キャメロンのお宝パターはさらに高値に!? 90年代の名器は100万超えも珍しくない!
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.02
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.580/77ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
キャメロンのお宝パターはさらに高値に!? 90年代の名器は100万超えも珍しくない!
先日、テレビ東京系列の「なんでも鑑定団」に鑑定士として出演した際に、ゲストの元広島カープ・高橋慶彦さんがスコッティ・キャメロンのパターを持ってきて、それを鑑定することになりました。高橋さんは90年代に15万円で購入して、かなりラウンドで使い込んでいましたが鑑定結果は30万円。もし、未使用であれば80万円から100万円の値段がついていたと思います。
ちなみに、高橋さんが持参したパターは93年にベルンハルト・ランガーがスコッティ・キャメロンのパター(クラシック1)を使ってマスターズで優勝し、その後に250本限定で制作された『スコッティ キャメロン クラシック1 マスターズ チョイス』。その後、キャメロンパターはタイガー・ウッズなどの活躍もあって、ますますお宝パターとなっていきます。さらに2020年現在のPGAツアーでもタイガー・ウッズはもちろん、松山英樹、ジャスティン・トーマスなど現役選手が使っており、今もキャメロンパターのブランド価値は上がり続けています。
キャメロンパターの魅力は、精度の高さと仕上げの美しさ。さらに職人としての技術が高いだけでなく、センスが良いから、フェースの刻印やワンポイントのキャラクターがオシャレで、カリフォルニアらしいデザインが購買意欲を高めます。さらにパターがカッコイイだけでなくキャディバッグやヘッドカバーも魅力的。だから、世界中のキャメロンマニアが様々なレア物を高額取引きするようになっているのです。
ちなみに鑑定士として言わせてもらうと、キャメロンがタイトリストと契約する前(94年10月以前)のモデルには100万円を超えるものも珍しくありません。もし、家で当時のパターが眠っているようでしたら、探してみてください。ちなみに、最近は昔のクラブをクリーニングする技術もすごく高い。キャメロンパターのように高い値段がつくものであれば、最初にクリーニングしてみることをオススメします。
裏ワザ〈スコッティ・キャメロン〉
●90年代のパターは専門店でクリーニング
●海外にも高値で買うマニアが多い!
●パター以外のアイテムも高額取引
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
〈G410 プラス〉
昨年3月の発売以来、渋野日向子選手の活躍もあって大ヒットしている『G410プラス』ですが、ついに次モデルが発表されたことでマークダウンがはじまりました。このドライバーは本当に好評で、中古市場に出回る数が少なく、中古でも値段が高かったですが、マークダウン以降はかなりリーズナブルになりました。まさに買いどきです!
イラスト/庄司 猛