マジェスティ アイアンおすすめ7選｜価格・スペック徹底比較

マジェスティは、2021年に50周年を迎えた長い歴史を持つ、老舗のゴルフメーカーです。独創的なアイディアで高い人気を誇った時代もありましたが、近年は高級ブランド、マジェスティが主力で、2018年にはマジェスティゴルフに社名変更しました。ものづくりの伝統と、高級ブランドらしい妥協を許さない品質で、多くのファンを持つメーカーです。今回は、マジェスティから発売されているアイアンとその選び方を紹介します。

マジェスティ アイアンの特徴とおすすめポイント

マジェスティのアイアンは現在、マジェスティブランドから展開される6機種に加え、マルマン時代から初中級者に人気のあった『シャトル』ブランドから1機種の7機種がラインナップされています。

『マジェスティ』ブランドからは、フラッグシップモデルの『マジェスティ プレステジオXI』を筆頭に、やや購入しやすい『マジェスティ ロイヤル』とルール上限を超えた高反発モデル『マジェスティ サブライム』『マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー』という4つの高級モデルに加え、ややアスリート層にも扱える『マジェスティ コンクエスト』の2機種がラインナップされ、『シャトル』と合わせて、広範なユーザーを対象に展開しています。

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マジェスティ アイアンの選び方｜大半のアイアンがストロングロフト仕様で飛距離性能が非常に高い

マジェスティのアイアンは、7機種のうち5機種が、7番アイアンのロフト角が30度未満というストロングロフト仕様になっていて、どのモデルも飛距離性能が非常に高いのが特徴です。ルール制限を超える高反発性能を持つ『マジェスティ サブライム』はもちろん、中上級者向けの『マジェスティコンクエスト BK マレージング』（※7番アイアンのロフト角29度）も飛距離性能の高さが特徴です。

軽量でボールが上がりやすい、年配ゴルファー向けのモデルが多いのもマジェスティのアイアンの特徴です。非常に重いタングステンウェイトをトゥとヒールに分割して接合した「ダブルインナーキャスティング製法」を採用した『マジェスティ プレステジオXI』の重量は、7番アイアンで338gと非常に軽量。体力が落ちてきたゴルファーが扱いやすい仕様になっています。

販売価格との比較でアイアンを選ぶ

富裕層を主なターゲットにした最高級ブランドであるマジェスティ。フラッグシップモデルである『マジェスティ プレステジオXI』は、5本セット（7番〜PW）で34万円と他メーカーと比べて高額になっています。『マジェスティ ロイヤル』は5本セット17万5千円とやや安価ですが、ルール上限を超えた高反発モデル『マジェスティ サブライム』は8本セットで124万円、『マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー』は5本セットで99万円と高額です。※すべて税抜。

中上級者向けの『マジェスティコンクエスト フォージド』は6本セットで19万8千円、『マジェスティコンクエスト BK マレージング』はカーボンシャフト装着で21万円、スチールシャフト装着で18万円です（※ともに6本セット、税抜）。初中級者向けの『シャトルゴールド』は、4本セットで8万円とリーズナブルになっています。価格帯の幅が非常に広いのが、マジェスティアイアンの特徴であり、値段と相談しながらアイアンを選択する必要があります。

対象ゴルファーを見極めて、アイアンを選ぶ

『マジェスティコンクエスト』ブランドの2機種、『マジェスティコンクエスト フォージド』と『マジェスティコンクエスト BK マレージング』は、操作性に優れた中上級者向けのアイアンです。マルマンブランドからラインナップされている『シャトルゴールド』は、キャリアの浅い初中級者向けといえるでしょう。

マジェスティの主力モデルといえる『マジェスティ プレステジオXI』と『マジェスティ ロイヤル』は、軽量で非常にボールが上がりやすく、飛距離性能が高いモデル。高反発モデルの『マジェスティ サブライム』『マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー』も加え、この4機種はキャリアの長い年輩のゴルファーにとって求められる性能を追求したアイアンです。それぞれの対象ゴルファーがはっきりしているのはマジェスティのアイアンの特徴です。自分にマッチするアイアンを選びましょう。

ルール制限を超える高反発モデルかルール適合かでアイアンを選ぶ

マジェスティの現行モデルの中で、最も高価なアイアンは『マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー』（限定モデル）です。5本セットで99万円というこのモデルは、ゴルフルールで定められた用具ルールを超える性能をあえて持たせたアイアンです。

