トップアマのゴルフ練習法|フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
頑張っているつもりだけど伸び悩んでいる人必見!
インパクトで当てに行く意識が働くとかえってボールが飛ばないし、スライスやフック、トップやダフリの原因にもなる。理想のフィニッシュに向けてしっかりと振り切るイメージを身につけよう。
酒井 進さん
(さかい すすむ)
1973年7月5日生まれ。岐阜県出身。高校入学と同時にゴルフを始め、ゴルフ場に就職して腕を磨く。2006年「全国都道府県ゴルフ選手権岐阜大会」優勝、2019年「岐阜県アマ」2位。ドライバー平均飛距離250ヤード。岐阜県瑞穂市のゴルフ工房「ゴルフフィールズ54」代表。
フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
①スタート!
自分のイメージする理想のフィニッシュの形を作る。
②スイングを巻き戻す
インパクトの位置を通過させてテークバックに入る。
③トップまで上げる
フィニッシュから戻せばトップもいい位置に収まる。
④フィニッシュ
インパクトは意識せず最初に作った理想のフィニッシュまで振り切る。
インパクトよりもフィニッシュが大事
トップやインパクトの形は気にしていても、フィニッシュはなりゆき次第という人がけっこう多いと思います。でも、現実にはフィニッシュがきれいな人ほどいい球を打っています。フィニッシュが決まっているスイングは、トップもいい位置に収まっているし、インパクトのヘッド軌道やフェースの向きもブレにくいからです。そのためにはインパクトで当てることよりも、フィニッシュの形をしっかりイメージしながら振ることが大事です。
理想のフィニッシュは素振りで身につけることができます。ただし、ふつうにテークバックして振るのではなく、まず最初に左足一本で安定して立てるフィニッシュの形を作ります。そこからインパクトを通ってトップの位置までスイングを巻き戻し、先ほどのフィニッシュを目指して振り抜きます。これを繰り返せばスイング軌道が安定してきます。
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トップからフィニッシュまで振り子のように左右対称にクラブを動かすのが理想。
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ラウンド時のオススメの素振り。フィニッシュをイメージしながらフォロー方向にヘッドを出し、その反動を使って上げる。
酒井流ビギナー向け練習法
軸ブレをなくし、ボールを芯でとらえる感覚をつかむ
両足をそろえて立ち、ヒジが地面の方を向くように両腕を絞って構えます。トップではシャフトが右肩と右耳の間に入るように意識し、フィニッシュでは左肩と左耳の間に収まるように振り抜きます。頭が動いたり、手打ちになったりするのを防ぐことができます。
スコアアップアイテム
アミノ酸+芍薬甘草湯(漢方薬)
競技に出る社会人アマはけっこうアミノ酸を飲んでいますよ。疲労回復効果があるので朝飲めば最後まで集中してラウンドできます。芍薬甘草湯は足が攣りにくくなります。
パーソナルデータ
「ホームコースがトリッキーなのでOBを出さないために左右どちらも曲げられるようになりました」
「試合前に集中して練習します。チキンハートを克服するために目を瞑っても当てられるように練習します」
「ほぼ試合と練習ラウンドのみ。練習の時は次に回るコースのパー3ホールの距離に合わせて打ったりします」
過去1年のベスト&ワーストスコア
2019年 6月 68 日本ラインGC(岐阜県アマ決勝)
「ティショットがフェアウェイ、セカンドもチャンスについて、パットも5メートルくらいがよく入りました。いいときは何をやってもうまくいきます」
2019年 12月 90 岐阜北CC(忘年コンペ)
「前の日に夜ふかししてしまい、ロングショットはまあまあでしたが、ショートゲームがまったくダメでした。アマチュアにありがちな失敗ですね」
協力/ゴルフフォーラムクレア
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。
GOLF TODAY本誌 No.576 113ページより
【シリーズ一覧】
●ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
●サンダルを履いてナイスショットを打つ
●ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
●ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
●ショートスイングでアーリーリリースを解消!
●ウェッジ1本練習すれば全番手がよくなる!
●フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
●SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
●練習効果を高めるためにも事前のストレッチが大切!
●低くなりがちなトップの高さを鏡でチェック
●寄せの確率を上げる片手打ちドリル
●自分の悪いクセをスマホでチェック
●壁際で素振りをして スイングプレーンを修正