トップアマのゴルフ練習法|ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
頑張っているつもりだけど伸び悩んでいる人必見!
練習はすぐに飽きてしまうので試合の日の朝ですらボールを打たないという金澤さんは、フックが強くなったときに最小限の球数で修正できる
金澤 徹さん
(かなざわ とおる)
1970年7月26日生まれ。茨城県出身。14歳でゴルフを始め、土浦日大高校ゴルフ部のキャプテンを務める。米国留学中にプロ転向したが、2010年にアマチュア競技に復帰。全日本企業対抗全国大会で個人・団体の部で2度優勝。2014年から3年連続で「日本ミッドアマ」出場。
フック病は逆球(スライス)を打って治す!
まずは得意のAWで 今日の出球をチェック
普通は短いクラブから練習を始めてだんだん長いクラブに替えていきますが、ぼくは52度とドライバーを交互に打ちます。この年になるとムダな練習はしたくないし、コースでも最初に打つのはドライバーで2打目が52度だったりするので実戦的です。
練習ではまず52度で100ヤード先の看板を狙ってボールがどこに出るかチェックします。これが一番わかりやすい方法です。ぼくはフッカーなので多少右に出るのは構いません。でも、少しでも左に行くと不安なのでそのときはドライバーでスライスを打って修正します。ドライバーを使うメリットはタイミングのズレやヘッドの遅れがわかりやすいことです。
左に出る原因はトップの位置が低いか手打ちになっているかのどちらかで、そのままだとスライスは打てません。スライスが打てるようになればニュートラルに戻ります。
52度で100ヤードの看板を狙い、出球の方向をチェック。
球が左に出るときは大抵トップの位置が低い(左)。体が左に突っ込んで手が詰まっていることも多い(右)。
アウトサイドインに振ってわざとスライスを打てば、悪いクセが解消されニュートラルなスイングに戻る。
金澤流体幹トレーニング
ボールを打たない代わりに毎日30分間筑波大学の先生の指導による本格的な体幹トレーニングを行っている。
スコアアップアイテム
ゴルフシューズ
「合わない靴だと振っていて気持ち悪さを感じます。フィットした靴なら疲れも少ないので後半のスコアがよくなります」
パーソナルデータ
得意クラブ AW
「フルショットで105ヤード。100ヤードを確実に打てるクラブがあればスコアメイクが簡単です」
練習回数 週1回
「調子が悪いときは1カ月くらいクラブに触りません。忘れたときに振るとタイミングを思い出したりします」
ラウンド数 年80回
「プライベートのラウンドは3分の1ほど。練習と同じでやるときはやりますがしないときはかなり間が空きます」
今季ベスト&ワーストスコア
8月 69 KOSHIGAYA GOLF CLUB(研修会)
「自分が主宰している『金澤塾』のラウンドだったので悪いゴルフは見せられず、いい緊張感の中で回れました」
8月 81 静ヒルズ(練習ラウンド)
「最終プロテスト受験者の練習ラウンドにつきあってプレーしましたが、すごく難しいセッティングでした」
※アマチュアにはボランティアで協力していただいています。
GOLF TODAY本誌 No.570 97ページより
【シリーズ一覧】
●ドライバーとウェッジの2本でフックを矯正
●サンダルを履いてナイスショットを打つ
●ぐにゃぐにゃシャフトでヒッカケグセを矯正
●ウォーミングアップを兼ねた一石二鳥のショートスイング
●ショートスイングでアーリーリリースを解消!
●ウェッジ1本練習すれば全番手がよくなる!
●フィニッシュからフィニッシュまでの素振りを繰り返す
●SWを練習するだけでドライバーの曲がりが激減
●練習効果を高めるためにも事前のストレッチが大切!
●低くなりがちなトップの高さを鏡でチェック
●寄せの確率を上げる片手打ちドリル
●自分の悪いクセをスマホでチェック
●壁際で素振りをして スイングプレーンを修正