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タイトリスト新作「TSi2」ドライバーを野村タケオが試打レビュー

タイトリストのTSiシリーズ、まずはTSi2を打ってきました!

2020/12/01 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

この秋、各社から新作クラブがいろいろと発表されていますが、個人的にけっこう気になっていたドライバーが発表されました!タイトリストのTSiシリーズです!

前作のTSシリーズが出た時にちょっとイメージが変わったな~と思ったのですが、このTSiはさらにソールデザインの雰囲気が変わり、個人的にはカッコ良くなったなと思っています。

性能的にはどう変わったのでしょうか?メディア試打会では練習場で試打したのですが、なかなかいい数字が出ていたので、さっそくお借りしてコースでラウンドしながら試してきました!

撮影/野村タケオ

タイトリストのTSiシリーズってどんなドライバー?

タイトリストのTSiシリーズヘッド部分アップ写真

まず大きな特徴のひとつはフェース素材!航空宇宙の分野で使われてきた「ATI 425チタン」という素材を使っています。高強度・強靭性・高弾性を誇るこの素材を使うことにより、フェースの広範囲でボールスピードをアップすることに成功しています。この「ATI 425」をゴルフ業界で使っているのはタイトリストだけなんですね。

次に慣性モーメント。慣性モーメントといえば、通常はトウ・ヒール方向に対するモーメントの大小のことを言うのですが、このTSiドライバーは上下の慣性モーメントの数値をアップすることにより、フェースのどこに当たってもボールスピードをアップさせ、適正なスピン量で飛距離を出せるようにしています。

その他にも空力性能を向上させることによりクラブスピードをアップさせたり、ルール適合内での反発係数最大値を確保するために、全てのフェースの反発係数を検査したりと、かなり飛距離アップのための進化をしているようです。

まずはタイトリスト「TSi2」シリーズをお試し!

TSi2のドライバーヘッド部分アップ写真

今回発表されたのはTS2の後継モデルTSi2とT3の後継モデルTSi3。とりあえずTSi2のドライバーとフェアウェイウッドを試してみました。TSi2は少し構えたときに大きく見えて安心感があり、高慣性モーメントでミスヒットに強い設計になっています。

構えてみると、少し後ろに長いような形ですが、やはりタイトリストらしく綺麗な形状ですね。シャフトはTSP322 55のSという56gのシャフトでした。クラブ長さは45.5インチで、クラブロフトは10度。この組み合わせで総重量が312gとそこそこ重いですね。

ソールの後方部には着脱可能なウェイトが装着されており、重心を深くしているってことが分かります。このウェイトは別売りでいくつかの重さが売られており、交換することが出来ます。

ドライバーとボールを置いて上からとった写真
顔はさすがに綺麗ですが、少しだけ後ろに長くなっています。

タイトリスト TSi2ドライバーをコースで打った!

さて、コースで打ってみましたが、いい意味で予想を裏切られました。

ボールは上がりやすいし、直進性が高く曲がりにくい。かなりオートマチックなドライバーに感じました。他社の高慣性モーメントを売りにしているドライバーに近い性能じゃないでしょうか。

タイトリストのドライバーって、やっぱ少し上級者向けというか、操作性が高いようなイメージがあるのですが、このTSi2に関しては、とにかく優しいイメージです。これには驚きましたね。

でも、顔の良さとか、打感や打音はやはりタイトリストらしく、こだわっているな~という感じ。その打音はほんの少しだけ金属音が交じる爽快な音。いやな響きがないので、気持ちいいです。打感も弾き感はありながらも、そこまで球離れが速くなく、柔らかめで気持ちいいです。

飛距離性能はかなり高いと感じました。ただ、試打したクラブのロフトが10度だったので、少し僕的には弾道が高めになったので、飛距離的にはちょっとロスしてたかなと。9度ならもう少し飛距離が出るのではないかと思います。

スピン量は超ロースピンって感じではなく、少し少なめのようです。ただ、これも9度で打つともう少し少なくなるのかな。

捕まりはそこそこ良くて、フッカーだと少し捕まりすぎてしまうところはあるかもしれませんね。そこはカチャカチャで調整ってことで。あ、ちなみにカチャカチャのスリーブは今までのものがそのまま使えます(これ重要だよね)。

TSi2ドライバーのフェース面のアップ写真
こんなに打点がブレてもそこまで変な球にならないところが凄い(笑)

9ホールほど使いましたが、ほぼ大きく曲げること無く、高弾道で安定した球が出ていました。本当にこれタイトリストのドライバー?って思っちゃうくらい優しかった。さっきも書いたように、9度をぜひとも試打したくなりましたね。

そして純正シャフトのTSP322 55も素直なしなりで、切り返しもタイミング取りやすいし、捕まりすぎない感じで使いやすかった。ヘッドスピード43m/s~45m/sくらいならこれで十分かと。

もう少しヘッドスピードが遅い人はTSP110 50という、もう少し軽くてしなやかにしなるシャフトがあるので、そちらを使うと良いと思います。

純正のTSP322 55シャフト

タイトリスト TSi2フェアウェイウッドも打ってみたよ。

当然ながらフェアウェイウッドもTSi2とTSi3があるのですが、今回はTSi2フェアウェイウッドのレポートを。

まず第一印象が「小っさ!」です。かなりヘッドが小さい。僕は小さいのは嫌いではないので大丈夫でしたが、ちょっと不安に感じる人もいるでしょうね。

TSi2フェアウェイウッドのヘッド部分アップ写真
良い顔していますが、かなりヘッドが小さいです。

顔はさすがに良くて、構えやすいです。小さくて難しそうに見えるのですが、打ってみると意外と球は上がって優しく打てました。スピンは少ないながらも、コントロール出来ないってほどではなく、なかなか使いやすかった。小さいヘッドのわりには直進性も高く、まっすぐ球が飛んでいくイメージ。

ただ試打クラブのシャフトが軽い方のTPS110 50だったので、少し叩きに行くと思ったよりもヘッドがターンしちゃって左に巻くような球になりましたね。あまり叩きに行かない人や、少しヘッドスピードが遅めの方には丁度いいかもしれませんが、僕的にはTPS322 55で使ってみたいなと。

TPS110 50シャフト。中調子でいい感じにボールを捕まえてくれますが、ハードヒッターには少し柔らかいですね。

基本的にドライバー同様優しめのクラブだと思いますが、ヘッドが小さいのでちょっと使う人を選ぶかな~。TSi3というモデルがあるんですから、TSi2はもう少しヘッドの投影面積を大きくして、構えたときに安心感や優しさを感じさせてくれたほうが良かったのかな~と思いました。

タイトリストのイメージがちょっと変わったぞ!

野村タケオがクラブを2本持って立っている写真

個人的には前作よりもかなりデザイン的に「厳つく」なってカッコよくなったと思います。ちょっとハード目なクラブに見えるのですが、TSi2は本当に優しい。かなりオートマチックに飛ばせるクラブだと思います。飛距離性能的にも、今回のはかなり飛びますね。

タイトリストに憧れてるけど、俺にはちょっと無理だよな~なんて思っている方は、ぜひ一度TSi2を打ってみることをおすすめします。

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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