アイアンショットのインパクトを厚くする左グリップとは？｜教えて！ホーガン先生

これがホーガン流｜3本指の〝キュッ〟でフェースを立てる

ダウンで、3本指でグリップエンドを軽く締め込みながら、左手前にたぐり込む。あくまでも“フェースを立てる”イメージを優先しながら行うことが大切。

前腕の〝外転〟を促すように軽く締める

「〝厚い〟インパクトを生むフェースを立てる動きに欠かせないのが、左前腕の〝外転〟です。ドアノブやネジ回しを左に回すような動きですが、同時に少しだけ左後ろに引き込まないと、フェースは立ちません」（森）

アドレス時よりフェースを立ててインパクトするには、グリップエンドをほんの数センチ、左手前に〝たぐり込む〟必要がある。

「実際の動きは非常に小さいので、左の小指、薬指、中指を軽く〝キュッ〟と締めてメリハリをつけるくらいで十分です」（森）

結果、左手甲が下を向き、左手首がわずかに盛り上がるが、この形だけをイメージするのは危険。

「〝外転〟抜きでマネすると、ほぼ確実に手首を傷めます」（森）

あっ！これもホーガン流｜左手〝キュッ〟で切れ味を増すトーマスのアイアン

世界ランクのトップを争う若手の旗手、ジャスティン・トーマス。バーディ奪取率の高さは、アイアンの切れが生み出している。「インパクトエリアから振り抜きにかけては、ホーガンと共通する左腕の“外転”がはっきり見られます。

ドライバーのようにジャンプアップしなくても、風に強いショットでピンを狙えるのは、この腕の使い方がバツグンに上手いからです」（森）

イラスト／久我修一
取材協力／東京ゴルフスタジオ
写真／Getty Images

GOLF TODAY本誌 No.555 81〜85ページより