トップアマのゴルフ練習法|SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
頑張っているつもりだけど伸び悩んでいる人必見!
ドライバーを得意とする熊谷直之さん。ところが、普段の練習でドライバーを手にすることはまずないという。ドライバーを打たなくても調子を維持できる秘訣を教えてもらった。
熊谷直之さん
(くまがい なおゆき)
1972年6月23日生まれ。奈良県出身。陸上競技引退を機に22歳でゴルフを始める。2009年「奈良県アマ」で優勝し国体代表に選出。2019年「日本ミッドアマ」出場。ドライバー平均飛距離250ヤード。3年前に脱サラしてゴルフ練習場を経営。
SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
大事なのはビジネスゾーン
右腰から左腰の高さまでのハーフスイングで強い球を打てるようにすれば、フルショットが安定します。ポイントは体の回転を使って球をつかまえることです。手で打ちに行くとヘッド軌道が安定しません。私の場合は、とくにダウンスイングで力が入ったときに、ヘッドが下から入って右手で返してフックになるクセがあります。そうならないようにするため、クラブが抜けない程度にゆるく握り、スイング中のグリッププレッシャーが一定になるように気をつけています。
毎日300球くらい練習しますが、ウォーミングアップも兼ねて最初にSWのハーフスイングを50球くらい打ちます。この練習を始めて一番大きな効果が現れたのはドライバーです。それまでフックしていた球筋がフェードに変わり、飛距離も落ちることなくフェアウェイに行くようになりました。
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左手リードを意識し、右手は添える程度。
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手打ちになるとグリップエンドの向きが体の中心から外れる。
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SWで30ヤードくらい打つイメージ。SW1本で1Wまで良くなる。
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右手の親指と人さし指、左手の中指、薬指、小指で握る。
熊谷流フィニッシュ
アドレスした状態から腕を伸ばしたままクラブを垂直に持ち上げ、体を回るところまで左に回す。そのままヒジをたためばきれいなフィニッシュの形になります。
スコアアップアイテム
練習用アイアン
シャフトがぐにゃぐにゃで体の回転を使わないとうまく当たらないので手打ちを解消できます。
パーソナルデータ
「ドライバーでフェアウェイキープすることとグリーンを外したときのリカバリーがスコアメイクの鉄則です」
「ドライバーは打ちません。ほとんどの人はドライバーをたくさん打っていますが、ストレスの解消にしかならないからです」
「プライベートでも片手でタップインなんてしません。1打もおろそかにせず常にスコアにこだわるようにしています」
過去1年のベスト&ワーストスコア
2019年12月6日 69 春日台CC(プライベート)
「けっこうグリーンを外しましたが寄せがことごとくうまくいきました」
2019年11月20日 83 武蔵CC笹井コース(日本ミッドアマ初日)
「緊張のせいでドライバーが曲がって、5回も林の中に入れてしまいました」
協力/山の辺ゴルフセンター
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。
GOLF TODAY本誌 No.577 113ページより
【シリーズ一覧】
●ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
●サンダルを履いてナイスショットを打つ
●ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
●ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
●ショートスイングでアーリーリリースを解消!
●ウェッジ1本練習すれば全番手がよくなる!
●フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
●SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
●練習効果を高めるためにも事前のストレッチが大切!
●低くなりがちなトップの高さを鏡でチェック
●寄せの確率を上げる片手打ちドリル
●自分の悪いクセをスマホでチェック
●壁際で素振りをして スイングプレーンを修正