石川遼もお試し済み。オデッセイ トゥーロン パターの限定カラーモデルを発見!
ブルーとゴールドの限定カラーモデルは、ラグジュアリー感たっぷり
小春日和の三井住友VISA太平洋マスターズの練習日。練習グリーン周辺で石川遼が現れるのを待つキャロウェイ ゴルフの面々と遭遇。その手には、陽の光を受けて輝くブルーとゴールドの「オデッセイ トゥーロン パター」が握られていた。
「オデッセイ トゥーロン パター」といえば、2016年にキャロウェイ ゴルフの傘下に加わったトゥーロンデザインのデザイナー、ショーン・トゥーロンが手がけた削り出しの“逸品シリーズ”。オデッセイに“ステンレス削り出しによるソフトな打感と静かな打音”という新たな潮流をもたらし、大きな話題を呼んだ。
そして、これまでに発売されている「オデッセイ トゥーロン パター」のカラー(仕上げ)は高級感を感じさせるブラックが、よく知られている。しかし、キャロウェイ ゴルフのスタッフの手にあるのは、煌めくゴールドと深みのあるブルーの2色。さっそく話を聞いてみることにした。
「実は、12月に発売を予定している限定モデルなんです。人気の高いATLANTA、SAN PROTO、SFO PROTO、LAS VEGAS。これら4つのヘッドのみに対して、ゴールドとブルーの限定カラーモデルを販売します」(キャロウェイ ゴルフ担当者)
それぞれのソールには、LIMITE 229だったりLIMITED 219という数字が彫られている。聞けば、これはシリアルナンバーだというが、ヘッドタイプが違うとはいえ、数字が“飛び飛びすぎて”はいないだろうか? この点について聞いてみると、「このブルーとゴールドの塗装は、仕上げがとても難しく、中にはトゥーロンの“合格点”に達しないものも出てきてしまいます。そういったものは、失敗作として弾いてしまうので、シリアルナンバーが“飛び飛び”になるということです」
なるほど。店頭に並ぶのは、厳正な品質管理をくぐり抜けたモノだけというわけだ。シリアルナンバーに隙間があるというのも限定品としては、なかなか味があっていいかもしれない。それに、「オデッセイ トゥーロン パター」の限定品としてのレベルに達していないものを除外したからこそ生まれる隙間は、所有欲を刺激する、ちょっとしたスパイスになるとも言える。
クラシックかつオーソドックスなルックスが好みの石川遼の反応は?
SAN PROTO(7万5000円+税)
会場に持ち込まれていた7本の限定カラー・トゥーロンを撮影していると、練習ラウンドから石川遼が戻ってきた。さっそくパッティング練習を始めた石川のもとにキャロウェイ ゴルフの担当者が歩み寄る。
そして、石川遼が手にしたのは、ゴールドのSAN PROTOとブルーのSFO PROTO。担当者となにやら言葉を交わしながら、順々に試していく。耳を澄まして声を拾おうとするも
「手に伝わってくる感触は……。打感が……。金よりは青かな……」(石川)
肝心なところが聞き取れない。5分ほど感触を確かめていたが、雰囲気から察するに、今週の太平洋クラブ 御殿場コースのグリーンで使うことはなさそうだ。
「手に伝わってくる感触、手応えと打球感。これらのフィーリングが、石川プロにピタッとハマるものではなかったようです。もともと石川プロは、オーソドックスでクラシックなルックスが好み。ヘッドの色もシルバーやブラックを好んで使います。ですが、ブルーは悪くないと言ってもらえました」(キャロウェイ ゴルフ担当者)
好みのフィーリングは人それぞれなので、今回持ち込まれた限定モデルが石川遼の琴線に触れなかったのは致し方ないこと。今回のように、プロが新しいギアをテストしているのを見たり聞いたりしていると、「やっぱりゴルフという道具の良し悪しは、個々人の感性に依るところが大きい」というふうに感じる。どんなに周りが『良い(悪い)』と言っていても、自分の『なんか良いかも(合わないかも)』というフィーリングは大事にすべきなのだと思う。
最後に「オデッセイ トゥーロン パター」のファンにさらなる朗報。シルバーPVD仕上げでストロークラボシャフトを採用したニューラインナップの発売リリースが、この原稿を書いている真っ最中の11月12日午後に配信された。ニューラインナップは、2つの新ヘッドタイプ(CHICAGO、SEATTLE)を含めた5機種となっている。
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LAS VEGAS(7万円+税)
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ATLANTA(7万円+税)
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SFO PROTO(7万5000円+税)
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ATLANTA(7万円+税)
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LAS VEGAS(7万円+税)
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SFO PROTO(7万5000円+税)
写真・取材・文:角田柊二