トップアマのゴルフ練習法|ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
頑張っているつもりだけど伸び悩んでいる人必見!
自分ではわかりにくいスイングプレーンのずれ。ダウンスイングの軌道がアウトサイドインになるとヒッカケを誘発する。原田英明さんは練習用の軟らかいシャフトを入れたアイアンを使ってプレーンの修正を行っている。
原田英明さん
(はらだ ひであき)
1965年6月15日生まれ。愛知県出身。キャディのアルバイトをしたことをきっかけに18歳でゴルフを始める。「日本ミッドアマ3 回出場。2019年「東海マスターズ」で優勝し「トップ杯東海クラシック」出場。ドライバー平均飛距離260ヤード。
楕円をイメージするとインサイドに上がりにくい
ヒッカケが出るときは、たいていインサイドに上げてアウトから下りるループスイングになっています。ループを描くのはリズムが悪くなったときで、体が開いたり、手で下ろしたりするのが原因です。これを直すには練習用のシャフトが軟らかいクラブでボールを打つのが効果的です。
コツは、しなりがわかりやすいようにできるだけゆっくりしたテンポで、体の動きとシャフトのしなりを同調させるように振ること。また、テークバックで軌道が楕円を描くように後ろに真っすぐ大きく上げるように意識します。なぜならテークバックがずれると、トップの位置がずれ、ダウンスイングもずれ、最後まで軌道から外れたままになってしまうからです。さらにインパクトでは、飛行機が滑走路に降りていくようにヘッドを低い位置から入れて遠くに出すように意識すればオンプレーンに修正できます。
軟らかいシャフトをゆっくり振る → しなりと軌道のブレを感じやすい
テークバックをできるだけ遠くへ真っすぐ引くことが一番大事。「スイングはリレーと同じ。第一走者(テークバック)がコースを外れると、最終走者まで正しいコースを走れません」。
ダウンスイングはシャフトを立てたまま体の近くを通るのが理想。
インサイドに上げるとループしてアウトサイドから下りやすい。
①着陸する飛行機のようにできるだけ低い位置からヘッドを入れる
②フォローも低く長く。正面から見たときヘッドが横長の楕円を描くイメージで
原田流距離合わせ
上り下りは振り幅だけで調整
「上りや下りのパットを強弱で調整するとパンチが入ったり緩んだりしてミスにつながります。朝の練習でグリーンの速さをつかんでおいて、これくらいの上りならプラス何ヤード、下りならマイナス何ヤードと決めてその振り幅でストロークします」
スコアアップアイテム
グローブ
「雨の日の試合は神経質になりがちです。できるだけ雨で濡れても滑らない合成皮革のグローブを選ぶようにして、プレーに集中できるようににしています」
パーソナルデータ
得意クラブ パター
「感情移入しないことが大事。朝の練習に時間をかけて速さにストロークを合わせ、傾斜を計算し機械的に振り幅を決めます」
練習回数 週1回
「ショップの打席では毎日打ちますが、たまに広い練習場に行って自分のスイングが悪いときにどんな球が出るかチェックします」
ラウンド数 年80回
「試合以外はお客さんと回ることが多いですが、他人のスイングを見たりクラブをいじったりしているだけでイメージが作れます」
今季ベスト&ワーストスコア
5月 68 中京GC石野コース(プライベート)
「このときはとにかくパターがよく入ってくれました。スコアをまとめるのはパッティングですね」
10月 88 伊勢CC(中部ミッドアマ練習ラウンド)
「大きなバイオリズムの波が悪いときにちょうど試合に当たってしまい、本番でも70台が出せませんでした」
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。
GOLF TODAY本誌 No.572 97ページより
【シリーズ一覧】
●ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
●サンダルを履いてナイスショットを打つ
●ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
●ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
●ショートスイングでアーリーリリースを解消!
●ウェッジ1本練習すれば全番手がよくなる!
●フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
●SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
●練習効果を高めるためにも事前のストレッチが大切!
●低くなりがちなトップの高さを鏡でチェック
●寄せの確率を上げる片手打ちドリル
●自分の悪いクセをスマホでチェック
●壁際で素振りをして スイングプレーンを修正