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フジクラ「24 VENTUS RED」を試し打ち! タイミング取りやすくて打ちやすいぞ!?

野村タケオのゴルフ実験室

2024/12/25 ゴルフサプリ編集部

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。藤倉コンポジットの「VENTUS」といえば、アマチュアはもちろん、プロの使用率も非常に高い人気のシャフトです。その新作「24 VENTUS」シリーズに新しく「RED」と「BLACK」が追加で発売になりました。今回は「RED」をコースに持ち込んで試打してきましたのでレポートします。

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

「VENTUS」らしいしっかりと感じありながらも、やさしく打てる

「24 VENTUS」シリーズは初代「VENTUS」シリーズの後継モデル。「VENTUS TR」というシリーズもありますが、あれは別ラインとなります。「24 VENTUS」にはすでに「BLUE」というモデルが発売になっていましたが、それに続いて「RED」と「BLACK」の2種類が同時に発売になったということです。
ただし、初代の「VENTUS RED」は日本では正式に販売されていなかったので、僕もちゃんと打ったことがなく、どう進化したのかは比較できないのですが。

「24 VENTUS」シリーズは、初代のVENTUSシリーズの特性やフィーリングをベースに「スピード」「飛距離」「正確性」がさらに向上。そしてアップデートした「VeloCore Plusテクノロジー」を搭載し、ベンタス史上最高のシャフトに進化しています。

新採用の「VeloCore Plusテクノロジー」は、前作で採用されていた「VeloCoreテクノロジー」(複数の高弾性素材をバイアス層に積層することで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れたボールコントロール性能を実現する)を、高弾性素材を更にアップグレードすることで、更なる安定性とボールスピードの向上を実現してい流ということです。

まず「24 VENTUS RED」のデザインですが、カラーは少しワインレッドっぽい、なかなか綺麗な赤になっています。「VENTUS」シリーズの特徴と言える手元がわのデザインはそのままで、「VENTUS」のロゴが縁取り文字に変更になっていますね。しかし基本的にひと目で「VENTUS」シリーズとわかるデザインです。

今回はブリヂストンゴルフの「B3 MAX」のヘッドに45.25インチで組んで試打しました。実は発売前に練習場では打ったことがあったのですが、その時はテーラーメイドのヘッドが装着されていました。なので、自分の使っているヘッドに挿してラウンドで使うというのは初めてです。やはり練習場で打つのとコースで打つのでは違うと思うので、どういう結果になるか楽しみでした。

僕が試打したのは「5S」で、これは重量59.5g、トルク3.4の先中調子ということです。ほぼ60gなので、5Sにしては少し重めですね。

さっきも書きましたが、初代の「VENTUS RED」は日本で販売されていないので、比較対象としては「VENTUS TR RED」ということになります。その「VENTUS TR RED」は、僕には手元が硬すぎてタイミングがとても取りづらく感じるシャフトでした。打てないわけではないのですが、僕は手元が少ししなるタイプの方が打ちやすいので、いまいち上手く打てなかったという感じです。

この「24 VENTUS RED」も「VENTUS TR RED」と同じ先中調子ということなので、これもまた僕にはあまり合わないのかな〜と思いながら試打しました。

打ってみると、これが打つ前のイメージとは違って、思ったよりもタイミングが取れて振りやすい。「TR RED」は手元側がかなりガチガチに硬く感じたのですが、この「24 ベンタス」は手元側がまったり気味に動く感じがするんですよね。手元側が大きくしなるわけではないんだけど、切り返しの時に硬さを感じにくいんです。なので、僕的には切り返しがしやすい。

そしてハーフウェイダウンあたりからは、少し速めに中間から先あたりがしなって戻ってくる。すごいスピードがあるわけではないけれど、しっかりと真ん中から先がしなってくれます。ただ強烈につかまえてくれるわけではなく、これもやんわりとつかまえてくれる感じ。仕事量は多いわけではないけど、しっかり仕事はしてくれる感じです。僕が少しつかまえる意識で打つと、軽いドローが打てました。

「TR RED」と比べると、この「24 RED」は全体的に少しマイルド感が増しているような感じ。

「VENTUS」らしいしっかりとした感じはありながらも、少し優しく打てる気がします。弾道は少し高めになりますね。スピン量はめちゃロースピンというわけではなく、適度で安定したスピン量になる感じがしました。先中調子ということですが、確かに真ん中よりも先側が動いてくれるシャフトではありながらも、中調子に近いような扱いやすさを感じました。ただやはりつかまりはいいので、先に発売されている中調子の「24 VENTUS BLUE」よりはドローが打ちやすくなっていると思います。

発売前に練習場で試打した時には、それほど捕まりのいいヘッドではなかったので、ほぼストレートから軽いフェードが多く出ていたのですが、僕の「B3 MAX」は少しつかまるヘッドなのでドロー目の球が多くなりましたね。

飛距離性能はそこまで高いわけではなさそうですが、しっかり振っていけばそれに応えてくれて飛距離も伸びるシャフトだと思います。「5S」だとヘッドスピードは42m/sくらいあれば十分使えるんじゃないでしょうか。「5R」だともう少ししなりが大きくなるので、もう少しヘッドスピードが遅い人は試してみるといいと思います。「7X」までラインナップされているので、ヘッドスピードが速くてパワーのある人にもしっかり対応してくれています。

「24 VENTUS RED」をコースでガッツリと試打しましたが、予想以上に打ちやすく、かなり気に入りました。結果的にフェアウェイキープ率も高かったし、飛距離もまあまあ満足のいくものでした。これはエースになるかもしれません。今まで持っていた先が走る系のシャフトに対するイメージが少し変わった気がしました。これならフッカーもあまり左を気にせずに振っていけるんじゃないかと思います。さすがは「VENTUS」シリーズだな〜と思いました。ぜひみなさんも一度試打してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。