ウェッジは+1本ブームで中古でも争奪戦。売るときは市販洗剤で汚れもサビも取る!
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.04
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.582/77ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
ウェッジは+1本ブームで中古でも争奪戦。売るときは市販洗剤で汚れもサビも取る!
今年はコロナ禍の影響で、中古市場のクラブは全体的に品薄傾向になっているのですが、その中でも争奪戦になっているのがウェッジです。その理由はアイアンがストロングロフト化されたことで、今まで52度、58度の2本組だった人が40度台後半や50度のウェッジを追加したこと。また、PGAツアーのトップ選手が60度などを使うようになって単品ウェッジを3本以上入れるようになった影響も、一般ゴルファーの購買意欲を刺激したと思います。それに加えて今年は『SM8』や『ジョーズ』などの人気シリーズの新作が出たので、中古市場では人気ウェッジがすぐに売れてしまう状況が続いています。
ちなみにウェッジを売るときのポイントはしっかりとクリーニングすること。ドライバーやアイアンに比べて、ウェッジはフェースの汚れやサビなども目立ちやすいですが、今は市販用の洗剤を使うだけで汚れやサビもかなり綺麗になります。業者レベルになるとクリーニングするときはシンナーよりも強力なアセトンを使ってピカピカにしていますが、アセトンは取扱注意の溶剤なので一般の人は市販用洗剤で十分。特にメルカリなどを通じて個人でネット販売するときは、同じモデルであっても汚れを落とすだけで売り値が大幅に変わると思います。
また購入するときのポイントは、スピン量の低下を考えてモデルを選ぶこと。いくら、フェース面がピカピカになっていても、ウェッジは使い込んでいればスピン性能は確実に低下しています。ドライバーなどのウッド系であれば2世代前、3世代前でもアリだと思いますが、ウエッジの中古は最新モデルか1世代前までで購入を検討することがオススメです。
裏ワザ 〈中古ウェッジ〉
●48、50度のロフトは特に貴重!
●中古業者はアセトンを使ってピカピカに
●2世代前の中古はスピン性能が低下
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
〈タイトリスト ボーケイフォージド〉
ウェッジではボーケイの『SMシリーズ』が一番人気ですが、個人的には同メーカーの『ボーケイ フォージド』がオススメです。まず顔に日本人好みの丸みがあって、日本の芝に合ったリーディングエッジになっているので、構えたときの安心感が抜群。昨年発売された19年モデルは中古だと1万3000円前後になっていて、コスパも最高です。
イラスト/庄司 猛