極薄のタフェストマレージングフェースが、ルールで定められた反発性能を超え、ルール内では実現できない初速性能を実現し、大きな飛距離をもたらします。さらにフェース面にも高密度の角溝スコアラインを施す「Hi-SPINテクノロジー」が、新溝ルール適合モデルでは味わえないスピン性能備えました。エンジョイゴルフ志向で、ルール不適合でもいいからとにかく性能が欲しい、そのためなら高額な費用もいとわないというゴルファーには、『マジェスティ サブライム』がおすすめです。競技志向のゴルファーやルールを遵守したいゴルファーなら、その他のルール適合品からアイアンを選ぶと良いでしょう。

マジェスティ アイアンおすすめモデル【初心者から上級者向けまで】

2022年春時点で販売されているマジェスティのおすすめアイアンを紹介します。アイアンは現行モデルで7機種あります（※女性用モデル）。年輩ゴルファー向けの高級モデルが4機種、競技志向のアスリート向けモデルが2機種、アベレージゴルファー向け『シャトルゴールド』の1機種です。対象ゴルファーが大きく異なるので、そのモデルの性能を把握して、アイアンを選択しましょう。

マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー アイアン

マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー アイアン

マジェスティブランドの誕生50周年を祝う形でリリースされた限定モデル『マジェスティ サブライム 50th アニバーサリー』は、その美しい意匠に見合った最高の性能を備えたアイアンです。アイアンとしては、最大級の巨大な慣性モーメント（3,276gcm2）を実現しており、打点のブレに対してとても強く、安定して真っすぐな高弾道ショットを打つことができるでしょう。

そして、7番アイアンで26度というロフト角ではありますが、ボールの上がりやすさ、つかまりやすさも一級品。さらに、マジェスティブランドならではの驚異的な飛距離性能を発揮してくれます。飾っておきたくなるような美しいアイアンですが、コースで実際に使うことで、その真の価値を味わうことができるでしょう。

マジェスティ プレステジオXI アイアン

マジェスティ プレステジオXI アイアン

マジェスティのフラッグシップモデル『マジェスティ　プレステジオXI』は、その名のとおりこのシリーズの11代目に当たるモデルです。『マジェスティ』ブランドは1998年に高機能高品質を追求して生まれたブランドで、現在は社名になるほど高い支持を受けています。

11代目となる『マジェスティ　プレステジオXI』は、非常に重いタングステンウェイトをトゥとヒールに分割して接合した「ダブルインナーキャスティング製法」を採用し、左右慣性モーメントを約6％拡大。高剛性カスタム450による強固な本体とタフェストマレージング鋼によるしなやかなフェイスの組み合わせによる「リフレクターボディデザイン」で、ボールを効果的に反発させ、初速を高めます。最新の技術の粋を集めた最高級モデルです。

マジェスティ ロイヤル アイアン

マジェスティ ロイヤル アイアン

『マジェスティ　ロイヤル』は、5本セットで192,500円（税込）と、フラッグシップモデルの『マジェスティ　プレステジオXI』と比較すると入手しやすい価格になっている『マジェスティ』のエントリーモデルです。しかし、タフェストマレージング鋼を採用した極薄フェースによる高い初速性能やタングステンウェイトを特殊な製法で結合し、深重心化を測るなど、飛距離と許容性に優れた高機能アイアンに仕上がっています。

7番アイアンで27度という超ストロングロフトと、355g（Rシャフト）と言う軽量設計、さらにスピード感と正確性に優れた純正カーボンシャフトによって、プレーにこだわるベテランゴルファーにとって、恩恵のある性能を盛り込んでいます。

マジェスティ サブライム アイアン

マジェスティ サブライム アイアン

マジェスティの現行モデルの中で、限定モデルを除いて最も高価なアイアンが、『マジェスティ　サブライム』です。8本セットで124万円という値段に加え、用具ルールを超える性能をあえて持たせたという際立った個性を持つモデルです。

まず、ルールで定められた反発係数を超えるフェース反発性能を持っている点。極薄のタフェストマレージングフェースが、ルール内では実現できない初速性能を実現し、大きな飛距離をもたらします。さらにフェース面にも高密度の角溝スコアラインを施す「Hi-SPINテクノロジー」が、新溝ルール適合モデルでは味わえないスピン性能備えました。

