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ウェッジのソール形状の選び方のポイント|編集部員あいりのゴルフ用語

2018/11/06 ゴルフトゥデイ 編集部

各ゴルフクラブメーカーから、ゴルファーの細かなニーズに合わせて様々なソール形状のウェッジがリリースされています。だからこそ、ウェッジのソール形状を選ぶ際に、どれが一番自分に合っているのか悩んでしまうもの。ウェッジのソール形状の選び方について、編集部員あいりがクラフトマンのおぐさんに聞いてみました。

ウェッジのソール形状の違いや効果を体感するのは上級者でも難しい

あいり:おぐさんこんにちは!

おぐさん:いらっしゃい。取材の帰りかい?

あいり:そうです!ウェッジの取材だったんですけど、メーカーさんもいてプロの取材ついでに色々なウェッジをコースでちょこっと打ち比べさせてもらっちゃいました!

おぐさん:へ~芝から?それはアマチュアにはなかなかできない経験だ。ウェッジの違いは練習場のマットではほとんど体感できないからね。で?どんなモデルが良かった?

あいり:ソール幅が広くてハイバウンスのモデルが打ちやすかったです。でも……。正直芝から打ってもなんで良かったのかが分からないんです。他のモデルと打ち比べてもそんなに打った感じは違わないんです。何球か打って比べると、一番寄る確率が高いのがこれだったってだけで。

おぐさん:打った状況は?

あいり:フェアウェイで、できるだけ同じ打ち方をしました。

おぐさん:なるほど。悪いライや色々な打ち方をすればもうちょっとヒントがもらえたかもね。

あいり:どういうことですか?

ウェッジのソール形状の効果は構えや打ち方で大きく変わる

ソールのどの面をどのくらい削るかによって、同じ打ち方でもヘッドの滑り方や潜り方が変わるため、弾道が変わってくる。できるだけ自分がイメージする弾道が出るモデルを使いたいところだが、それを確認する術は打ってみるしかないのだ。

おぐさん:ここでアプローチの構えをしてみてくれる?

あいり:こうですか?

おぐさん:ややハンドファーストでボールも右足寄りだね。

あいり:はい。その方がクリーンに打ちやすくてスピンもかけられるので。

おぐさん:さすがシングルの腕前。コメントが違うね(汗)。あいりちゃんくらい上手でボール位置が右足寄りの方やハンドファーストに構える方は、良いライからだとボールをクリーンに打てる技術を持っているから、ソールの違いを大きく感じなったのかもね。フェースを開いて打ったり、バンカーや深いラフなどで試したらもう少し違いが出たはずだよ。

あいり:どうしてですか?

おぐさん:ボールをクリーンに打てるライだとソールの違いが出るのは、ヘッドのヌケの部分だけ。開いて打ったり悪いライで打ったりするとソールの接地面や抵抗が変わるから、より違いが出るんだ。

ソール形状の違いも、ショットした時にどう作用させたいかによって選ぶべきなんだよ。

スクェアに打った時にヘッドのヌケを高めたいならトレーリングエッジを削ったモデルを。開いた時でもバンスがしっかり効いてほしいならソールのヒール側が張り出したモデルを選ぶといった感じ。それでもその形状が自分のイメージ通りの働きをし、イメージ通りの弾道が打てるかどうかは、芝で打ってみるしか確認する方法がないんだ。

もちろんバンス角と一緒で副作用というか、ヌケを良くすればだるま落としになる可能性も上がるし、開いた時にバンスを利かせば思ったより飛んでしまう可能性だってある。テクニックをガンガン使いたいのであれば、シャープなローバンスのモデルを使えば良いけど、オートマチックにやさしくアプローチをしたいならソール面が広い比較的ハイバンスなモデルがオススメだね。

あいり:細かく自分の打ち方に合わせて選べば、使いやすくなるっていうのはわかりましたけど、芝で打ってみないとわからないなんて選ぶの難しすぎるじゃないですか!

おぐさん:ウェッジはそれくらいピッタリなモデルを探すのが難しいクラブなんだよ。他のクラブと違って打ち方が一種類じゃないからね。

最近ではメーカーのサイトにソール違いの説明が出るようになったからそれを参考にしてみて、さほど操作しないならソールが平らなあまり削られていないモデルが良いだろうね。

GOLF TODAY本誌 No.553 78ページより

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