トップアマのゴルフ練習法|ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
頑張っているつもりだけど伸び悩んでいる人必見!
ふだんの練習もスタート前の練習もSWのショートスイングから始めるという榊原さん。フルスイングでは気付きにくいミスの原因を把握でき、ウォーミングアップも兼ねた一石二鳥の時短練習だ。
榊原吉規さん
(さかきばら よしのり)
1980年5月23日生まれ。愛知県出身。7番アイアンをもらったことをきっかけに10歳でゴルフを始める。2016年「全日本パブリックミッドアマ」「中部年代別ゴルフ選手権「東海マスターズ」など数々の大会で優勝。ドライバー平均飛距離255ヤード。
3段階のステップで スイング状態を確認 !!
少ない練習時間の中で自分のスイングの状態をきちんと把握してフルショットにつなげるため、練習の始めにサンドウェッジのショートスイングを取り入れています。
ショートスイングの練習は3段階に分けて行います。第1段階は10ヤード先くらいをイメージした小さなスイングで、本番のアプローチと同じようにグリップを一番短く持ちます。ポイントは両腕と肩の三角形を保つように意識して、なるべくフェースの向きを変えないように真っすぐ引くことです。第2段階はスタンスをやや広げてグリップを少し長く持ち、右腰の高さくらいまで上げて左右対称になるように振ります。だいたい30ヤードくらいのイメージです。第3段階はハーフスイングです。グリップを長めに握りヘッドが第2段階と同じ軌道を通るようにします。
基本はサンドウェッジですが球筋をチェックしたいときはピッチングウェッジや7番アイアンを使うこともあります。
[第1段階]10球
ボールはカカトとカカトの中間に置く。グリップは左太モモの前。8時から4時くらいの振り幅で。
[第2段階]20球
[第3段階]30球
チェックポイント
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右腰の高さでフェースの向きをチェック。フェースがシャットならOK。体の正面から外れないように三角形を意識することが大事。
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テークバックで手首が折れるとフェースが開く。手でクラブを上げると体の正面から外れてしまう。
榊原流1W調整法
ハーフショットで基本に戻る
1Wで球が散っているときにはハーフショットで体の前にヘッドがあるかどうか確認します。スタンスは少し狭くして、200ヤードくらい飛ばすイメージでしっかり振ります。
スコアアップアイテム
パッティングミラー
「パッティング練習のとき、ボールの下に鏡を置いてきちんと目の下で構えられているかどうか確認します」
パーソナルデータ
「一番たくさん練習するクラブです。最近はフェースローテーションを使わない打ち方をしています」
「150球のうち半分くらいはスイングチェック。コースをイメージしてわざと球を曲げたりしています」
「フェアウェイキープ率50%、パーオン率50%としていかにパーセーブできるかを考えて回るようにしています」
今季ベスト&ワーストスコア
3月 66 知多CC(プライベート)
「このときのラウンドではショットがとてもよくてパターも入ってくれたのでいいスコアが出せました」
4月 84 知多CC(プライベート)
「体調を悪くしてめまいで体がフワフワしていたのでとてもゴルフになりませんでした」
協力/スズキゴルフ
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。
GOLF TODAY本誌 No.573 97ページより
【シリーズ一覧】
●ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
●サンダルを履いてナイスショットを打つ
●ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
●ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
●ショートスイングでアーリーリリースを解消!
●ウェッジ1本練習すれば全番手がよくなる!
●フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
●SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
●練習効果を高めるためにも事前のストレッチが大切!
●低くなりがちなトップの高さを鏡でチェック
●寄せの確率を上げる片手打ちドリル
●自分の悪いクセをスマホでチェック
●壁際で素振りをして スイングプレーンを修正