シャフトは「24金I.P」仕上げ。ヘッドはDLC（ダイアモンドライクカーボン）仕上げと、外観にもこだわり、最上級品らしい風格を持っています。ルール不適合でもいいからとにかく性能が欲しい、そのためなら高額な費用もいとわないというゴルファーに最適のアイアンです。

マジェスティ コンクエストフォージド アイアン

マジェスティ コンクエストフォージド アイアン

『マジェスティコンクエスト　フォージド』は、『マジェスティ』の中でもよりアスリート志向の新たなブランド、『コンクエスト』から登場したモデルです。軟鉄鍛造一体成型でポケットキャビティを採用。高精度CNC加工によって、フェースの平滑度を高めたのち、深溝のスコアラインが彫刻されています。バックフェースのポケットキャビティ部や外形も機械加工され、寸法精度も非常に高いのが特徴。高機能・高品質にこだわる『マジェスティ』らしいフォージドアイアンです。

7番アイアンでロフト角32度と、『マジェスティ』のアイアンの中では、唯一30度を超え、ノーマルロフトに近い設定ですが、実際に打ってみると飛距離性能も非常に高く、中上級者がお助け感を感じられるアイアンです。

マジェスティ コンクエスト BK マレージング アイアン

マジェスティ コンクエスト BK マレージング アイアン

『マジェスティ　コンクエスト　BK　マレージング』は、『マジェスティ』の中でもよりアスリート志向の新たなブランド、『コンクエスト』から登場したモデルです。その名のとおり、フェースには高強度マレージング材「カスタム455」を採用。CNC加工により、平滑度を高めたフェイスに深溝スコアラインを彫刻しています。トゥ側にはタングステンウェイトを特殊接合した「高比重タングステンアトミックジョイント」によって、オーソドックスな見た目以上の高慣性モーメント化を実現しています。

7番アイアンでロフト角29度というストロングロフト仕様とマレージングフェースの反発性能で、高弾道で高い飛距離性能を持つアイアンです。中上級者向けモデルらしく、感触の良さや構えたときの見た目など、シリアスなゴルファーも安心して扱える本格派のポケットキャビティです。

マジェスティ マルマン シャトルゴールド アイアン

マジェスティ マルマン シャトルゴールド アイアン

『マジェスティ』の前身、マルマンは1971年からゴルフ事業を開始した老舗メーカー。『シャトル』はマルマンの初中級者向けブランドとして、長年人気のあるブランドです。マジェシティゴルフになってからも、『マルマン　シャトル』ブランドとしてラインナップされています。

『シャトルゴールド』は、低く深い重心位置によって、直進性の高い高弾道を生み出す設計。さらに薄いフェースとソール内部の大きな溝で、反発力を高めるフェイスを採用し、オフセンターショットでもボール初速を維持し、飛距離のロスを防ぐなど、『マジェスティ』で培われたテクノロジーを随所に活用されています。

7番アイアンでロフト角27度という超ストロングロフト仕様で、飛距離性能が非常に高く、ミスに強く、ボールが上がりやすい仕様は、初心者ゴルファーに恩恵があります。4本セットで8万円と価格がリーズナブルになっていて、キャリアの浅いゴルファーも無理なく扱えるアイアンです。

マジェスティ アイアンおすすめモデル価格比較表

これまで紹介してきたマジェスティ アイアン7機種の価格比較表を紹介します。

価格はモデル別でも変わり、カーボンシャフトとスチールシャフトでも大きく違うので注意しましょう。カーボンシャフトの方が、金額が高価になることが多くなります。

高機能と高品質を追求し、クラブにこだわるゴルファーを満足させるマジェスティのアイアン

ここまで2022年最新のマジェスティアイアンを紹介してきました。

『マジェスティ』といえば、なんといっても高級志向の富裕層向けラインナップが特徴です。フラッグシップモデルの『マジェスティ プレステジオXI』をはじめ、『マジェスティ ロイヤル』、ルール上限を超えた高反発モデル『マジェスティ サブライム』と妥協を許さない高機能と高品質を追求したモデルが、こだわりゴルファーに支持されています。

アスリート向けの『マジェスティ コンクエスト』ブランドの2機種も精密なCNC加工をふんだんに使用し、アイアンに求められる機能をしっかり盛り込んだ完成度の高いクラブに仕上がっています。比較的、価格は高価なものの、性能と品質にこだわり、高機能なクラブをラインナップしているのがマジェスティのアイアンの特徴といえるでしょう。