中古ショップが品薄のときは「買取よりも下取り」がお得!
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.01
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.579/77ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
コロナ禍で店舗はやや品薄。買取りより下取りがお得!
私は中古クラブ業界で約30年間仕事をしていますが、今年のコロナ禍の影響は中古クラブ市場においても大きな転換期になったと思います。
7月上旬に店舗を回ってリサーチしたのですが、店舗在庫はやや品薄状態が続いています。それは、休業要請や外出自粛によって、店舗にクラブを持ち込む人が減った影響だと思います。また3月以降のテレワーク導入や休業によって、サラリーマンゴルファーでも時間に余裕ができた人が多い。その結果、今まで忙しくてできなかったオークションサイトやフリマサイトに出品する人が急増していると思います。その影響もあって実店舗の在庫が少なくなったと思います。
特にフリマサイトでは「メルカリ」でクラブを売るゴルファーが増えていますが、注意して欲しいのは10%の手数料と送料です。手数料10%はフリマサイトとしてもかなり高めですし、ゴルフクラブは送料も高めなので、想定より利益が出ないことが多いです。特に人気モデルで高価なモデルほど10%の影響は大きくなります。だから個人的には最新モデルの中古であればフリマサイトより、ショップに持ち込むのが良いと思います。
ショップに売る場合でもネットショップに売るパターンと実店舗に売るパターンで価格が変わってきます。ネットショップは店舗に費用をかけていないので、買取り価格が高いことがメリットですが、クラブを送って、査定して、振込みまで時間がかかります。一方、実店舗はその場で現金化できます。さらに実店舗でクラブを売る場合は買取りではなく、下取りがお得です! 店舗側はクラブを買い取って、売れるまでの期間を早くすることでクラブを早く回したいのです。だから、下取りのお客さんには10%のポイントをつけたり、交渉次第では少し高めの金額でクラブを買ってくれる店舗が多いです。
特に今年のようにコロナ禍で店舗在庫がやや品薄のときは下取りが狙い目です。
裏ワザ〈買取り〉
●店舗売買のメリットは即現金化
●ネットショップは買取価格が高め
●メルカリの手数料は割高!
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
〈Mグローレ〉
日本限定モデルの『Mグローレ』は、『SIMシリーズ』や『Mシリーズ』よりも高価格でしたが、7月になるとマークダウンしたことで一気に中古価格が下がりました。本年9月1日に、最新モデルとなる「SIM グローレ」が10月9日より発売されることが発表されました。
個人的にはドライバーも良いですが、フェアウェイウッドも名器だと思います。
イラスト/庄司 猛