慣性モーメントが10Kを超えています。「TW767 MAX」はドローバイアスモデルということで、ヘッド後方のウェイトが少しネック寄りの位置に配置されています。ソールデザインは基本的にスタンダードモデルと同じような感じ。

TW767

構えてみると、少しだけフェースが左を向いていて捕まるイメージが出ますね。ヘッド形状も少し後ろに長くなり、投影面積も少しだけ大きくて安心感がアップしています。スタンダードに比べるとシャローヘッドになっているようです。ただ形状はきれいなので構えにくさはないですね。

僕が試打したのはロフト10.5度で、シャフトはスタンダードの時と同じスペックのシャフトでした。

TW767

打ってみると、打感が少しスタンダードと違います。こちらの方が金属音があまりせず、少し詰まったような低めの音になりました。弾道は高弾道。普通に打つだけで勝手にボールが上がってくれます。そしてつかまりがかなりいいですね。ヘッドのターン力が大きいというか、スイング中に勝手にヘッドがターンしてくれるような感覚なので、ドローが簡単に打てます。僕が打つと高弾道の軽いドローが打てました。

TW767

これは球が上がりにくい人や、インパクトでフェースが開いてスライスになってしまっている人にとても良さそうです。スピンはスタンダードよりも少しだけ多いかなと思いましたが、こちらも慣性モーメントが高いだけあって、ミスヒットにもかなり強くできていますね。ミスヒットでもあまり曲がらず、そこそこ飛んでくれます。

左が「TW767」で右が「TW767 MAX」
左が「TW767」で右が「TW767 MAX」

最後に「TW767 LS」を打ちました。これは名前でもわかるようにロースピンモデルですね。当然ながら「カーボンロールテクノロジー」が採用されていますが、余剰重量はヘッド後方だけでなく、ソール前方にも配して少し重心を浅くしています。

TW767

構えてみると、ヘッド体積が450ccと小さめなこともあって、とても絞まった感じに見えます。形状もねネック側がシェイプされていて、かなり綺麗な形状。ソールデザインも他の2モデルとは違い、ブルーが使われておらず、かなりシックな感じでカッコいい。

僕が試打したのはロフト9.5度で、シャフトは他のモデルと同じものでした。

TW767

打ってみると、打感はかなり詰まった感じでゴツッと当たるようなイメージ。打音も低めです。弾道はロフトのせいもあるのでしょうが、他のモデルよりは上がりにくく、中弾道という感じ。つかまり性能も3モデルでは一番低く、僕が打つと少しフェードになりました。ただ弾道の強さという点では、この「TW767 LS」が一番じゃないかと思います。強いロースピンのボールで飛ばせると思います。ヘッドの操作性は高く、ドローヒッターならドローも打てると思います。飛距離性能は3つのヘッドの中では一番だと思いますが、少しヘッドスピードが速い人に向いているんじゃないでしょうか。叩けば叩くほど飛びそうな感じです。

TW767

ただ他のモデルよりも少しヘッドが重く感じて、同じシャフトだとしなりが少し大きめになるように感じましたね。個人的にはこのヘッドには、もう少ししなりが少なめのシャフトを挿れて打ってみたいな~と思いました。

今回「T//WORLD TW767」シリーズのドライバー3本を打ち比べましたが、しっかりと性格が違っていて、選びやすくできているな~と思いました。そして「LS」を除いた2モデルは、かなり優しくなっている印象です。

TW767

「T//WORLD」はツアープレーヤーやアスリートゴルファー向けのブランドなのですが、今回の「TW767」と「TW767 MAX」はかなりアマチュアにも使いやすく仕上がっていると思います。しかし「TW767 LS」は他の2モデルとは少し別物という感じで、これはある程度のヘッドスピードがあるプレーヤー向けという感じです。ただ、ロフト選びと、フェースアングルを変えるなどすれば、少し優しく打てるとは思います。僕が使うとすれば「TW767」か「TW767 LS」か迷うな~という感じですね。

新しい「TW767」シリーズのドライバー、みなさんもぜひ打ち比べて、自分に合うモデルを探してみてはいかがでしょうか。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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