マークダウン品は「人気シャフト狙い」が超お得!二度目のマークダウンをした前々作はコスパ最高!
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.03
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.581/77ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
マークダウン品は「人気シャフト狙い」が超お得!二度目のマークダウンをした前々作はコスパ最高!
今年の秋はピンやテーラーメイドといった海外メーカーから、ブリヂストンやダンロップの国内ブランドまで例年以上に新製品が続々と発売されています。最近は中古市場においても発売と同時に新モデルが並びますが、新作が出る時期に注目して欲しいのが現行品のマークダウン(定価が割引きされること)です。ドライバーで言うと2万円から3万円くらい安くなることが多いです。
このマークダウンの時期は年明け(1~2月)と秋(9月)が最も盛んです。タイミングとして新製品が出る約2カ月前頃から現行モデルが安くなります。ここで注目して欲しいのがさらに一世代前のモデルが二度目のマークダウンをされることです。わかりやすく言うと、秋に『G425』が発売されるので、『G410』がマークダウンされますが、すでにマークダウンされていた『G400』はさらに安くなります。マークダウン品ではこの2世代前が超お得です!
また、マークダウンを購入するときはシャフトをしっかりチェックしてください。最近は自分でシャフトを脱着できるドライバーが増えているので、前作、前々作のヘッドであっても最新の人気シャフトが装着されているモデルもあります。実際に中古ショップにはシャフト単体で4万円近い価値があるものが、ヘッド付きで2万円前後で売っている場合もあります。
もう1つ、マークダウンで注意して欲しいは販売価格が下がってしまうということは、買取り価格も下がってしまうということ。ゴルフクラブに関しては、「自分に合わなかったら、高いうちに売る」のが鉄則。そうやって、上手く買取りと購入を繰り返していけば、1度の出費を抑えながら、欲しいクラブを購入するチャンスが増えると思います。
裏ワザ 〈マークダウン〉
●前作より前々作でさらに割引き
●マークダウンは新モデル登場の約2ヶ月前
●買取り価格も下がってしまうので注意
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
〈エピック フラッシュ〉
今年の春にマークダウンされた『エピック フラッシュ』シリーズは2018年の春に発売されたモデルですが、日本の女子ツアーでは今でもツアープロが多く使っている人気モデル。それが中古市場では2万円台で購入できるもの(傷やシャフトにもよる)が出始めているので、コスパ的には最高だと思います。
イラスト/庄司 猛