スイングが不安定、手打ち、腰痛、ぽっこりお腹……その原因は腹筋の弱さにあり!

ゴルフで美BODY|ゴルフピラティス/第4回 体幹を鍛える~お腹編

2020/09/18 ゴルフサプリ編集部



スムーズでバランスいい効率的なスイングを手に入れるには、そのベースとなる身体作りや身体のメンテナンスが重要。そこで、おすすめしたいのが、ゴルフピラティスだ。
ゴルファーのために考案されたゴルフピラティスは、美的スイングの要となる身体作りに効果があることはもちろん、美しい姿勢作りやシェイプアップ効果、ケガの予防にもつながる。
今回は、体幹を構成する筋肉のひとつ・腹筋に注目し、それを強化するエクササイズを紹介する。

本連載第2回目で、女性ゴルファーには「反り腰」が多いとお話ししました。反り腰は、お腹の力が抜けて骨盤が過剰に前方に傾き、背骨のS字カーブのうち腰椎の前弯が強くなっている状態です。

同じ回で紹介したセルフチェックを試されたと思いますが、アドレス時もチェックしてみましょう。背骨に沿ってクラブのシャフトをあてがい、前傾姿勢を取ります。シャフトと腰の間に広いすき間があく人は、やはり反り腰気味です。
お腹やお尻に力を入れて骨盤の傾きを修正すると、反り腰は改善されるでしょう。しかし、それをキープする筋力がなければ、スイング中はもちろん、日常でも自然と元の状態に戻ってしまいます。

体幹部分の筋肉がふにゃふにゃで、体に軸がない女性ゴルファーも少なくありません。身体が柔らかく、しなやかに動きそうに思えますが、目指すのは“強くて”しなやかなスイング。いくら身体がしなやかでも、体幹が弱いままではスイングは不安定になり、腕の力で体幹の弱さをカバーしようとするため、手打ちの原因にもなります。さらに、スイングのたびに腰への負担が蓄積されて、腰痛のリスクが高まっていくのです。

そこで今回は、体幹と呼ばれる筋肉の中でも、お腹の筋肉を強化するための2つのエクササイズを紹介します。

胸部には肋骨がありますが、お腹のまわりには内蔵をぐるりと包むような骨がありませんよね? だから、お腹の筋肉が弱くなってゆるむと、反り腰やぽっこりお腹になり、腰に過剰な負担がかかるのです。

しかし、骨はなくとも骨代わりになるものがあります。それが、お腹の筋肉。
特に、お腹を包むように広がっている「腹横筋」はお腹を引き締め、背骨のS字カーブを保つのに重要な筋肉です。腹横筋を鍛えることで、腰痛やぽっこりお腹の解消に役立ちます。

お腹をグッと引き締めて薄くし、しっかり固めるようにしてください。お腹を固めるとお尻の筋肉もスイッチが入りやすくなるので、骨盤が安定します。お腹、お尻、骨盤が安定することはつまり、体幹の安定につながります。腰痛の予防にも、大変効果的です。

その状態をアドレスからバックスイング、フォロースルーまで、ずっと維持するのが理想です。パッティングの時も、ボールを拾い上げる時も、歩いている時も意識してください。

アドレスに入る際は、まずお腹をグッとへこませて骨盤を安定させ、ピラティスの呼吸法(本連載第3回目参照)でひと呼吸。それから、スイングを始めましょう。