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キャロウェイ「オーパス SP ウェッジ」は本当にスピン特化? 8種類のボールで徹底検証!

忖度なしで計測! キャロウェイ「OPUS SP」ボール別スピン性能調査【PR】

2025/08/28 ゴルフサプリ編集部

OPUS SP,関雅史,スピン

デビューから1年、キャロウェイのオーパスウェッジのニューモデルが、さらなる進化を遂げて登場。その名も「OPUS SP」(以下オーパスSP)ウェッジ。開発者が追求し続けた重要指標「Spin Per degree(スピン/打ち出し角)」の2つの頭文字を冠した自信作だが、どうやらこのウェッジ、その名の通りスピン性能に特化したモデルらしい。ならば、どんなボールでもスピンがかかるはず! ということで、ツアーボールからディスタンスボールまで、8つのキャロウェイボールをコースに持ち込みスピン性能をテストした。
撮影協力/千葉セントラルゴルフクラブ 協力/エンジョイゴルフ & スポーツジャパン

OPUS SP,関雅史,スピン

テストしたのは“QPさん”の愛称でお馴染みの関雅史プロ。場所は千葉セントラルゴルフクラブのCコース・9番ホール。バミューダグリーン左サイドの花道からピンまで30ヤードのアプローチで、キャロウェイの8銘柄のボールをそれぞれ5球ずつ打ってもらいスピン量を計測、5球の平均値を求めた。天気は晴れで無風。早朝につき芝に降りた朝露が乾いておらずかなり濡れていた。使用クラブは「 OPUS SP」(以下オーパスSP)のソールグラインドは「Xグラインド」でロフトは58度。

OPUS SP,関雅史,スピン
弾道測定器は「GCクワッド」を使用。

「オーパス SP」のスピン性能調査に用意した8銘柄のボールはこちら

クロム ツアー/クロム ツアー X/クロム ツアー ♢♢♢/クロム ソフト/ERC ソフト/スーパー ソフト/スーパー ファスト/ウォーバード

スピン性能が高いだけでなく、スピンがかかる打ち方もしやすい

OPUS SP,関雅史,スピン

「今回8種類のボールを打ちましたが、どれもボールがフェースに乗っている時間が長く感じました。インパクト時の摩擦係数が高いということで、飛び抜けてスピンがかかるウェッジというのが打った途端にわかりました。打球がピューンと回転しながらゆっくり飛んでいきます。
もちろんこの傾向は、カバーの軟らかいスピン系のボールの方が顕著ですが、ディスタンス系ボールでも通常よりスピンが入る感じがあるのが新しいところだと思います。
スピンがかかる方法は2つあって、上から打ち込む方法と、上に向かってすくう方法ですが、どちらも容易にできました。つまりは操作性が高いということ。『オーパスSP』のようなストレートネックはシャフトの延長線上の近いところにスイートスポットがありますが、これは重心が浅いドライバーが操作しやすいのと同じで、ストレート形状の方がヘッド操作をしやすいからでしょう。
逆に言うと、決してオートマチックなウェッジではないので、例えば“いつも開いて構える”みたいなゴルファーの方が合うかもしれません。ウェッジ自体のスピン性能が高いだけでなく、スピンがかかる打ち方もしやすい。スピン量をアップさせるにはどうすればいいか徹底して考えられていると思います」

ということで、ヘッドスピードが速くならない30ヤードでも「ディスタン系のボールにスピンが3000m/s前後も入ったら、すごいですよね」と言う関の意見を取り入れて、「オーパス SP」にはやや酷な条件でスピンを計測した。
そして、以下がボール別の平均スピン量の計測結果。

【ボール別スピン量の平均値】ディスタンスボールでも3000回転超えはすごくない?

フラットな花道からピンまで30ヤードのアプローチを、1銘柄につき5球ずつ打った平均値

ディスタンス系のボールを打っても“ポッコン”が出にくい=スピンがかかる

予想ではここまでスピンが入るとは思わなかったと言う関。そもそもスピン性能の高い「クロム ツアー」シリーズと「クロム ソフト」でも3000回転後半ぐらいだと予想していたのだが、「クロム ツアー X」に至っては4000回転後半という平均値を見せられる結果に。

さらに、「オーパス SP」はディスタンス系でも予想外のスピン性能を発揮。特に、飛距離特化の「スーパー ファスト」「ウォーバード」に対しても、3300回転前後の安定してスピンが測定された。

「面白かったのは、ボールから見ても一貫性があったこと。ディスタンス系のボールは表面が硬いので、つかまえて上げるような打ち方がやりづらい。ウレタンカバーと違って接触時間が短いですからね。ですからスピンをかけたい時には打ち込むしかないですが、それでも確保可能なスピン量には限界があります。
でも『オーパス SP』だとボールがフェースに食いついて限界を突き抜けました。特に『ウォーバード』を打った時に、そのことを感じましたね。プロがディスタンス系のボールを使わない理由はボールの下をスコッと抜ける、いわゆる“ポッコン”が出るからですが、その度合いが和らいでいます。

