初日が台風の影響で中止となった「ゴルフ5レディス」短期決戦でメジャーへの弾みをつけるのはどの選手？

日本女子ツアー「ゴルフ5レディス」初日（5日、千葉・ゴルフ5カントリーオークヴィレッジ）は、台風15号の接近に伴い中止となった。大会は36ホール競技に短縮となり、6日に18ホールの予選ラウンドを行い、上位60位タイまでの選手による決勝ラウンドを7日に行う。短期決戦で来週のメジャーへ向けて弾みをつけるのが誰になるのか。
写真／大会提供

「ゴルフ5レディス」で優勝→翌週のメジャーも好成績、の方程式

台風接近の影響で初日が中止となった「ゴルフ5レディス」は、選手や関係者の安全に配慮して、5日はコースもクローズとなり、入場が禁止されました。

前日に予定されていたプロアマ戦も天候不良により中止に。
日本女子ツアーではここ3週連続で優勝者が翌週の試合で予選落ちする現象が続くなど、疲労のたまっていた選手たちにとってはいい休養になったと思われます。

昨年は女王、竹田麗央が「ゴルフ5レディス」と「日本女子プロ」で連勝

昨シーズンは女王となった竹田麗央が「ゴルフ5レディス」と翌週のメジャー「ソニー日本女子プロ選手権」で連続優勝しました。

過去10年の「ゴルフ5レディス」優勝者の「日本女子プロ」での成績を見てみると、前述の竹田に加えて2018年の申ジエが連続優勝しています。

他にトップ10が3人。
予選落ちの1人と、48位だった2021年の吉田優利を除くと全員が20位以内に入っており、優勝を翌週のメジャーにも繋げているのがわかります。

メジャー勝者の前週成績を見てみると

では、過去10年の「日本女子プロ」優勝者の「ゴルフ5レディス」での成績はどうなっているのでしょう。

前述のように優勝が竹田と2申ジエの2人。他にトップ10が3人。
予選落ちと棄権が1人ずついて、「ゴルフ5レディス」を欠場して「日本女子プロ」に勝ったケースが3回ありました。
両大会に出た7人のうち5人がメジャーで好成績を残しているという確率を考えると、今週の優勝者や上位選手の顔ぶれをチェックしておくと良さそう
です。

上位者不在の大会で、ランキングトップの佐久間朱莉は

今週はポイントランキングトップ10のうち、アメリカLPGAツアーを主戦場とする山下美夢有、岩井千怜、竹田とケガの小祝さくらは不在です。

さらに河本結、神谷そら、鈴木愛と菅楓華も欠場して、出るのは1位の佐久間朱莉と8位の高橋彩華だけとなっています。

欠場は来週に「日本女子プロ」が控えているのを見越してのことでしょうが、「ゴルフ5レディス」は初日に加えて前日のプロアマも天候不良で中止になりました。
5日は安全への配慮から会場への入場も禁止となり、選手にはいい休養になったと思われます。
その中で現在ポイントランキング1位の佐久間が、昨年の竹田のような強さを発揮できるかにも注目です。

短縮でもポイント加算は100％

週末は天気も回復する見込み。
短縮競技となってもランキングのポイントは100％加算なので、36ホールの短期決戦となれば選手たちも初日から積極的なプレーをしてくるはずです。

また今年の「日本女子プロ」は茨城県の大洗GCでの開催で、千葉県での「ゴルフ5レディス」からだと移動の負担も少なく、2週連続出場を予定している選手も大会短縮で体力を温存、回復できたのではないでしょうか。

今週の好調が来週のメジャーにも繋がる傾向があるだけに、この2週間で年間女子争い、シード権、あと4試合後に迫ったリランキングとポイントランキングにも大きな変動があるかもしれません。

初日の中止は残念ですが、その分土曜日から繰り広げられるであろう熱い戦い。
ここでの上位陣は来週のメジャーでも活躍しそうなので、2週（2試合）続けての注目は必至です。

（文/森伊知郎）