より構えやすく心地良い打感に! フォーティーン「TB-5 FORGED ('25)」アイアン
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アイアンってグリーンを狙っていくクラブですから、方向性が良くて優しく飛んでくれるのがいいですよね。球も上がって欲しいし、ミスにも強い方がいい。でもね、打感やデザインのカッコ良さも譲れないじゃないっすか。そんな欲張りさんにピッタリなのがフォーティーンの「TB-5 FORGED」アイアンです。かなり人気のアイアンなのですが、2025年モデルが発売されて、さらに良くなったという話を聞きましたので、さっそくコースに持ち込んで試打してきました!
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉
名器と呼ばれた大人気アイアンは、どこが変わった?
2021年に発売されたフォーティーンの初代「TB-5 FORGED」アイアンといえば、名器と呼ばれた大人気アイアンです。その高評価のアイアンの一体どこが進化したのでしょうか?
「TB-5 FORGED」のターゲットプレーヤーは、長いゴルフキャリアを持っており、自分のプレーやクラブにこだわりを持つ“熟練者”“ベテラン”のアマチュアゴルファーということです。新作においてもターゲットプレーヤーは変わらず、前作において“完璧”を誇った機能においては、あえて変わるべきではないという考えで新作を作っているそうです。
まず進化した部分のひとつが「打感」です。「TB-5 FORGED」は単一素材の軟鉄鍛造アイアンなので、打感の評価もとても高いんです。その打感を生み出すのは打点エリアの肉厚化。「TB-5 FORGED」ではシアターブレードと呼ばれる形状のバックフェースを採用し、打点部分の肉厚化を実現しています。2025年モデルでは、打点エリアの厚みをさらに厚くして、まるでマッスルバックのような”鉄感”と”厚み”のある打感を生み出しています。
そしてソールも進化しました。2021年モデルでは、やさしさで人気のある「DJシリーズ」ウェッジ用に開発された万能性の高いソールをベースに、あらゆる入射角に対応するように改良されたユニバーサルソールが採用されていました。2025年モデルでは、さらにラウンド形状を緻密に洗練させてあらゆるライに対応できる抜けの良さを実現しています。
また、ヘッドサイズには変更がないものの、トップブレードの厚みやネックの見え方など、さらにベテランプレーヤーが構えやすいヘッド形状へと改良されています。
ヘッドのデザインは、シンプルでとてもカッコいいです。バックフェースにはフォーティーンの羽のマークと「TB-5」のロゴのみ。ヘッド下部はかなりの肉厚となっています。前作と比べてもかなり打点エリアが肉厚化されていますね。
構えてみるとヘッドは少しだけ大きめながら、トップブレードは適度にシャープでとても綺麗な顔です。セミグースネックがやさしくつかまえてくれるイメージを出してくれます。
“クラブは美しくなければならない”というフォーティーンのポリシー通り、本当に綺麗な曲線を使ったデザイン性の高いヘッドに仕上がっていますね。
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