ベン・ホーガン フォローで高低を打ち分けるメリット
アイアンが際立つ!強い”決め球”の作り方[第8回]
2022/05/07 ゴルフサプリ編集部
低い球を打とうとボール位置を右に移動すると、上体が左に突っ込んで極端に打ち込みがちになる。少しでも手前に入ればザックリ、上手くヒットしてもバックスピンがかかりすぎて吹き上がってしまう。
高い球を打とうとボール位置を左に移動すると、つい手前からすくい上げようとしてしまい、大ダフリやトップのミスが出る。上手く当たっても十分に力が伝わり切らず、大ショートになりやすい。
「タイガーが左足下がりでも高く打ち上げられるのは、バランスを崩さずに高く振り抜くことができるから。クラブだけでなく、腕と肩で高く抜いています」
タイガーは振り抜きの高さを大胆に変えて高低を打ち分ける。「ダウンの入射角を変えないイメージで打点を安定させつつ、フォローを10変えるとインパクトが1変わるイメージ。それでも弾道は1番手ぶんくらい変わるんです」
右肩の高さは変えず、左肩甲骨を引き上げるイメージで高い球、低く背中側に抜くイメージで低い球を打ってみる。「手先に頼らずに、腕とヘッドの抜ける方向をコントロールできます」
「腕やクラブだけ高く振り抜こうとすると、プッシュやフックのミスになりがち。インパクト直後から、左肩と一緒に上体を一気に起こしていくと、腕が上体から離れずに高く振り抜け、安定します」
「低くヘッドを出そうとして腕が上体から離れると、シャンクやスライスのミスが出ます。手元を腰に引きつけ、インに低く振り抜くほうが、力が正しく伝わって飛距離も十分に出ます」
「トップからダウンまではまったく変えないつもりで正解。もしフォローだけで弾道が変わらなかった場合でも、ミスは通常のショットになるだけ。スコアを崩さないアレンジ方法です」
「ホーガンが提唱した、アドレスで両ヒジを左右の腰骨に向けておくイメージは、手の位置のズレを防ぐのに有効です。アドレスは通常と変えず、フォローを変えるだけでどれだけ弾道高さを変えられるか、普段の練習でつかんでください」