OPUS SP,関雅史,スピン

ディスタンス系のボールも使えるウェッジとなると、ある意味万能。グリーン周りでパフォーマンスを上げるにはいいでしょう。不特定多数のボールを使っているアマチュアの方はなおさらです。むしろウレタンカバーのボールは球がフェースに乗りますから、スピンをかけようとする必要はないでしょう。ディスタンス系でも止める打ち方をすれば止まるところが強み。スピンをかけたい時に、より威力を発揮するウェッジだと言えそうです。
ただ、『オーパス SP』自体にオートマチック感はないので、例えばアベレージゴルファーの中には、自己流でもやたらアプローチがうまい人がいますが、そんな人が使うとすごく威力を発揮すると思います。
ベテランゴルファーや女性にもいいかもしれません。ディスタンス系のボールを使って飛距離を伸ばしつつ、グリーン周りでは『オーパス SP』でスピンを使ったアプローチができます」

「オーパス SP」はテクニックを反映させやすいウェッジでもある

それでは、ここからは改めて「オーパス SP」がどのようなウェッジなのか、試打レビューをしてもらおう。

「打感もほどよいです。ほどよいとは、ちょっと芯がある感じ。打感が軟らかすぎると球が前に行かない感じがします。その点、ちょっと芯を感じると、ボールの当たりどころがわかるし、最後にグッと一押ししてくれる感じもある。こういう打感はいいですね。芯を外して打ってもみましたが、驚いたのはトゥ側に当たってもショートしないこと。トゥヒットが多いアマチュアの方は非常に助かると思います。ブレードが分厚いのは重心を上げるためだと思いますが、もしかしたらその副産物かもしれません。とにかく受け止めてくれる感じがあって、右に逃げたかなと思ったのが前に飛びました」

OPUS SP,関雅史,スピン

「ソールパターンや形状によって多少の違いはありますが、基本的にはテクニックを反映しやすいウェッジという印象です。例えば少し丸みを帯びつつ出っ張ったリーディングエッジ。ストレートで前に出っ張っていると、球を拾うよりブツけていくイメージになりやすいですが、丸みを帯びるとボールを軽く上げるイメージが出やすい。また、ストレートネックなので高く上げるアプローチで球が拾いやすく、逆に打ち込んでもフェース面にボールが食いついてくれるので、自分がイメージしている球の高さとスピン量のイメージが合って距離感が出やすいです。要はフェース乗りがいい。ディスタンス系でも長くひっつけて打てるのは、乗り感の良さがあるからだと思います」

ちなみに用意されているグラインドはS、W、X、C、Tの5種類。ロフトはSが48〜60、Wは50〜60度、Xは54〜60度、Cは56〜60度までいずれも2度刻みで、Tは58、60度の2種類が採用されている。それぞれの特徴や適正についても関に聞いてみた。

「オーパス SP」ソールグラインド試打レビュー

Sグラインド

Sグラインドは48、50、52、54、56、58、60度に採用。「スタンダードというか、万能性を感じるソールグラインド。このグラインドから試打すると、自分にとっての適正なグラインドが判断しやすいと思います。多くのゴルファーが使いやすいと感じられるグラインドでもあります」

Wグラインド

Wグラインドは50、52、54、56、58、60度に採用。「ソールの広いWグラインドは上から入っても刺さらず滑ってくれます。ミスに強いグラインドと言っても良いでしょう。それから、ディスタンス系のボールでスピンをかけるにはWグラインドが合っていそうです」

Xグラインド

Xグラインドは54、56、58、60度に採用。「JAWS RAWでも採用されていたグラインドです。トレーディングエッジ側が大胆にカッティングされていて、トゥ・ヒール側も落とされているので、フェースを開いて打ちやすいですし、打ち込んでも打てます。操作性が高いとも言えるし、万能型とも表現できそうな、バンカー巧者が好みそうなグラインドです」

Cグラインド

Cグラインドは56、58、60度に採用。「スピン系ボールでシュッと上に浮かせるならC。バウンスの頂点を残すやり方で流行っていますが、これが結構効きます。ウェッジを吊るように持つ打ち方もできれば、開いて浮かせることもできます。テクニカルなアプローチに柔軟に対応してくれるので、アプローチ巧者に好まれると思います」

Tグラインド

Tグラインドは58、60度に採用。「ツアープロに好まれそうなグラインドです。ソール幅はXグラインドよりも狭いですね。バウンス角を落として山形にしているので、めちゃくちゃ抜けが良いですね。開いて下からすくって打ったり、色々なことができるグラインドです」

試打:関雅史
せき・まさし 1974年生まれ。PGA公認A級ティーチングプロ、クラブフィッター。“QP”の愛称で親しまれ、レッスンとギアの両面からのレッスンが大人気。ドラコン大会で382ヤードを記録したことも。ゴルフショップ「Golf Fields」を経営。

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